みんなのためのバリアフリーバラエティー…「バリバラ」。
Weareシンセキ!の皆さんお元気ですか?さて12月3日から9日は障害者週間なんですよ。
「バリバラ」では広く障害者の事を知ってもらいたいと特集ドラマに挑戦しました。
題名は…ご覧頂けましたか?あっ見てない?大丈夫大丈夫大丈夫です。
今日の「バリバラ」はそんな方にも楽しんで頂けるドラマのアフタートークです。
スタジオにはドラマの出演者に来て頂いてま〜す。
(拍手と歓声)さあ実は「バリバラ」特集ドラマこれ去年から始まったんですよね。
そうなんです。
「悪夢」という題名で統合失調症の妄想の世界がテーマです。
怖い怖い白い人なんかも登場しました。
幻覚ですね。
桂福点さん演じる怪しい男が差し出す食べると障害がなくなる禁断の実を巡る物語です。
あっこれ実やね。
統合失調症のハウス加賀谷さんとダウン症のあべけん太さんが大活躍しました!いや加賀谷君統合失調症ってね自分の障害そのまま演じるっていうね…。
いや〜これなんですけどね僕が主演した「悪夢」なんと文化庁芸術祭に正式出品されたんですよ!「正式出品されたんですよ!」って言うてる加賀谷君は今日私服で来てますからね。
いやプロデューサーがこれ着てこいというので。
さあそして今回は続編という事で前回は脇役だったけん太君がなんと今回は3人の主人公の一人に大抜てきでした。
どうでしたか?いや〜完全に恋の話でしたよ。
これこれこれ!ラブストーリーという事ですか?完全にラブストーリーですよ!そうですね。
もう舞い上がってます半分ね。
さあけんちゃんいわくラブストーリーという今回のドラマ。
そのヒロインが我らが佐野有美さん。
お願いします。
障害者のファッションショーにもバリコレにも出演してもらいましたが演技はどうですか?演技は初めてでした。
でも小さい頃に抱いてた夢が女優だったので夢をかなえる事ができましたしもうほんとに刺激いっぱいですごく楽しかったです。
いや〜ものすごいかわいく仕上がってたもう!という訳で今回の「バリバラ」はドラマの世界をより深く味わうアフタートークです。
ではどんなドラマだったのかメーキングを見ながら振り返りましょう!どうぞ!ドラマの舞台となったのは京都・美山にあるかやぶきの集落です。
10月末あべけん太さんとハウス加賀谷さんの名コンビが到着。
村の警察官を演じるのは松本キックさん。
そしてヒロインの佐野有美さん。
今日はほほ笑むだけみたいです私。
どう?初めて来てこの美山は。
前回に続き怪しい男を演じるのは…ニャンニャンニャン…。
登場シーンは怪しさを際立たせるためのこのグルグル撮影。
おおここか!ニャ〜ッ。
あっいいですね。
ドラマは禁断の実を探して2人の青年が森をさまよう場面から始まります。
あれあれ?どうした?光司地図が!
(幻聴)お前なんか誰も必要としてない。
加賀谷さん演じる真は幻聴妄想に悩まされています。
誰かに見られている気がする。
誰かが…僕を狙っている!大丈夫か真?真!うわ〜!実はこっちや。
怪しい男が障害が治るという禁断の実へといざないます。
この実が熟すのはな次の満月の夜や。
ほなな。
3日後の満月の夜まで2人は山里で待つ事に。
ドラマでさまざまな人間もようが繰り広げられるのがかやぶきのこのお寺。
民宿に早変わり。
ここに泊まる事になった真と光司。
ごめんくださ〜い。
光司に出会いが待っていました。
か…かわいい!
(監督)本番。
よ〜いスタート!一方こちらは真が悪夢に襲われるシーンの撮影です。
はいじゃあいきま〜す。
本番で〜す。
「僕頑張る…!」。
すみませんカメラ目線でした!もう一度お願いします。
努力が足りないんだ!ごめんなさ〜い!真は子どもの頃から自分を全く認めてくれなかった父親の影におびえているのです。
待って父さん!僕頑張るから!僕頑張るから!ある時真は民宿のおばあさんに呼び寄せられます。
こっちだよ。
早く早く!いやいやいや!あの…え〜っと。
お前は長男だからこれが作れるようにならなんといかんよ。
認知症のおばあさんに長男と間違われ手伝いをする事に。
あ〜不器用だね。
すいませ〜ん。
真はおばあさんの喜ぶ顔に人の役に立てる事のうれしさを知ります。
助かったよ。
正男がいてくれてよかった。
よかったら俺んとこ手伝って。
村人にも頼られるようになり次第に自信を取り戻していきます。
「バリバラ」のナレーションでおなじみの神戸浩さんも登場。
民宿の主の役です。
夕日の中で心の内を語り合うシーンの撮影が行われました。
僕の親は…僕を隠したいんです。
人目に触れさしたくないんです。
僕だって外に出るのは怖いです。
気味悪がられたり白い目で見られたりして。
けど家にいたらこんな自分でも役に立つんだって事さえ知らなかった。
撮影は連日夜まで行われました。
けん太さんは眠くなるとセリフを忘れがち。
「誰にも…誰にも…誰にでもあるんだよな。
親に言われてショックだった事」。
横になりリフレッシュしてから撮影に臨みます。
よろしくお願いします。
(監督)スタート!「そんなのおかしいよ!」。
「兄貴さハワイでの結婚式すっごく楽しみにしてた。
俺のせいでその結婚ダメになった」。
自分の障害のために家族に迷惑がかかると誤解した光司。
禁断の実を食べる決意を語る大切なシーンです。
「だから俺ダウン症を…なくしたいんだ!」。
監督からOKが出てもけん太さん納得がいきません。
「俺のせいで兄貴が結婚できないなんて堪えられないだろ?だから俺ダウン症を…なくしたいんだ!」。
主役の責任を背負い夜12時まで熱演しました。
(監督)OK!
(拍手)
(監督)あ〜頑張ったもんね。
いや〜もう既にちょっと感動してしまいますけどね。
けん太君頑張ってましたね。
撮影大変でしたか?大変でしたね。
もう朝の6時から深夜のテッペンまで。
テッペンの12時まで。
すごいもう寒くて寒くて。
体張っちゃいましたね完璧に。
すごいもんね。
もうOK出てんのにいや納得いきませんって言うてたよね。
いやでも加賀谷君どうでしたか?コンビですよね今回はね。
いやけんちゃんとのコンビ…大変でした。
え〜何で?大変でした。
どういう事?大変よくできましたという事で。
キックさん何ですか?大変よかったっていう事ですね。
さすがやな相方!そうですね。
でもキックさん村の警察官どうでしたか?僕警官の役だったんですけど自分で言うのもなんですけどすごいはまってたなと思いまして。
観光客がすごい多いんですけど本物と間違えられるんですよ。
あっ本当に?だから交通整理普通にしてましたね。
マジで?すごいな!そして前回に続いて怪しい男といえばこの人はまり役。
桂福点さん。
この実の躍動を見よこれ!アツアツアツッ熱い!熱くしときましたので今。
気持ちいい!気持ちいい!気持ちいいんかよ!今回のは光るんですね。
そうよ。
大変よ今回は。
この実に合う木を大木をスタッフが森の中さまよって熊にかじられながら探し出してきたというこのすごいこの実の風景を見てもらいたいね。
そうですよね。
熱い熱い熱い!何よりもスタッフも大変だったと思いますけどもね。
まあ今回のドラマのテーマは…ドラマの中では親子の葛藤が描かれてた訳ですけど加賀谷君は親子ありましたか?親子の間に葛藤は。
僕は16歳の時にグループホームに入ったんですけれども親の方は当時父親が海外に赴任してたんですね。
母親だけだったんです。
やっぱり持て余してしまうというかどうしていいか分からないんです。
グループホームに預けておけばなんとかなるだろうっていうある種ちょっと放任といいますかそういうような関係でしたね。
でもそこでのやり取りがちょっと意見が合わなかったりとかするんですかね?ありますね。
やっぱりそういうギャップがどんどんどんどん積み重なってしまうんですよね。
親も「もうあんたの事分からんわ!」みたいな事なげやりになったりとかもそういうのんとかありましたか?自己臭が最初出た時そうなったね。
ああそうですね。
僕がずっと最初に後ろから「加賀谷君臭い!」っていうのが幻聴がすごく聞こえるようになったんですよ。
それを母親に相談したんですね。
そしたら「母さん僕臭いんだけどどうしたらいいかな」って真剣に相談したら「えっどうしたの?急に。
そんな事ないわよ」と言うんです。
僕はもう必死なんで「いやいやもう臭いんでギリギリなんでどうしたらいいんだろう?」って言ったら「いやそんな事ないけど」って言って話がかみ合わないんですよね全然。
それでもう最後の方には「じゃあ私はどうすればいいっていうのよ!」って逆にキレてしまうようなそういうような事がありましたね。
お母さんも何が起こってるかが分かんなかったという面があるんですね。
なるほどね。
今回ドラマ制作にあたり障害者に親子の葛藤についてアンケートを行いました。
その中からいくつかご紹介します。
甘くないって言われるね。
でもグレースなんかどう?こんなん言われる?私の場合は自立しようと思って大阪へ出てきた時に親から手紙をもらってそこに最後にまた元気に歩いて戻ってくる事を期待してるっていう事を書かれてたのを読んだ時には元気に歩いてる自分だけが娘として存在価値があって障害者の自分は存在の価値がないのかなってすごいそこでちょっと葛藤した部分は。
すごく認められてないのかなとか思いましたね。
それきついよね。
まあでも今回ね佐野さんが演じている役真由子は母親がね障害のある子どもを受け入れられないって家を飛び出ていったという事ですけど佐野さん自身はどうですか?今はすごく明るくて仲のいい家族なんですけどやはり私が生まれた時はちょっと衝撃的だったみたいでやはり愛せない。
どうやって育てていけばいいのか。
ほんとに私たちの子なのかっていってすごく悩んでたっていうのを聞きましたね。
なるほどね。
多かれ少なかれいろいろあるよ玉木さん。
実はね障害のある人が自立を考える時に親が障壁になってるという事が結構あって。
ただ別に親が特別な存在ではなくてもともと障害のない人とおんなじ感覚でおる訳やからだからどうしても障害のない人の障害の理解っていうか認識が変わっていかないと親の方も変わる事は難しいんちゃうかな。
だからアンケートで出てるのも悪気はないんです。
悪気はないんです。
悪ないねん。
でもだからお互い苦しんでるとこあるね。
さてドラマの後半は佐野有美さん演じる真由子を中心に親子の葛藤が描き出されます。
VTRをご覧下さい。
どうぞ!
(光司)いい眺めだもんなここ。
(真由子)うん。
今日は特に俺が…いるしね!光司は一目ぼれした民宿の娘真由子にアプローチします。
何してるんですか!娘には近づかないで下さい。
しかし真由子の父親が立ちはだかります。
真由子何で出てきた?
(光司)真由子ちゃん!?私がかわいそうにって言われたりジロジロ見られたりするのがつらいんだと思う。
出ていって下さい!「あの〜どうして分かったんですか?」。
佐野有美さんは障害のため家に閉じこもっている真由子はかつての自分と重なると言います。
わあすご〜い!初めて見る。
あっここでいいですよ。
娘を思うあまり家に閉じ込めてしまう父親を神戸さんが演じます。
着せてもらう。
着せる。
でこっち移動して…。
「お客様の前に出るのはやめなさい」。
(監督)よ〜いスタート!親子の思いがぶつかる場面です。
お客さんの前に出てこないでくれ。
私の事もおばあちゃんの事も隠したいんだね。
お父さんはお前のためを思って…。
私が傷つかないように閉じ込めてる。
いつも言ってるだろう?閉じ込めてなんかない。
お前が外に出たいのならいつでも連れていく。
ずるいよ。
(監督)はいカット!佐野さんは真由子を演じる中で自然に涙が込み上げてきたと言います。
お願いします。
あっこういう感じ?「せ〜の」。
光司が真由子をデートに連れ出すシーンです。
てこずった?てこずった方がいい申し訳ないけど。
(真由子)きれい。
きれいすぎて何だか心細いね。
うん。
光司君の家ってどっちなの?向こう…かな。
那須さ〜ん!真由子ちゃんもそんな年になったんだね。
デート橋で見ちゃった!ええっ!?どうぞ。
頂きます。
光司は真由子に外のすてきな世界を見せます。
どう?夕日の色のお酒だった。
何してるんだ!そこに父親が割って入ります。
光司行こう。
(笛の音)ほれ満月がもうじき昇る。
あの実食べんのやったらな今晩中にな。
ヒャハハハハッ…!「嫌だ!」。
「食べなさいって!」。
「嫌だ!」。
「嫌だ!」。
「食べなさいって!」。
「何で!」。
「障害がなくなるんだぞ!」。
「食べたくない!」。
8日間に及ぶ撮影で最も入念なリハーサルが行われたのが禁断の実を巡り親子の葛藤が頂点に達する場面でした。
「あ〜!何を!」。
「光司…」。
(監督)OK!物語のラスト真由子が父の重荷を取り除くために心の内を明かします。
私はこのままで幸せなの。
それはお父さんのおかげだと思う。
ありがとうお父さん。
うわ〜メーキングでも来る来る!感動的なシーンでしたけどもね。
あの神戸さん演じる父親ね娘を思いながらうちに閉じ込めてしまってるというね障害者の親子関係にあるもう一つの葛藤が過保護の問題ですよね。
そういう過保護の意見をいくつか頂きましたのでアンケートを見てみましょう。
こちらです。
という事でございますけどね福点さんどうですか?このアンケート。
分かる。
うちのオヤジの事やけどね見えんようになって何年かたった時かな。
あのね「わしは見えん子どもの事を一番よう分かってる」という口癖を言いだしたね。
でねある日母親が箸を買うてきた。
箸が丸い箸。
取りにくいからツルッと滑るでしょ。
母親に「お前なこれあかんねや。
四角角張ってなあかん。
見えん者はこんなんやったらあかん。
わしが一番分かってんねやから。
四角い箸はあかんねん」というような何でもかんでもそういく…。
進路でも「いい。
もうわしは分かってる」とかねそう言うようになっちゃったな。
ある時期あったわ。
まあ育ててきたっていう思いがあんのやろうけどね障害者を。
愛情やねんけどな本人にしてもねお父さんにしてもね。
こうした葛藤を抱える一組の親子にインタビューをしました。
VTRご覧下さい。
どうぞ!大阪にお住まいの東さん親子です。
13年前から2人で暮らしてきました。
来年の春から娘の佳実さんは自立して1人暮らしを始める事にしています。
しかしそれを巡り親子の間に葛藤があるといいます。
なるほど。
親と一緒に暮らしている佐野さんインタビューどうご覧になりましたか?私ももう25になったのでそろそろやはり自立という目標を持って。
いずれかはやはり結婚して家庭を持ちたいという夢はあるので。
でもやはり母も母で今までは自分の見えるところで娘がいろいろな事にチャレンジしていたから応援はできたし「頑張れ頑張れ!やりな!」って挑戦させてくれてたんですけどやっぱり自立ってなって親から離れるってなると見えないところで娘はいろいろな事にチャレンジするからそうなると今度は逆に心配になってしまう。
だからそういった母の気持ちも最近ちょっと聞いて。
だったら私が親を安心させれるような行動をまず持っていかなきゃ理解し合えないのかなというふうな気持ちをちょっと最近持ってますね。
多分テレビご覧の方はそりゃ心配するやろ。
お母さんやったらっていうふうに思うと思うんですけど玉木さんこれちょっと深いところありますね。
今もそうやと思うけど障害がある子どもが生まれたら多分親がずっと面倒見なあかんっていうのが一般的にもお母さんの中にもあると思うんやけどそれでずっといくか大人になってほなさいならって言うてもいやいやそんなん無理やよって言うて止めちゃうからだからできるだけ早い段階で例えばヘルパーさんとか友達とかいろんな人と関係を持ちながら生活していく仕組みというのはすごい大事かなと思うけどな。
う〜んなるほどね。
さあもう本当にいろいろ苦労されてVTRも皆さん見て頂きました。
キックさんどうでしたか?僕警察官という役どころなんですけれども村人の関係性がよく見えてるというポジションなんですね。
そこで思ったのがおばあちゃん認知症なんですけれども真由子にとっては料理を教えてくれる真にとっては自信を与えてくれるというそういう大切な存在なんですね。
そこで本当にお互いを認め合う事。
そして自分の役割を築く事が大切なのかなって感じましたね。
さあテレビをご覧のあなた!障害者の親子関係をテーマに描いた「バリバラ」特集ドラマ「禁断の実は満月に輝く」。
なんと来週から2回にわたり別バージョンでお届けしま〜す。
見たいでしょ?見たいでしょ?見逃した方是非ご覧下さい。
お楽しみに!見てね!見てね!
(テーマ音楽)2015/12/11(金) 00:00〜00:30
NHKEテレ1大阪
バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「ドラマ・アフタートーク」[解][字][再]
バリバラ特集ドラマ「禁断の実は満月に輝く」(6日午後4時放送)の出演者をスタジオに迎えてのアフタートーク。ドラマのメイキングに加え、親子関係をテーマに語り合う。
詳細情報
番組内容
バリバラ特集ドラマ「禁断の実は満月に輝く」(6日午後4時放送)の出演者をスタジオに迎えてのアフタートーク。ドラマのメイキング映像や撮影の裏話を公開!さらに今回のドラマのテーマである「障害者の親子関係」について、視聴者へのアンケートやインタビューも交え、語り合う。【出演】松本ハウス、あべけん太、佐野有美、桂福点
出演者
【ゲスト】ハウス加賀谷,松本キック,あべけん太,桂福点,佐野有美,【出演】大橋グレース,【コメンテーター】玉木幸則,【司会】山本シュウ,【リポーター】大西瞳
ジャンル :
福祉 – 障害者
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – トークバラエティ
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