相棒season4 2015.12.11


(携帯電話)
(携帯電話)
(携帯電話を床に投げ捨てる音)
(携帯電話)
(雄叫び)
(不通音)
(奥寺美和子)何なな何?
(亀山薫)ここはどこだ?何しやがった?
(進藤ミサエ)悪く思わないで。
この場所を知られたくなかったから。
(うめき声)
(うめき声)
(笑い声)
(荒い息遣い)一体なんの真似だ…俺にどんな恨みがある?恨みだなんてとんでもない。
言ったでしょ?相談にのって欲しいって。
あなたにゾッコンなの。
マイダーリン。

(杉下右京)無断欠勤ですか。
ちょっと緩んできましたかねぇ。
(角田六郎)おい暇か?あお客さんだよ。
あんたに取材の約束してるって言ってるけど。
お通ししてください。
してんの!?してますよ。
(千恵)では…特命係というのは普段どんなお仕事をされているんですか?そうですねぇ特に決まってはいないんです。
その都度必要に応じて様々な仕事をします。
推理小説研究会の中学生。
あの人をモデルに推理小説書きたいんだと。
(大木刑事)あ?いやあの記事の影響だよ。
読んでねえのか?この間の『都民ジャーナル』。
『都民ジャーナル』っすか。
うん。
(千恵)特命係には刑事が2人だけということですが…。
もう1人の方は今どこにいらっしゃるんですか?どこにいるんでしょうねぇ。
(由佳)聞き込みとかですか?だといいですね。
クソったれがぁー!うわぁー!バカ野郎ー!はぁはぁクソ…。
(ドアの開く音)どうかなお勉強は進んでるかな?少しぐらい何かわかった?元気ないのかな〜?わかんねえよ。
いいの大丈夫。
焦らず考えよう。
あなたならきっと出来る。
やれば出来る子だもん。
わけがわかんねえんだよ。
どのへんがわかんないのかな?何もかもだよ!怒らないで。
ミサエ悲しい。
じゃあもう一度やさしくやさしく教えてあげるからよく聞いてね。
ミサエはどうしてもこの金庫を開けたいの。
でも開け方がわからないの。
開け方はここに書いてある。
「やまとはくにのまほろばたたなづくあおがき」「やまごもれるやまとしうるはし」この詩の中に6桁の数字が暗号として隠されてるの。
それを解読して欲しいってお願いしてるの。
ねわかった?わかんねえ。
金庫開けたきゃ業者に頼め。
頼んだわよ。
金庫破りのプロにもね。
でもそんじょそこらの金庫とはわけが違うの。
国が当時の技術の粋を集めて作った金庫だもん。
全然無理。
何が入ってんのか知らねえがもっと平和的なやり方があんだろ!なるほど…そうはいかねえいわく付きの代物ってわけか。
謎を解いてくれたらミサエなんでもしてあげちゃうんだけどな〜。
なんで俺なんだよ。
あなたのことが好きだから。
好きならこれほどいてくんねえかな!こういうの嫌い?趣味じゃないね。
ミサエは大好き。
いいかこれは立派な拉致監禁だ。
それから恐喝罪。
ただじゃすまねえぞ。
今頃警視庁じゃ俺が出勤してこないんで大騒ぎになってんだろう。
どうせこの場所がわかりっこないわフフ。
ね機嫌直して〜はい。
いらねえよ。
はい。
あうう…。
はい美味しい。
警察なめんなよ。
特に俺の上司はな。
もうとっくに手がかりつかんでるはずだ。
(うめき声)…暴行罪もだ。
ハハもういざ書くとなるとホントに難しくてねー。
わかります。
僕も君たちくらいの頃よく見様見真似で推理小説を書いたものなんですよ。
そうなんですか。
読んでみたいね。
うん。
いえとてもお見せ出来るような代物じゃありません。
荒唐無稽で。
えー読みたい!読ませてくれたら感想文送りますから。
今となってはどこにも残っていないでしょうねぇ。
あ紅茶おかわりしますか?
(由佳・千恵)ごまかしてる〜!ハハハ!かないませんねぇ。
(3人の笑い声)楽しそ…。
(3人の笑い声)右に6。
(ミサエ)6?次は?左4。
また違ったわダーリン。
お袋の生年月日でもなかったか。
真面目にやってくれるかな。
疲れちゃってるのかな?当たりめえだろう!一睡もしてねえし飯も食ってねえ。
そうだよね。
何度も言うが俺には無理だ。
自慢じゃねえがこういうの苦手なんだよ。
刑事だからって誰でも暗号解読出来るわけじゃねえんだよ。
俺はどっちかっちゅうとなんちゅうか…体力方面の担当だよ。
聞いてんのかよ!いいわよそんな嘘は。
ちゃんと調べはついてるんだから。
和製シャーロック・ホームズさん。
…え?…あ。
(2人)ありがとうございました!こちらこそ。
じゃ椅子…。
いいですよそのままで。
(2人)すいません。
送ってくださいね杉下さんの推理小説。
待ってますから。
じゃ。
じゃ。
(2人)ありがとうございました!さようなら。
あんた随分と楽しそうだったじゃないの。
同じ趣味を持つ者同士話が弾みました。
邪魔がいなかったのがよかったのかもしれません。
邪魔…あれ亀山の奴まだ来てねえのか?ふぅま別にいいか。
人違いだ。
あの記事に書かれてたのは俺じゃねえ。
俺の相棒のほうだよ。
おいおいおい聞けよおい。
(ため息)よっ!危ないでしょう。
何してるの?ヘヘヘヘヘヘ。
ヘヘヘ…。
…なんだよそれ。
疲れてるって言ってたでしょう?これ打つとねみるみる元気になって疲れなんか吹っ飛んじゃうんだよ。
頭の回転も速くなるよ。
分量調節が難しくていつも失敗しちゃう。
ちょちょちょ…まま待てよ。
ひ人違いだって。
俺じゃないの。
いつまでもそんなこと言ってないの。
ホントだって!警視庁特命係亀山薫ってあんたのことでしょう?だだからそれが違うんだって!特命係にはもう1人刑事がいて…。
ちょっと多過ぎたかな〜。
でもま若いし体力ありそうだから大丈夫か。
ちょっと待てよおい!すいませんわざわざ。
いえ。
家のほうにも行かれたとか。
ええ。
…あいや別に心配してるわけじゃないんですよ。
ただあいつのことだからまたわけのわかんないことに巻き込まれてるんじゃないかって。
確かに異常事態といっていいかもしれませんねぇ。
ですよね。
今思い返してもちょっと気になる点も…。
といいますと?昨夜携帯にかけた時呼び出し音が鳴ってたのが突然切れたんですよ。
電話に出られない状況にいたんなら留守電に転送されるようになってるはずだし元から電源を切ってたとか元々電波の入らない場所にいたんなら…。
呼び出し音自体が鳴りませんね。
鳴ってたのが切れたってことはあいつが自分で切ったってことですよね。
そんなことされる覚え最近ないんだけど…。
となると誰か別の人間が切った…。
特命係には2人刑事がいるんだよ!あの記事になってたのは主にもう1人のほうなんだよ!すぐに元気になりまちゅからね〜。
どこに打とうかな〜。
なぁ俺は学生時代からずっと野球漬けでスポーツ特待生だったの!だからそんなもん打ったって無駄だよ!頭の回転速くなったって高が知れてる!ああ首筋がセクシーだからここに決ーめた!やめろ!はーい打ちまちゅよ〜。
痛くな〜い痛くな〜い。
震えてるの?かわいい。
でも動くと動脈に入っちまいまちゅよ〜ウフフフ。
あっ!
(2人の争う声)
(悲鳴)この野郎…倍返ししてやる!
(悲鳴)
(雄叫び)
(雄叫び)ヤバイわこいつヤバイ…。
殺される…!ノブちゃん!逃げたー!いててて…。

(新田信彦)えい!野郎!いってえなこの野郎!あっいてっいてっ!なんだこりゃあ…。
おらー!
(伊丹憲一)亀!?
(三浦信輔)俺たちがあいつの居場所知ってると思います?思いませんが念のため。
(伊丹)刑事としての能力に限界を感じて旅にでも出たんじゃないですか?それだ。
流氷を見に行ったんだな。
おお。
そしてそのまま流氷に乗って生涯帰らないことを望むね。
ハハハハハ!流氷にはいささか早いと思いますがねぇ。
(芹沢慶二)もしかして…「あれ」じゃないすか?第三の被害者ってか?んなわけねえだろ!
(伊丹・三浦の笑い声)「あれ」というのは?あ元帝政大学文学部教授落合惣八。
それから評論家にして歴史研究家でもある伊藤一郎。
この2人この1か月で立て続けに失踪してるんすよ。
なんか関連性があるんじゃないかって話になってましてね。
名付けてインテリ失踪事件。
三浦さんが勝手に名付けたんすよ。
古いんだよなぁネーミングセンスが。
(芹沢・伊丹の笑い声)シンプルでいいじゃねえかよ!まいずれにしろ亀はこれとは関係ねえ。
共通項が全くねえからな。
杉下さんならわかるんですけどね。
「東大法学部を出ているというその刑事はささいな手がかりをつなぎ合わせあらゆる謎を解いてしまう」「まさに和製シャーロック・ホームズというべき趣」「今回の事件以外にもきっと幾多の事件の解決にこの特命係が深く貢献しているに違いない」では…。
(ため息)どうしました?ハハハ別にいいんすけどね。
何を怒っているのでしょう?やってらんないっすよ!俺ら2人で特命係でしょ?なのに褒められるのは右京さんばっかし。
「和製シャーロック・ホームズ」俺ですか?違いますよね。
俺だって頑張ってんすからね誰か褒めてくれっちゅうの!2人で特命係ですよ。
ちょっと!特命係の方ですか?ええ何か?記事読んだんです。
すっかりファンになっちゃって。
どうしてもお会いしたくて。
あのぶしつけですけど私相談にのってもらいたいことがあって…。
お茶でも飲みながらお話聞いて頂けないかなって。
あなたが記事の…。
誤解しないでください。
それは決して僕などではありません。
特命係のもう1人の刑事亀山薫くんのことです。
亀山薫?背が高く精悍な顔立ちの刑事です。
ここで待っていればもうじき現れると思いますよ。
ああそう…。
では。
ちょっと!うっ!ぷはっ。
(ミサエの笑い声)約束して。
もうおイタはしないって。
いたたたたた!もっともこの足じゃ…。
あーっ!どうせ逃げられないと思うけど。
何これ?何これ?骨ヒビ入ってるよ。
たっ!く…。
(笑い声)はぁはぁはぁ…あの2人誰だよ?ただのおバカさん。
お前らがやったのか。
事故よ。
あんなことで死んじゃうと思わないもん。
だから年寄りって嫌い。
(舌打ち)
(信彦)ミサエちゃんここにお薬塗ってくんない?自分でやって!亀山さん困らせないで。
この暗号を解いてって言ってるだけじゃない。
あの2人の隣で一緒に寝たい?嫌でしょ?謎を解いたって…その後でどうせ俺も殺すんだろ?そんなひどいことしないわ。
死体を見た俺を生かして帰すわけねえだろ。
金庫開けてくれたらあの人を殺してあなたと逃げるわ。
え…?ミサエちゃんやっぱり届かないよ。
塗って欲しいな。
うるさい!本気で私と結婚する気になってんの。
うっとうしい奴。
ね2人で逃げよ。
4億円持って。
4億…?あの中金塊があるの。
金塊!?ノブちゃん金庫の中身教えてあげて。
金塊だよ純金。
円にすれば4億かそれ以上。
ねそうしよ。
…うん。
愛してるわダーリン。
(米沢守)この女でしょう。
ええこの女性。
ということは前があった。
(米沢)あるなんてもんじゃありません。
このとおり…。
この若さで2度も実刑をくらってます。
おやおや。
97年職場での業務上横領に始まって詐欺横領強盗未遂暴行暴行恐喝詐欺…。
いやここまでくるとむしろすがすがしささえ感じますねぇ。
相当お好きなようですねぇ。
ええこれが…。
それが。
そのためならなんでもするというタイプの決定版みたいな女ですな。
現住所は?プリントアウトしましょう。
ところでなんの事件ですか?「インテリ括弧1名除く括弧閉じる失踪事件」ですね。
ほぉ…長いですねぇ。
それで?これがどう数字になるの?ん?うんっとねぇ…。
(ミサエ)ねえ!いててて!いってぇ…。
ミサエちゃんそう簡単にはいかないよ。
単換え字式暗号のような単純なもんじゃないんだから。
なぁ?そう…そうそう。
ドイルの『踊る人形』やポオの『黄金虫』なんかよりもずっと複雑な方式だと思うんだ。
そそら黄金よりはそらそうだよ…。
でもあなたなら解読出来るのよね。
もちろん!…あでもその前にさその金塊のいわくってのを教えてくんねえかな。
いわく付きなんだろ?そのへんに謎を解く鍵があるような気がすんだけどな。
あんた…。
刃桜の会って知ってるかい?刃桜の会…?
(信彦)あんたなら聞いたことあるんじゃないかな。
ほら昔一部の歴史ファンや軍事マニアの間でまことしやかにささやかれたことがあっただろ?そういう組織が存在するって。
なんとなくそんな噂を…。
(信彦)噂なんかじゃないんだ!
(大家)あのーどちら?あんた進藤さんのお知り合い?はぁ…彼女には困ってるんだよねー。
こういう者ですが。
あ…。
進藤さんがなんかやったんですか?いえただお話を伺いに来たのですがしばらく不在にしているようですねぇ。
ええ…。
第二次世界大戦末期敗色濃厚となった旧大日本帝国陸軍。
その軍部の一部によって極秘裏に結成された秘密結社刃桜の会は厳然と存在したんだ!近藤清大尉!一ノ瀬太郎中尉!市村圭蔵中尉!山川宗夫少尉!石田寅吉少尉!そして我が祖父新田公彦准尉!
(信彦)愛国の志失わぬ彼ら6人は陸軍に残った最後の資金を密かに持ち出し帝国復活の軍資金として確保した。
そして敗戦後も帝国復活を夢見て地下活動を続けてきたんだ!そしてその本部がここだ!しかし時移ろう中でメンバーは1人また1人とこの世を去りついに僕の祖父だけとなった。
(信彦)自分の亡き後は保管係を僕に任せると言い軍資金を託した。
暗号の歌とともに。
祖父は自分が死ぬ前に暗号の解読法を僕に伝えると言っていたんだが…。
一昨年祖父は突然に他界してしまった。
(ミサエ)そういういわく付きってこと。
想像以上に壮大ないわくだな。
なるほど本来れっきとした国有財産ってわけだ。
さ解いて。
(クラブのマネジャー)あぁいましたよ。
ということはもうこちらをお辞めになった?ええ1か月ぐらい前かな。
理由はわかりますか?常連客とねくっついちゃったんですよ。
結婚するとかって。
常連客ということはその方をご存じで?ええ不動産屋の社長です。
もうミサエにベタ惚れでねしつこく口説いてましたよ。
確か相当貯め込んでるらしくてね地下の金庫に何億とかっていうの聞いちゃった。
またあの女も目がないからこれ。
ヘヘ。
ふんっ!
(叫び声)ミサエちゃん!だってこいつ本気でやるって言ったわよね!きっと疲れてるんだよ。
疲れてないよ…。
疲れてるんでしょう?疲れてない疲れてない!じゃあやって!はいはいはいわかりました!あーちょちょその前にさ小便行かせてくんねえかなぁ。
いや別に変なこと企んでるわけじゃねえんだよ。
ホントにさっきからずっと我慢してんだよ。
頼むよ…。
ここでもらしちまってもいいのか?どうせ走れないよ。
うんうん。
少しでも変な真似したらもう1本の足も折るから。
はい。
はい。
すいません。
おお…。
(信彦)早くしろよ。
見るんじゃねえぞ。
はぁ助かった…。
おいあんな女どこがいいんだよ?お前の金が目当てだってのがわかんねえのか?目覚ませよ。
あの女はな…。
いてっ!ミサエちゃんの悪口言ったらただじゃおかねえぞ!はいはい流します…。
(水を流す音)
(座間繁子)わーっ!け警察呼ぶわよ!
(繁子の叫び声)すいませんね驚かして。
ありがとうございました。
スッキリしました。
社長どこいるんですかね。
ずっとお店ほったらかして私1人で全部…。
もう嫌だ。
これが今うちで管理してる空き物件です。
拝見します。
これ全部ですか?68件ありますね。
地域も関東一帯に及んでますねぇ。
結構手広くやってるんで。

(信彦)あいつにも何か少し食べさしたほうが…。
(ミサエ)必要ない。
(信彦)でも…。
(ミサエ)使い物にならないならならないで早く次見つけないと。
(信彦)そんなに急ぐ必要ないんじゃないかなぁ。
僕たち2人でのんびり少しずつ解読してけば…。
埒あかないわよ。
でもあそこに金塊があるということは変わらないわけだし…。
あったって使えなければ意味がないでしょ!もう後戻りは出来ないの。

(ミサエ)時間は十分あげたわ。
これが最後のチャンス。
いいわね?さ。
答えて。
(ため息)右3。
左9。
右4。
左1。
右6。
(ミサエ)最後は?左…8。
8ね?7!どっち?…7だ。
は8さ最後8!8だった!
(うめき声)ミサエちゃん…。
ガッカリだわ!前の2人のほうがよっぽど使えたわよ。
いい?あなたが今日やった解読は私やノブちゃんがとっくの昔に試したことなの。
何が和製シャーロック・ホームズよ。
ただの凡人じゃない!まさか…。
(信彦)ん?嘘でしょ?どうしたの?ホントに人違い?うぉー!おいおいちょちょちょ…。
そそうなのか?あんた別人?ミサエちゃんそんなにたくさん入れたら…。
ただのバカには用がないの。
マズイよ。
死体を見られてるのよ?でも3人はマズイよ。
2人も3人も変わらないわよ!前の2人はいわば事故だよ。
1人は心臓病の持病があったなんて知らなかったしもう1人は階段から落っこちただけだよ。
打ちどころが悪かったんだよ。
殺人は殺人よ!でもあいつ刑事だよ?だから何?
(信彦)わかんないけど…。
(ミサエ)捕まらなきゃいいだけの話よ。
そうでしょ?ま待った待った!お俺だよ俺がシャーロック・ホームズだよ!へぇホント〜。
うんうんうん。
それじゃ質問してみていいかしら?記事によるとあなた東大の法学部を出てるんだったわよね?ええ。
私が前勤めていたクラブに東大法学部の名誉教授が来たことがあったわ。
何十年も東大一筋って言ってたから知ってるはずよね。
…はい。
ほらあごヒゲを長ーく伸ばしたおじいさん。
知らないのね?…その手にはのりません。
え?東大にそんな教授はいない。
違いますか?
(2人の笑い声)いるのよ!いいるの!?ちょちょちょっと待って…ちょちょちょ…。
ミサエちゃん!野田菊夫。
名誉教授ですねぇ。
もっとも僕のいた頃はまだ教授になったばかりでしたが。
右京さーん!久しぶりと言いたい気分ですね亀山くん。
こんなザマで面目ないっす。
右京さんこの女危ないっすよ!なんとか無事なようで安心しました。
(ミサエ)動くな!それ以上近づくとこいつの命はないよ。
ノブちゃん表見てきて。
ご心配なく。
僕1人ですよ。
こいつら2人殺してます。
俺に構わず捕まえてください!黙ってなさい!亀山くん。
君の命を引き換えにするような相手じゃありませんよ。
あんたどどうしてここが!動くな!進藤ミサエさん。
昨日お会いした時…。
あなたの靴に赤土のような泥が付着しているのが気になりました。
また革製のコートからも少し湿ったような匂いがしました。
この方は数時間前に雨に降られたのだなと僕はあの時思いました。
新田さんが管理されている68件の空き物件の中で昨日にわか雨が降った地域にありさらに敷地内またはその周辺に赤土によるぬかるみが出来そうな物件…。
最も可能性の高いのがここでした。
わぁ…。
まさにシャーロック・ホームズね。
すっかり騙されちゃった。
申し訳ない。
あの謎を解いてくれるかしら?暗号文ですか。
解けました。
もう?ええ全て。
…嘘だ!なぜ?いや…だってそんな簡単には…。
聞かせてちょうだい。
では。
まずこの詩は日本書紀及び古事記に記された歌で一般には国偲びの歌といわれるものです。
それで?それだけです。
は?そそんなことはわかってるよ。
その中に隠された数字は?数字はありません。
え?どどういうことですか!?亀山くんはもとより学者の先生方が解読出来ないのも当然なんです。
これにははじめから数字など隠されてはいないんですから。
何言ってんだよ!隠されてんだよ!新田さんあなた最初から金庫の番号をご存じなんじゃありませんか?ななんだって?つまりあなたは金庫を開けることが出来るのに開けられないフリをしているのではないかと。
なんで?開けてしまったら金塊など存在しないことがわかってしまうからです。
存在しない?
(信彦)はぁ?金塊がないとわかればミサエさんはあなたのもとを去ってしまう。
彼女の目当ては金塊ですからねぇ。
それはあなたも十分に承知していた。
そこでミサエさんをどうしても手放したくなかったあなたは金塊が永遠に存在する方法を考えついた。
絶対に解けない暗号です。
バカバカしい!随分手の込んだ舞台を作りましたねぇ。
管理している物件にたまたま備え付けてあった地下室と古い金庫を利用し軍人だったおじい様の遺品を飾りつけたんでしょうかねぇ。
そして一時期はやった秘密結社の噂話と結びつける。
暗号文はそれらしければどうでもいい。
甲斐あってあなたの思惑どおりミサエさんはこの話を信じた。
どうりで解けねえわけだ!ところがあなたの誤算はミサエさんのお金に対する強欲さが尋常じゃなかったことです。
そして暗号を解読出来そうな大学教授などを拉致し恐喝したあげく図らずも死なせてしまった。
うわー!殺人の共犯関係となってしまったあなたは今さら本当のことを言い出せるわけもなくミサエさんの言いなりに第2第3の拉致監禁をほう助しこのように茶番劇を続けている。
そして今もどうしていいのかわからない。
違いますか?こんなところです。
嘘よね…?全部ノブちゃんのでっち上げなんて…嘘でしょう?あるよ。
金塊はちゃんとある。
刃桜の会の軍資金だよ!刃桜の会…ですか。
その刃桜の会というのも実在はしなかったと思いますよ。
いい加減にしろ!刃桜の会は実在した!僕の記憶によると刃桜の会とはそもそも昔ある中学生が遊び半分で書いたミステリー小説に登場させたものでそれを面白がった推理小説サークルの大学生が自分たちの同人誌に載せたのが広まったきっかけです。
違う!だとしたらその中学生のほうがパクったんだよ!そうだよ!中学生がこんな話を思いつくはずがない!いるんですねぇ思いつく中学生が。
なんなんだあんた!なんの証拠がある!その中学生連れて来いよ!もう来ているんです。
は?その中学生…僕なんですよ。
…えっ!?
(バールを落とす音)どうしたのよノブちゃん!は…ノブちゃん!
(ミサエ)どうしたのよノブちゃん!
(ダイヤルを合わせる音)
(扉が開く音)何よこれ!僕のコレクション。
(ミサエ)はぁ?ごめんねミサエちゃん。
ごめんね?なんなのよこれ!?4億の金塊はどうしたの!
(ミサエのなじる声)
(信彦を殴る音)なんなの!返せよー!あー!死ねばいいのに!
(ミサエの悔しがる声)
(ミサエの雄叫び)いい加減に…!あー!
(反抗する声)午後11時38分。
やめてよ!進藤ミサエ!拉致監禁及び暴行傷害!それから死体遺棄!あと俺に無茶苦茶しやがって!この野郎!現行犯で逮捕ー!今度のお勤めは長くなりますよ。
ああのー…。
これは懐かしい。
あなたが杉下右京さん?ええ。
ずっとファンでした。
握手してください!恐縮です。
新田信彦同様の現行犯で逮捕します。
あなたの罪は大変重いですよ。
(暴れる声)くーこれが中学生の書く文章ですかねぇ。
小難しくて頭痛くなってきますよ。
今読むと技巧に走りすぎていてお恥ずかしい限りです。
でその仲良くなった女子中学生は感想文になんて書いてきたんですか?荒唐無稽な話だけどハラハラして面白かったと書いてありました。
よかったですね。
(美和子)たまきさんいらっしゃいましたよ。
あっすいませんわざわざ。
(宮部たまき)はい花より団子。
あっありがとうございます。
でももう明日退院なんでしょ?お陰様で。
ホーント原始人並みの回復力だよね。
心配しないでよかった。
ヘッヘッヘッヘッヘッ。
何さ?俺は見逃さなかったぞ。
何を?「薫ちゃん無事!?」「もう心配させんじゃないわよ!」そう言った後にお前の目からこぼれ落ちたものをだよ。
バー…。
あっちょちょちょ。
(笑い声)あれは情けなくて涙が出たの!刑事のくせに拉致監禁?しかも若い女の子に色目使われてコロッとなんて。
ぶざますぎるでしょ?右京さんこれって当然処分もんですよね?本来ならばそうですが事件解決と犯人逮捕の功績で相殺ということになりそうです。
そういうこと!甘いなぁ。
でもちょっと不思議ですよね。
亀山さんと右京さん間違えるなんて。
そうそう!そうなんですよ。
もうとんだとばっちりですよ。
ホーントタイプ全然違うのにね。
うん。
(たまき)右京さんどう思います?本当に不思議ですねぇ。
2015/12/11(金) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
相棒season4[再][字]

「監禁」

詳細情報
◇番組内容
“警視庁一の変人”だが天才的頭脳で鋭い推理をみせる杉下右京(水谷豊)と“おひとよしな熱血刑事”亀山薫(寺脇康文)の名コンビがあらゆる難事件に挑む!
◇出演者
水谷豊、寺脇康文、佐藤江梨子、酒井敏也、鈴木砂羽、高樹沙耶(益戸育江)、山西惇、六角精児 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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