日本で50億ウォン(約5億円)、米国で40億ウォン(約4億円)、それとも韓国で30億ウォン(約3億円)?
韓国プロ野球でフリーエージェント(FA)宣言した外野手・金賢洙(キム・ヒョンス、27)の行き先に関してさまざまな見方・憶測・うわさが飛び交っている。今年の韓国シリーズ優勝チーム斗山ベアーズの看板打者・金賢洙は米国進出を狙っている。大リーグの「ゼネラル・マネージャー(GM)会議」にあたるウィンター・ミーティングに代理人を送り、市場での価値がどの程度なのかを調べていた。金賢洙は今月8日のゴールデングラブ賞授賞式で外野手部門の受賞者に選ばれた際、「代理人に10日ほど待ってほしいと言われた」と語り、大リーグ球団と具体的に交渉していることを明らかにした。
金賢洙に注目している海外の球団は大リーグだけではない。韓国の球団の関係者は「日本の有名球団が金賢洙に5億円前後の年俸 を提示したと聞いた」と言った。5億円は李大浩(イ・デホ、33)がソフトバンクホークスから今年もらった金額と同じで、日本で活躍する外国人選手としては最高の待遇だ。
「年俸5億円説」にはそれなりの根拠がある。金賢洙は今年、韓国プロ野球公式戦144試合中141試合に出場、打率3割2分6厘、出塁率4割3分8厘、28本塁打、121打点を記録した。李大浩は今年、日本のパ・リーグ公式戦141試合で打率2割8分2厘、出塁率3割6分8厘、31本塁打、98打点を挙げた。
日本のプロ野球の全体的なレベルが韓国よりも高いとは言え、金賢洙の打撃力があればトップクラスの打者として通用する可能性は十分だ。金賢洙は李大浩より長打力では劣るものの、守備や機動力と合わせて考えれば活用の幅がはるかに広い。