給食弁当でノロ感染 名古屋など
愛知県は14日、県内5市の幼稚園と保育園計13カ所で、給食の弁当を食べた園児615人と職員3人の計618人が発熱や下痢などの食中毒症状を起こし3〜6歳の園児29人が入院したと発表した。患者の便からノロウイルスとサルモネラ菌が検出されたが、いずれも命に別条はないという。
県は、大府市桃山町の配達弁当会社「玉清」(大野勝芳社長)が7、8日、同市梶田町にある幼稚園向けの調理工場「タマセイキッズランチ」で製造した弁当が原因と断定。14日付で、タマセイキッズランチを営業禁止処分にした。
弁当の献立はマカロニソテーやコロッケ、まめサラダ、バターロールパンなど。従業員29人が調理に携わったという。11日の県の立ち入り検査で原因は突き止められなかったが、食材や従業員の手を介して感染したとみられる。
13カ所の幼稚園、保育園の内訳は、名古屋市が9カ所、豊明、東海、岩倉、西尾の4市が1カ所ずつ。今月10日に名古屋市内の医療機関から食中毒を疑う通報が名古屋市にあり、同市から県に連絡があった。県内では5年前に655人が食中毒を発症して以来の規模となった。
玉清は1967(昭和42)年創業で従業員160人。尾張から西三河地域を配達区域とする幼稚園向けの給食大手で、2006年に完成した「タマセイキッズランチ」で1日最大7000食余を製造できる。食中毒のあった日は名古屋市の27カ所を含む県内40カ所の幼稚園向け給食を作り、民間事業所の夕食向けに約1500食も製造した。
県によると、知多保健所は営業禁止処分に先立つ13日に自粛要請をしたが、同社は14日も調理を続け、希望する幼稚園などに配達したという。県生活衛生課の担当者は「法的根拠はないが、従わなかったことは遺憾だ」と話している。
(2015年12月15日)