オイコノミア「モノより思い出!?旅の経済学」 2015.12.11


(テーマ音楽)あれ?又吉さんと先生今日はどこにいるんですか?
(又吉)いや〜やってきましたね。
箱根。
(安藤)箱根来ちゃいました。
ねぇ〜!又吉さんは温泉好きですか?いや温泉は僕は大好きですね。
う〜ん。
なんかこの独特の何ですか?町並みというか。
はい。
こういうのもいいですよね。
何か空気がおいしい気もしますし。
うん。
いい所ですね。
いいですね!そう今回の「オイコノミア」。
舞台は歴史情緒あふれる温泉街箱根。
建物も雰囲気ありますね。
はい。
こちらは明治16年創業の老舗旅館。
画家竹久夢二や中国の革命家孫文など多くの文人墨客のごひいきだったとか…。
そんな由緒ある旅館の庭を歩いていると…。
あれ?なじみのある顔が!?光浦さん。
(光浦)あら?あら偶然!偶然じゃないでしょう。
だいぶ遠いとこですよ。
東京から。
いやいやいやなんかねちょっと足湯につかりたいわなんてね。
ハハハッ。
ハハハッ。
今日のゲストはタレントの光浦靖子さん。
大学ではインドネシア語を専攻した国際派。
仕事の合間を縫っては国内外を飛び回る大の旅好きです。
そんな光浦さんと一緒に「旅を楽しくするヒント」を経済学で考えていきます。
ウフフフフフッ!又吉さんは旅行ってお好きですか?僕は旅行好きですね。
あんまり遠く行ったりはしないんですけどまあまあ温泉とかはよく行きますね。
料理と温泉があればもう十分というか。
光浦さんはいかがですか?何か沖縄にすごい頻繁に行かれるとか。
すごい頻繁に行ってますね。
(二人の笑い声)どのくらいに?ここ最近は年5行ってます。
年に5回?うん。
だって泳がないとさ。
じゃあお二人にお聞きしたいんですけれども10万円お金があったとしますよね。
これで前から欲しかった洋服を買うのとまたは10万円でちょっとリッチな温泉旅行とかに行くのどちらのほうが満足度高いですかね?今の又吉さんにとってだったら。
今だと僕は旅行になりますかね。
昔は…だから衣装とかを残せるから服のほうがいいなと思ってたんですけど。
20代の前半ぐらいの時って旅行行く時にみんな一人例えば2万かかりますとか。
で行くと僕ちょっとだけお金のことを常に考えてしまうんですよね。
なんかああ2万か…とか。
それは滞在中にも?滞在中にも。
ああ。
2万って結構。
ああそうか〜とか。
これあったらあれ買えたなとかを考えてしまってたのが年相応の暮らしが出来るようになれば皆さんと同じように旅行が楽しめるようになったっていう印象ですかね。
私も今はもう断然旅行です。
でも旅行ってなんかね又吉さんおっしゃってましたけど消えちゃうっていうイメージあったりしません?まあそうですよね。
具体的なモノではなくて体感だもんで。
やっぱりね20代の時はモノでしたね。
だっておなかいっぱい食べるが目標みたいな時代もあったんで。
旅行っていうのは経済学では実は消えちゃうモノだって考えないんですよね。
へぇ〜!その場かぎりのモノって考えるんじゃなくて旅行には耐久性があると。
耐久性?はい。
経済学では「耐久消費財」という言葉があるんですが。
はい。
実は旅行も当てはまります。
なんででしょうか?へぇ〜!それはもう長いこと思い出話じゃないけどあの時は楽しかったなぁ〜ってこう反すうできるから?そうだと思います。
そうですよね。
ですよね。
じゃあ私年に5回も行かなくてよかったじゃん。
ハハハッ。
思い出ずっと同じとこ石垣ず〜っと行って同じ海で泳いでんの。
5回も更新して。
でもその1個1個が耐久消費財だって考えるんですよ。
へぇ〜!しかも光浦さんあれですよね…あるあるあるある。
それまさに残りますもんね。
そうですね。
それも込みでうまくいった経験もそうだしなんかトラブルがあったとかなんかそんなのも後になると結構いい思い出だったりとか。
うんうんうん。
トラブルの度合いにもよりますけどね。
なにかあったんですか?いやいや中学の修学旅行の時はあのう御飯食べて風呂入って今からみんなで寝ずにしゃべるっていうタイミングで鼻血出たんですよ。
でちょっと鼻血止める感覚で目つぶっててパッと目開けたらもう朝の4時ぐらいで。
怖い怖い怖い。
みんな寝てて。
ほんで一人でこの窓際に行ってカーテン開けて富士山を見るっていう。
それぐらいしか思い出が無いんすよね。
それはでも印象深いですかね。
こういう旅行でしか味わえない思い出とかってやっぱりモノとは違って例えば…うん。
そうですね。
光浦さんどうですか?私いっぱいあるからな。
何かな。
でも学生時代に行ったインドネシアが一番かな。
初めての海外旅行が。
う〜ん。
それは友達さんと行ったんですか?友達と。
のちのち通訳になる子なんだけど英語もしゃべれる子だったんで旅行会社のバイトをしてて斡旋の。
インドネシアの歌手の人を1回斡旋したことあって。
知り合ったって言って。
インドネシアのアイドル歌手。
男の子。
その子に手紙を書いて「来るわけねえだろう。
うちらみたいな貧乏宿のとこに」って言ったらウソのようにそのアイドルの歌手の子が運転手の車で貧乏宿まで来てくれて。
(二人)へぇ〜!「僕んちに泊まりなよ」と言ってその子の実家に泊めてもらって。
二人で。
そこからいろんなその芸能界を見て回るの。
すごい!最終的にはうちら日本から来た面白い2人組が来たって言ってのど自慢大会の審査員とかやってからね。
ただの女子大生が。
まあその旅行が一番やっぱり面白かったかなぁ。
飲み込まれちゃって。
それ聞いてるだけでも面白いですね。
すごいですね!いやそんな話無いですよ僕。
これに勝てる話題は相当…。
そんな印象的な…。
旅行した回数も少ないんすよ。
旅行回数が。
なんで?出不精?というよりはここ最近なんですよね。
行けるようになったのが。
本当に1泊2日ぐらいの温泉ぐらいしか行ったことなかったんでこれから多分いろんな経験を。
はい。
海外の芸能人と知り合って。
(笑い声)もしかしたらね。
現地の情報ってどうやって集めればいいんですかね?やっぱり一応僕温泉行くときとかでも何て言うんですか。
ガイドブックとかその周辺の…。
本屋に行ったら置いてるじゃないですか。
ああいうのは見たりしますけどね。
ちゃんと下調べする派なんですね。
そんな回んないですけど一応一個何か見れるなら見ようかぐらいの感覚で調べますけどね。
どうですか?光浦さん。
「ダ・ヴィンチ・コード」読んだちょうど何か月か後にちょうどフランスに旅行行ったんでそしたらルーブルが2倍楽しかったっていう。
僕も「ダ・ヴィンチ・コード」読んだあとメチャクチャ行きたくなりました。
そのタイミングで行けたんですね。
そう。
へぇ〜!ただ世界で読まれてたからねもうモナリザの前に人が多いの多いの。
すごかった。
そっか。
うん。
それも楽しいですよね。
楽しかった。
ただのガラス張りのピラミッドもここか!ははっ!地下の逆ピラミッドとかね。
ウキウキ。
ウキウキはしましたよ。
その土地の何か映画とか本とか読んでいくと楽しいかもしれないですね。
なんとなく分かって。
あんまり調べすぎて期待膨らませて行ったら思ってたのと違ったりって事ってないですか?宿で頂く料理が多いすかね。
僕の場合は。
ムチャクチャおいしいときもありますしでも…その…。
うん。
ありますね。
はい。
小ぶりのおっ?伊勢エビか?何エビか?…ぐらいのエビのグラタンの冷たいの出た時は「うん。
ノー」ってなるな。
私も。
あのコースで出てくると。
まさにそういういろんな経験を踏まえると…うん。
体験してみないと分からないっていう性質があって。
これを経済学では「経験財」と言います。
経験財。
はい。
旅行以外には映画やスポーツジム化粧品など。
一方事前に調べると分かるのは「探索財」。
家電製品や自動車などが当てはまります。
また体験したあとでも質が分かりにくい医療や法律サービスなどは「信頼財」に分類されます。
やってみないととか使ってみないと分からないっていうとこれをサービスとかを買ったりするのに対してちょっと抑制的におっかなびっくり接してしまうっていうところがあると思うんですけれども。
旅行ってお試しってなかなか難しいですよね。
できない。
やっぱりホントに…満足度を知りたいわけですよね。
とするとどうすればいいのか?まあそのために割と僕は先輩にやっぱり聞いたりしますかね。
光浦さんとかに例えば。
それが他人にとっての満足度他人にとっての主観的な満足度これを聞いてるって事ですよね?うん。
うんうん。
でもそれって三角に今してるのはやっぱり人によって好みの違いってあるじゃないですか。
まあそうですね。
あそこすごいいいよってお勧めされて行って「あれ?」って思ったけど帰ってから「どうだった?」って言われて「うんまあよかった」って。
うん。
人によって好みが違うんだなって感じたりするということで無いよりはずっといいんですけれどもやっぱり自分とはちょっと違う可能性もあると。
これに対してもうちょっと何かできないかと。
ほう。
友達一人のお話とか先輩の意見だけじゃなくて。
はい。
ああ。
で最近だんだん簡単になってきましたよね。
はいはいはいはいはい。
ああ!旅行でもそうですし例えばレストランを探すとか。
いろんな口コミサイトがあってそこに一人とか二人の意見だと嫌な思いしたとか。
いろんな偏った意見かもしれないですけど。
それが大量に集まるとだんだんとこう。
平均されてるんですか?と思うんですよね。
そうすると…へぇ〜!まあじゃあ書き込みの量が多いほうがまあ平均点が出やすい。
うん。
信ぴょう性はちょっと高くなる。
ちょっと一つ提案なんですが。
すごくよく知ってる友達に聞く意見。
その友達の性格知ってるからこの人はこういう遊びをしそうだし大体予想はつくじゃないですか。
でそれを踏まえた上でのいいよ悪いよと赤の他人のたくさんあるいいよ悪いよ。
どっちが信ぴょう性があるっていう。
光浦さんの反応を考えてアドバイスをしてくれてる場合には他人の主観的意見っていうんじゃなくて光浦さんだったらこう考えるんだろうなっていうところに近づいているので丸を通り越して二重丸にかなり近いところまで行ってるかもしれないですね。
ああなるほど。
分かり合ってる同士ならそうか。
ほぼ主観に近いのか。
どんな人か分からない他人の口コミも数が集まれば客観的な評価としての信頼性が高まります。
口コミサイトの発達によって「経験財」と考えられてきた「旅」も事前に調べることのできる「探索財」へ変化してきたのです。
というわけで三人には口コミサイトを利用しておいしいランチが食べられるお店を探してもらいます。
今これ小涌谷駅の周辺のランチって出てますよね。
出てます。
なのでこれ今下にスクロールしていってもらえればお店が。
おいしそうなのいっぱいありますね。
何か変なとこいっちゃった。
もう僕はここに「欧風カレー」って書かれてるんでここでいいんじゃないかなと思ってしまうんですが。
そうか口コミ186件だって。
すご〜い!こんなに口コミ読めないよ。
…とか書いてありますね。
あっちょっといいよ。
「カレー驚愕です」って書いてあるよ。
僕やっぱりこの口コミ見たらカレー食べたくなっちゃいました。
え〜!でもビーフシチューもすごいって書いてあるよ。
早速番組スタッフがお店と交渉することに…。
(スタッフ)このあとですね3名で食事風景を撮らせていただくことは…。
こちらが口コミサイトで一番人気のレストラン。
めでたく許可が下りお邪魔することができました。
すてき!ホントすてき!うわ〜!いいとこでお昼だ。
うわ〜!日光東照宮本殿をモデルにしたという老舗ホテルの中にあるんです。
う〜ん。
す・て・き。
(ウエートレス)お待たせいたしました。
光浦さんが選んだのは大きな具材が入ったシーフードカレー。
口コミでは驚愕の味と絶賛されていました。
又吉さんはビーフカレーを選びました。
う〜ん。
おいしそう!安藤先生はビーフシチュー。
それぞれ口コミサイトで高評価のメニューから選んでみました。
うわっ!すごい。
シーフードカレーって言ってシーフードこんなもりもりなかなかないですよね。
うん!うん。
ああおいしい!お肉もやわらかいです。
う〜ん。
あんま辛くないね。
そうですね。
うん。
うん。
うん。
このお店を選んだ決め手って何でしたっけ?私はねあれだったよ。
「カレーの概念を根底から覆された」って書いてあって。
う〜ん。
僕はもう「カレー」っていう文字見て食べたくなりましたけど。
でもみんなすごい高評価でしたもんね。
うん。
そうですよね。
うわさどおりです。
うん。
ああおいしいわ。
口コミサイトで見つけた絶品のランチ。
又吉さんにとってもいい旅の思い出になったようですね。
う〜ん。
僕はね一人が多いんですよね。
(光浦)ありゃ。
仕事持ってっちゃうときが多いんですよ。
私大体友達と行きますね。
ここ最近は現地集合現地解散で。
アハハハッ。
すごいな。
合わせて行くと合わないから。
スケジュールが。
そうですよね。
現地で一人で前乗りしてみたいな一人で遊んで。
まあまあ現地にお友達がいますけど大体。
行って後乗りして私先帰ってあと帰るとか…。
何かもう結構大人の旅ができる人たちと旅をしてますね。
う〜ん。
あのね私もそうなの。
実は一人旅ってあんま楽しくない。
そうですよね。
うん。
何かやる事なくなるというか。
で本も読むんですけど。
「あれ?何か落ち着かへんな?」っていうか。
ここまでなんかイメージしてたのはゆっくり本読んでとか思ってたのがいまいち落ち着かへんっていう。
昔の作家さんがなんか小説書きに来たとかあれはちょっと分かるんですよ。
一人で遊ぶってなかなかね。
なかなか一人で遊ぶは。
絶対一人旅は現地に友達がいるから一人旅で行くもんね。
現地では二人以上になってる訳ですもんね。
いるいるいる。
もうそこのファミリーとも遊ぶし。
まず複数人で行くことには経済学的なメリットがあるんですよね。
こういうのを経済学ではチーム編成の問題とか会社の中とかで誰にどんな仕事をやってもらうかみたいな問題として扱うんですよ。
うん。
こういうことを「補完性がある」といいます。
それぞれ自分にとって補完的な理想のメンバー編成を考えてもらいました。
書いてますねぇ!自分が何するかですね?はい。
(光浦)自分がすることすげえ王様みたいになっちゃった。
はいじゃあ一斉に行きましょう。
あ〜!安藤先生の分かりやすいですね。
分かりやすい!ご本人はひたすら楽しむ。
はい。
でキレイな人。
一緒にいて楽しい。
はい。
それで人に金を出させる。
ハハッ!最高じゃないですか。
何書いてもいいっていう設定なんで。
これはどういう考えで?もうその…。
いやもう欲望の。
理想?おもむくままに。
何やってもいいというんだったらこれがベストかなと。
ベストですね。
まあ確かに。
僕はまず男性60代で歴史やその土地にくわしい。
変なとこで怒らない。
アハハハー!いい人だ。
だから面白いおじさん。
で物知りで何でも知ってる人ですね。
で女性おもしろくてやさしくて人と仲良くなれてつかれない。
あっ疲れない大事だね。
これ60代の男性と僕だけになると何となくしっとりした旅になっちゃう可能性があるんで一人テンション高くて温度を上げてくれる。
あっテンション高いほうがいいんだ?高すぎないほうがいいですけど。
そのなんちゅうんすか?パーティー的なノリではないですね。
僕はまあだからスポンサーみたいになっちゃうんですけど食事代と荷物の整理ぐらいはできるかなと。
どこが補完的かと言うとまず…はい。
うれしい。
はい。
でこの一緒に行く…これ完璧じゃないですか。
あっそうか。
持ちつ持たれつの。
これは男女の関係は無いの?男女の関係になると旅がちょっと僕は面白くなくなるかなと思ったんですけどね。
あ〜!三人でそのうち二人がくっついてるとなんかちょっと微妙な。
私何度かそういう旅したけど彼女と友達の場合は楽しいのよ。
人の旦那が来る旅って楽しいのよ。
人の旦那とか人の彼氏が。
彼氏のほうと友達で彼女が知らない人だと一気に楽しくなくなる。
やっぱ女同士のほうがしゃべるしお風呂とか全部行動が一緒になんだよ旅先って。
一緒にお風呂入らにゃいかんしあんま何か楽しくないっていう。
経験で。
それはあるでしょうね。
単純に万が一この女性と僕が結ばれた場合変なとこで怒らなかったはずの60代の男性が最後のほうに何か。
ちょっと不機嫌になってきたり。
事件性がなんか…。
とんでもないキレ方してこういう人やったんやみたいな事になる可能性あるじゃないですか。
そうだよ。
又吉君が求めてる女性像はね多分ね年上の人好きだと思うよ。
ああそうですか。
優しくてフフフって笑うタイプでしょ?口癖を「最初から説明してもらっていいですか?」っていうのを付け加えておきましょうか。
ハハハハッ!そういうの嫌がるでしょ。
こういう物知りな人って。
嫌がるね。
「なんで同じ事言わなきゃいけねえんだ!」ってなりますから。
じゃ光浦さんは?私はちゃんと最初からラブの行く末も書いてあるよ。
これは「好意アリ」は私がね。
私が好意のある明るいムードメーカーの力持ちでガードマンできる男の子。
で私は彼の事が好きなの。
彼はもしかしたら私の事好きかな?ぐらいのまだ関係性です。
どうなんだろうっていう。
私はまあプランナーです。
お支払いとまあおしゃべりしたり娯楽提供悩み相談。
結構旅の中で重要な役割ですよね?そうですね。
こっちは親友まさにさっきの語学力あるような親友でもう独身で仕事をバリバリしている親友。
うんうん。
こういう手配とかそういうのがチャチャッとすぐ出来ちゃう人。
はい。
でこの人も独身だからこういう明るい男前が来るとやっぱりテンションがちょっと上がるわけ。
それでそれを提供することをよしとしてくれる私とここは関係性だから。
「やっちゃん頑張んなよ〜」って「え〜?分かんない」って言いながら三人でキャッキャキャッキャ。
なるほどね。
いいですね。
明るい旅行ですね。
僕の何か自分で言っときながらホンマに事件に発展しそうな気がしてきましたね。
この人はうれしいのか?あっそうか。
私がお支払いすれば持ちつ持たれつなのか。
でもその「……」が大事なんじゃないですか?男性の側もだって一緒に旅行にね女性二人と行くって言うんだからやっぱり楽しいと思わなければ。
だってそれ無かったら非常に召し使いみたいじゃないですか。
力持ちでガードマンでムードメーカーで。
それでお金を払うなんてね。
いかんよね。
そうですね。
やっぱりこの好意が大事なんですよ。
多少のお支払いにしておこう。
多少のお支払い。
そうですね。
そのほうが男性も自分も楽しんで来ているっていう感じがしますもんね。
そうですね。
こうやって見ると僕だけちゃんと補完的になってないという。
うん。
先生が。
僕周りに何にも提供してないのでちょっとこれ心を入れ替えて考え直します。
そうですね。
今回又吉さんたちが訪れた箱根。
今年6月大涌谷の小規模な噴火に見舞われました。
その影響で訪れる人は例年の6割まで減少したと言います。
現在まだ一部で立ち入り禁止区域は残っていますが徐々にかつての姿を取り戻しつつあります。
又吉さんと安藤先生も応援の気持ちを込めてお参りしました。
(かしわ手を打つ音)「オイコノミア」の旅まだまだ続きます。
僕は一人旅のときほとんどスケジュールを立てないんですけど光浦さんはどうですか?事前に。
私も立てないかな。
うん沖縄行くときはあれぐらい。
シュノーケルダイビングシュノーケルって。
それぐらい。
ああ。
それ以外は自由に。
何にも決めないです。
気分変わりますもんね。
それやったあとにどういうおなかのすき方になってるかとか。
何時に御飯屋っていう予約は旅先ではちょっと無理だな。
僕はどっちかと言うとちゃんと予約しちゃいますね。
レストランとかもちゃんとここのお店に何時って。
でこういう…で一般の言葉では「リスク」っていうとなんか危険なことっていうイメージがありますけども又吉さん経済学で考えるリスクって?可能性ですか?起こるかもしれないっていう。
はい。
とても近いところいってます。
はい。
どんなことでしたっけ?これやってないでしょ?え〜と田延彦さんと話をしたと思うんですけど。
そうだ。
勉強したんでしょ?リスクに…リスク。
え〜踏まえとくべきものですね。
違うね。
違うようですね。
違うね顔が違う。
じゃあそん時に出した例なんですけども橋から飛び降りると死んじゃいますよね?危険ですよね?でもそれはリスクが…?無いんです。
はい。
何ででしたっけ?それ確実に死ぬからです。
はい。
リスクというのは確実性が無いものです。
そうですね。
経済学では「リスク」って考えます。
危険かどうかじゃないんですね。
ああそうなんだ。
はい。
つまり予測がしにくいことを「リスクがある」と言うのです。
じゃあそのリスクに対する考え方がよく分かるような例として「この3つのプランのどれ選びますか?」という問題考えていただきたいんですね。
この3つの観光スポットそれぞれリスクの度合いが違います。
一体何がポイントなのか分かりますか?チヒッ。
どれが一番リスクが高いですか?リスクが高いは2。
雨でアウトってことは。
はいそうですね。
結果2。
晴れだったらとても楽しい。
雨だったらとてもつまんない。
じゃあその次は?1屋外美術館。
晴れてたらちゃんと楽しいけども雨でもそこそこは楽しめる。
まあ屋外が見れないんだもんね。
で一番リスクが小さいのが…。
(二人)駅前商店街。
晴れてても雨でも関係ないと。
関係ない。
どれ行きたいですかね?又吉さんだったら。
僕は屋外美術館ですね。
う〜ん。
駅伝の難所コースもちょっと見てみたい気はするんですけどまあ何となく想像つくかなと。
道だろうな。
はい。
屋外美術館に行くことにしといて雨が降ったり降りそうやったら駅前商店街に行くっていう。
そういうバックアップのプランをね考えておけばそれは安全かもしれないですね。
海としたら2番だよね。
雨だったら海行けないもん。
私はいつも2ですね。
ああ。
うん。
天気が悪かったら。
アウト。
でもチャレンジする。
沖縄なんてそうじゃないすか。
海入れないじゃないすか。
でも毎回ばくちですよね。
沖縄行くのは。
うん。
雨だったらアウトの気持ちで。
でも…旅行が。
倍来るね。
うんそうですよね。
ただ…ああもうなんもやることない。
うん。
…みたいなことになる可能性もあるんですよね。
石垣でいつもそう。
晩御飯。
どこのお店も満杯だと言って大体1時間半ぐらいただただ。
ただただ困るっていう時間毎回ある。
あれもう真っ暗ですねぇ!どうしても箱根駅伝のコースを見てみたいという安藤先生に二人もしぶしぶついてきた様子。
タハハッ!来ましたけどこれ実際走るんですか?せっかくここまで来たんだからちょっとだけでも。
もう夜だし帰ろうよ。
アハハハッ!アハハハッ!早く帰らないと。
もう帰ろうよ。
真っ暗になるよ。
いやでもここ走ってるんですよ。
正月大学生たちが。
これすごい。
この坂道をずっと下から上がってくるんですから。
じゃあ走ります?先生走りたいんでしょ?ちょっとだけ。
じゃあいいよ。
先生についていきますよ。
よし!ああ!体重い。
でも意外と走れるもんですね。
ああそうですね。
何かちょっと空気がきれいだから気持ちいいな。
ああ!駄目だ。
先生限界です。
私はまだまだいけるよ。
先生につられて光浦さんも全力疾走!こんな予定外の出来事が楽しく感じられるのも旅ならではですよね。
(光浦)ああ疲れた!しんどい。
空車のタクシー止めかけましたよ今。
これ走んの大変ですね。
ああ!調子こいて走ったら…。
息上がっちゃいました。
これで正月テレビが楽しみ。
確かに。
ああそうですね。
あそこ僕も走ったよと思いながら。
いやどうですか?はい。
箱根で。
ええ。
駅伝の見方変わりますねでも。
ねえ。
私も走りながらねなんで真っ暗ん中走ってんだろうって。
なんかね意味がなくて途中で楽しくなっちゃったもん。
そうですね。
思い出に残りました。
(二人)はい。
いやこれ正直先生カップルやったら別れてますよ。
(笑い声)こんなん。
さ〜て部屋に戻ると…。
アララララッ。
アララララッ。
うわっ!すごい!すごいですね!すごいですね!お料理が!おいしょ!いい匂い。
うわ〜!すごい。
何ですか?これは。
用意されていたのは豪華な会席料理。
実はここに旅の思い出をよりよいものにするためのヒントが隠されているんです。
二人には料理の中から一番好きなものとあまり関心のないものを挙げてもらいます。
そして好きなものを先に食べるのとあとに食べるのではどちらがおいしく感じるか比べてもらいます。
いいですか?一番いいものを教えてください。
僕は一番はこちらです。
ああ!おっこれはマツタケの土瓶蒸しですね。
やばい…。
はい。
光浦さんは?私もこれ。
お〜!気が合いますねお二人は。
ちなみに二人があまり関心がないと思ったのは柿のゼリー。
まずは二人が好きな土瓶蒸しから食べてもらいます。
・「フーンフンフーン」ああおいしいわ。
おいしい!あ〜!やっぱこれでしたね。
走ったあとは土瓶蒸しだね。
フフフフッ。
聞いたことないですけどね。
温まるね。
うん。
続いて柿のゼリー。
いただきます。
上に載ってんのがクルミなのかな?でもおいしい。
今度は逆の順番で食べてもらいます。
うん。
何か僕ここで何やってんだろうって気に…。
ああおいしい。
どちらの満足度が高いのかっていう事を教えて頂きたいんですね。
今の実験の一口ずつだったらあとに土瓶蒸しがよかった。
うん。
うん。
僕もそうですね。
はい。
今の実験で好きなものがあとのほうが満足度が高そうだという話を実はノーベル賞を取った経済学者のカーネマンという方がこの「ピーク・エンドの法則」という有名な研究をしていまして。
一番分かりやすく言うと……みたいな感じなんですね。
満足度は最も印象深い経験と最後の経験によって決まる傾向があるのです。
この実験の場合先に好きなものを食べてしまうと「エンド」の満足度が低くなってしまいます。
一方であとで好きなものを食べると「ピーク」が「エンド」に来るので高い満足度が得られるのです。
食べるもの?好きなものから食べるなぁ…。
だって空腹の時が一番おいしいじゃないすか。
おいしい時に一番好きなものを食べたい。
うん。
それも1つの考え方ですよね。
なんで個別の例ではいろいろあるんですけれどもこの法則は結構ちゃんと科学的にやってる結果なんで参考になるはずなんですよ。
みんなで鍋食ってるときにおいしいってテンション上がって最後の雑炊おなかいっぱいで食べられへん時ってあるじゃないですか。
うどんとか。
もうちょっと計算したらよかったなってすごい後悔しません?最後の雑炊食べられなかった。
締めのうどんが食べられなかった。
これってまさにピークじゃなくてエンドのほうがあまり満足度が高くないわけですよ。
これあとになって「ああやっちゃった〜」って思うこれ理由かもしれないですよ。
ほう!ああそうだそうだ。
なんでエンドがちゃんとある程度満足するような結末になるように鍋食べるときも雑炊まであと何分ぐらいかなみたいなことをちょっとだけ考えながら。
ずっとおいしいんですけど最後食べられへんかったってのが心残りになるんですよね。
そうです。
だからそこをちょっと減らして最後また味変えてそれまた違うおいしさ味わう事によって印象が二つになるっていう。
そういう感じですね。
ピークと締めの雑炊あるいはうどんってことですよね。
そうか。
私回転寿司ピーク・エンドだな。
一番…。
一番…それいいかもしんないですね。
やってるやってる。
ピーク・エンドやってた。
なるほどね。
私旅行行くとき最終日いつもすげえつまんねえの。
ハハッ。
なんでなんすか?だって飛行機の時間があるから一日遊べないでしょ?海行けないでしょ?だから海海。
最後観光飛行機になるから最後すごくつまんないの。
だからいつもエンドが欠けてんの。
ピークピークピーク。
ズコーンで帰るから。
でも私そうしないと最終日まで楽しいと泣いちゃうと思って。
東京戻りたくなくなると思って。
いっつも最後つまんなくすんの。
それは逆にこれを知ってたってことか?体感で。
ピーク・エンドで幸せになりすぎたら仕事頑張れないとか。
「東京行きたくない」って言いだすんじゃないかって怖くて。
分かってるんすよそれ。
そう思って今ああ体にもしかして染みついてんのかしらなんて思って。
何かの時間の時にはこうやけどそれプラスその時間が終わったあとの日常を踏まえた幸福度で何ていうんすか?あととのつながりを考えたときに。
最後やっぱりしょうもないもん食うたほうがあしたから頑張れるんじゃ…。
そしたらねああもう東京戻ろうって思えるの。
わざとちょっとつまんなくしてくの。
最終日は。
なかなかでも言いたい事はすごい分かります。
ですよね。
今回の旅のエンドは…。
源泉かけ流しのこのぜいたくな。
いっぱいこぼれちゃう!ああ!ああ!いいですね。
ああいいですね。
ああ気持ちいい!うわ〜!これはいいわ。
光浦さんがでも旅行が上手なのは分かりましたね。
ああ本当?はい。
自由にその時の流れに任せるってことですよね?うん。
任せるのは勇気要りますよね。
はい。
楽しいよ。
やっぱり変えてもいいけど一応綿密にスケジュール帳みたいにここでどこ行ってっていうの考えたくなっちゃうんですよ。
え〜!?そうすとね行って120点なんだよな。
200点はじき出さないんだよな。
なるほど。
うん。
星空の下三人仲よく貸し切り温泉。
ここの境界線がすごい気になって。
ハハハハッ!ハハハハッ!ここのですか?うん。
じゃあもうちょっと寄って入りましょうか。
せっかくなんで。
なんかね悪いなあと思って。
みんななにか気遣ってるなと思って。
申し訳ねえと思って。
いや〜。
そうですね。
どうです?これはこれでいいですね。
この絵面。
ぎゅう詰めな感じで。
私今度行く旅行で最終日最後の日にちょっとイベント入れてみようかなと思って。
どんな感じになるか試したことないんで。
それはそれでいいかもしれないですね。
旅行のノリのまま仕事入っていけるかもしれないです。
あっでもねそういう時よくある。
もう楽しすぎて1泊して朝イチの飛行機でそのまま現場入ったり。
えっ!?うんギリギリまで飲んで。
僕は記憶に残るイベントみたいなのを間に入れていくといいんやなっていうのがすごい分かりましたけど。
ちょっと日が暮れてきたあの山を走ったあの状況を果たして3か月後覚えてんのかなと言われると分からへんかったり。
でも今日の旅のあれピークだよ。
あれピークでしたよね。
いい方向かどうかは…。
あれがピークです。
楽しかったですね。
うん。
「終わりよければ全てよし」ですかね。
うん?2015/12/11(金) 00:30〜01:15
NHKEテレ1大阪
オイコノミア「モノより思い出!?旅の経済学」[字][再]

経済学から見ると、旅はとてもおトクな買い物。なぜなら思い出は経年劣化しないから!ゲストは旅の達人光浦靖子さん。秋深まる箱根から、思い出作りのコツをお伝えします。

詳細情報
番組内容
若いころは、形に残らない旅行というものにお金を出せなかったという又吉さん。しかし、経済学の考え方は違います。「思い出」は経年劣化しないため、旅は立派な耐久消費財だというのです。そのためには、「いい思い出」にすることが大切。情報の集め方、一緒に行くめんつの選び方、そしてスケジュールの立て方まで経済学がご指南します。秋深まる温泉地・箱根から、旅の達人・光浦靖子さんとともに、旅情たっぷりにお送りします。
出演者
【ゲスト】光浦靖子,【出演】又吉直樹,【解説】日本大学大学院総合科学研究所准教授…安藤至大,【語り】朴ろ美

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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