所さん!大変ですよ「なぜか売れに売れる!?雪国の中古マンション」 2015.12.10


日本有数の豪雪地帯。
この地に建つ築20年以上の中古マンションが最近なぜか売れに売れているという。
一体誰が何の目的で買うというのか。
今夜はマンション購入者たちが抱えていた意外な秘密を再びお送りします。
所さん!大変ですよ。
これ私の気のせいかもしれませんけども何か見た事あるような感じなんですよ。
(久保田)気のせいじゃないです。
えっ?やっぱ見た事ある?はい。
今回はこれまで放送した中から視聴者の方の反響が大きかったものを再構成してお送りする…そんなに人気があるんだったら毎週放送するってどうなの?同じのをですか?乱暴な感じで。
でもこれ本当に大きかったんですよね反響が。
本当でございます。
今年の4月に放送したんですが大変反響がありまして…考えてんじゃないんですかね。
私も買おうかな行っていいもんかなとか。
もう一度見て考えようっていうね。
さあどんな話だったか振り返ってみましょう。
こちらでございます。
ジャン!突然売れている。
そうなんです。
これ舞台は新潟県の湯沢町。
今から30年ほど前バブル経済華やかなりし頃です。
リゾートマンションが次々に建って売れに売れたんです。
買ってたのは…懐かしいですがこういう皆さん。
東京大阪から来た人たちが行って買ってスキーに温泉にとおう歌した訳です。
でもバブルははじけた訳ですね。
売り買いほとんど行われなくなりました。
リゾートマンションどころかゴーストマンションだって言う人まで出てくる始末でした。
ところがここ最近動きがありました。
この5年だけでなんと1,000戸以上売れている。
すごいよねそれがね。
1戸に1人だってもう1,000人はそこにいるんだもんね。
何が起きているんだと。
当初はスタッフ想像したんです。
町役場の人が今までなかったような町おこしの秘策を考えたんじゃないかとかね。
中国の人が爆買いで買い占めてるんじゃないかとか想像したんですが寒空の下行ったディレクターは驚いたとこういう話でございます。
さあ見てみましょう。
所さん!大変ですよ。
東京から車で2時間。
雪深い山中を抜けると突然巨大なマンション群が現れた。
その数58棟。
このマンションに本当に活気が戻っているのか?実情を確かめるためディレクターは町役場を訪ねた。
定住者も急増しているようだ。
心なしか担当者の表情も誇らしげ。
しかも…。
なんとここ5年でマンション住人が2倍近くに跳ね上がった地区があるという。
しかし…。
そこは多くても1時間に2本しかないバスで役場から30分以上走った山あいにあるという。
その場所は一体?あの苗場か!スキーブームに日本中が沸いたバブル時代。
中でも高い雪質を誇る苗場は東京などから年間300万人のスキー客が訪れマンション建設も相次いだ。
それから30年。
そのマンションを今誰が買いなぜ移り住んできたというのか?到着したのは苗場地区のメインストリート。
寒さのせいか人の姿はほとんど見られない。
マンション住人に話を聞こうと人の集まる場所を探すと…。
マンションから程近いスーパーを発見。
ここなら最近マンションを購入した住人もやって来るに違いない。
まずはスーパーから出てきた男性に声をかけてみる。
派手なファッションに身を包んだ男性。
スキー客に見えるが…。
マンション住人だった!
(取材者)よろしかったらちょっと…
(取材者)あっいいですか?すいません。
じゃあよろしくお願いします。
男性が暮らすマンションはスーパーから歩いて10分の所にあるという。
築32年の中古マンションだ。
66歳だというこの男性。
1年余り前に仕事を辞め働く妻を東京に残し一人苗場に移り住んできたという。
冷蔵庫の中を見せてもらうと…。
元気いっぱいのこの男性。
マンションを購入した理由は?バブルの時代男性は横浜市の水道局職員だったという。
安定しているがバブルとは無縁の暮らし。
そのころ一人で苗場に来た男性の目に飛び込んできたのが建設されたばかりの高級リゾートマンションだった。
そのマンションを再び目にしたのは25年後。
定年直後にネットで売られているのを知った。
驚いたのはその値段。
調べてみると苗場のマンション価格はリーマンショックを境に急落していた。
そこで…。
男性は2部屋購入。
もう一部屋の価格はなんと…。
(取材者)10万円!?購入するやいなや男性はゴルフクラブとスキー用品を新調。
妻を東京に残し一人で移住してしまう。
そして夏はゴルフ冬はスキー。
恥ずかしいな〜。
30年遅れのバブルを満喫する日々を送る。
本当おいしくて。
いいでしょ。
これ毎日これだ。
ハハハハ!また一人不思議な雰囲気の男性が現れた。
そうじゃないんです。
僕にとって。
聞くとこの人もマンション住人。
部屋を見せてくれるという。
あっ本当ですか?ありがとうございます。
すごいですね。
本棚ですか?画家だというこの男性。
妻と別れ5年前一人東京から移り住んだという。
見れば分かるじゃない。
この男性画家としての30年で稼いだお金は合計300万円。
生活費は妻に頼ってきたという。
しかし…。
その時ネットで目にしたのが苗場の激安リゾートマンションだった。
私の財産だと…離婚した時手元に残っていたお金で43平米1LDKの部屋を50万円で購入。
縁もゆかりもないこの地に移り住んできたという。
今は僅かな年金と遠い親戚からの借金で暮らす日々。
意外に高い管理費や修繕積立金が負担だという。
地域の人たちにマンション住民の事を聞いてみるとこんな声も。
定住者が増えてもよい事ばかりではなさそうな苗場のリゾートマンション。
更に話を聞こうと張り込みを続けていた時だった。
6年前にリゾートマンションに移り住んできたという底抜けに明るい女性が登場!このあと女性の口から移住に至った…えっ続けて見せてよ今の!「語られる」でこっち来ちゃったけど。
どんな女性なのか…。
すごいですね〜!何か…安くてさ買いたくなる感じするじゃん。
2つ買った人がいるんだよ。
バブルをやり直しみたいな。
30年前やりたかった事を。
いや〜でもよく我慢されてよかったですよね。
やっぱり値段が気になりますよね。
驚きましたよね。
ちょっとその苗場にあるとあるマンションの値段の推移を見てみましょうか。
バブル絶頂期は2DK一つ買うのに2,400万積まないと買えませんでした。
これがどう落ち込んでいったか。
こういうふうになっていきます。
うわっすごいなおい。
すごい階段。
バブル崩壊で半額。
アジア通貨危機もあってまた減る。
…で決定打となったのはリーマンショックです。
100万にまで落ち込んで更に今下がっていて同じ部屋20万円っていう。
もう建物の値段じゃないよね20万円って。
家賃かなって…。
本当そうですよね。
今日もスタジオに各分野の専門家の皆さんにお越し頂いています。
皆さんどうですか?情報があれば。
(3人)はい!あるんだ。
みんな。
それでは澤口さんお願いします。
えっ?だって無駄でしょ一人で…。
脳科学的に見てですよ。
…でバブルの時に買いたいんですけども公務員だって買えなかった。
となると劣等感というか…それをバブルの時に参加できなかった。
自分がちょっと劣ってるんじゃないかとか。
その軽いトラウマみたいなものをずっと引きずってきたっていう感じなんですけどここに来て…「俺は2つも持ってんだぞ」と。
そうですよ!これでかなりいいですよ。
長生きもしちゃいますよこれ。
かもしれないですね。
そのぐらい重要な事ですよね。
(牛窪)はい。
(久保田)牛窪さん。
はい。
今見て頂いたっていう所苗場ですよね。
東京から近いからまだあれだけ売れてたと思うんですよ。
でもやっぱり…そうなると負の動産。
いわゆる負け動産になっちゃう訳ですね。
そういうのが多いんだ。
(牛窪)そうなるとどんどん…今問題になってるのは犯罪とかですねそういうものも治安も悪くなっちゃうと。
はいはい!都会から地方への移住の話なんですけども…こちらをご覧下さい。
お城?そういうのも売ってるんですか?いくらぐらいするんですか?これ。
こっちは50万とか10万の話をしてるんだから。
すいません。
中にはお城で安いのもあるんですね。
下がると100万円くらいの…。
「それだったら自分にも買える。
やった〜」ってみんな…。
本当に100万円のお城なんてあるの?売ってる。
納屋じゃないの?
(モーリー)でも買ったあとが大変で敷地が広いからお城な訳ですよね。
庭の管理もしなきゃいけない。
そっか。
買って「やったお城だ!」。
「しまった!誰かに売らなきゃ」っていう事でまたこれこそ…所さん所さん。
何?お城じゃなくてマンションの話。
そろそろ。
そこでですよ。
さっきの女性ですよ。
大体ディレクターに聞くと…ご想像下さい。
こんな感じ。
明るくて気さくで上品な方だったって。
でもそんな方がなぜ苗場に来たんでしょう?聞いていくと驚きです。
まいりましょう。
所さん!もっと大変ですよ。
上品な物腰で案内してくれる女性。
若々しいが60代だという。
(取材者)お邪魔します。
はい。
顔を出さない条件で取材に応じてくれた。
夫は東京で会社を経営。
なのにこの女性は6年前ここに一人で移り住んできたという。
一体なぜ?いわゆる熟年別居という事か。
以前の暮らしで一番大変だった事を聞くと意外な答えが。
かつお節の何が大変だというのか?
(取材者)何でですか?初めて会ったディレクターに愚痴が止まらなくなった社長夫人。
女性が移住したいと考えるようになったのは2人の息子が就職して家を出た時。
あ〜。
偶然テレビで苗場のリゾートマンションの安さを知り社会人となった息子に買ってもらった。
あっそうそう。
移住してすっかり明るくなったというこの女性。
ちなみに生活費の全ては夫からの仕送りだという。
う〜ん。
私吉田鋼太郎56歳。
ひと事とは思えません。
続いて出会ったのは先ほどの社長夫人より一回り以上若い男性住人。
去年4月大阪から移り住んできたという。
今は51平米1LDKの部屋に1人で暮らす。
大阪で会社勤めをしていたというこの男性。
数年前同僚との関係がこじれ20年以上勤めた会社を辞めた。
以来実家に引きこもるようになった男性。
3年後父親から「働かないなら出て行け」と言われ大阪での居場所を失った。
そこで愛用していた…5日後カバン一つで移り住んだという。
それにしてはこの荷物の量。
どういう事だ?更に…。
(取材者)ずっと気になってたんですけど…出費を切り詰めるため雪国なのに暖房は使わないという。
今は会社員時代の貯蓄を取り崩す暮らしだ。
いらっしゃいませ。
今回取材ができた苗場のマンション住人は45人。
そのうち21人が人には言いづらい事情を抱え移り住んでいた。
大都市の住民を引き付ける苗場の激安リゾートマンション。
購入希望者からの問い合わせがやむ事はない。
何か希望が見えない取材になっちゃったじゃないの。
ええ?あの奥様は生き生きしてらっしゃいました。
うるさいおやじと離れられてなんていう感じだもんね。
あっ牛窪さん。
旦那様と離れてるだけであんだけ生き生きしてる訳ですよね。
今実はああいった…なるほど。
別居ですか?
(牛窪)別居なんですね。
そういう事を考えると別居の方が奥様にとっては得だろうと。
実は最近弁護士さんなんかも離婚はやめておいた方がいいですよって別居した方がいいですよって事で別居を勧める方多いんです。
女の人の方がいいですよね。
自分の息子とか娘のところに転がり込めるでしょう?じじいはなかなかね。
そうなんですよ。
女性はいいんですよ。
だって…
(笑い声)じじいなんて都合のいい事しか教えないからね。
今後ね私もそうなる可能性があるので怖い。
今日見ててあれでしょうね。
チャンネル変えた旦那さんいるでしょうね。
奥様に見せない方が…。
この情報はよくない。
リゾートマンションの情報はよくない。
10万円らしいって。
行き場はあいつは塞いどかないと。
どこ行くか分からないっていうね。
2015/12/10(木) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
所さん!大変ですよ「なぜか売れに売れる!?雪国の中古マンション」[字]

日本有数の豪雪地帯に建つ築20年以上の中古マンションがなぜか売れに売れている。一体、誰が何のために?マンション購入者が抱えていた意外な秘密とは?

詳細情報
番組内容
日本有数の豪雪地帯に建つ築20年以上の中古マンションがなぜか売れに売れている。一体、誰が何のために?マンション購入者が抱えていた意外な秘密とは?
出演者
【司会】所ジョージ,久保田祐佳,【ゲスト】澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,【リポーター】徳永圭一,【語り】吉田鋼太郎

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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