<木曜劇場>オトナ女子 #09 2015.12.10


(文夫)主人公がすごくこう喜んでる姿を描写したいんだけど…。
うーん。
浮かばないな。
(賢三)だったら実際に見てみたらいかがですか?
(文夫)どうしてすっぴん隠すんですか?
(亜紀)うん?あっ!?ちょっと自信がないから。
(文夫)いや。
年を取ればしわも染みもできるでしょう。
それ普通のことです。
それをなぜ恥じるんですか?勲章ですよ。
その人の顔に刻まれた歴史。
ちなみにあなたのすっぴんは悪くないです。
(文夫)じゃあ。
(亜紀)じゃあ。

(チャイム)
(亜紀)うん?誰だ?
(亜紀)はっ!?
(亜紀)いない…。
うわ!?
(文夫)どうも。
どうも。
どうされました?
(文夫)どうしても会いたくて。
(文夫)お邪魔します。

(文夫のくしゃみ)あっ。
ごめんなさい。
そこにいるのがちくわです。
(文夫)こいつか。
あなたに近づいてくしゃみが出る要因は。
この野郎。
まったく迷惑な猫だ。
この野郎。
ちょっと失礼。
やだ。
ちょっちょっ…。
何なんですか?いきなり来て。
もう。
(文夫)なるほど。
こういう感じですか。
何がなるほど…。
(文夫)ほう。
なるほど。
ちょっと。
えっ?ちょっと待って。
やだ。
そこは…。
(文夫)ああ。
ああ。
なるほどなるほど。
ちょっともう。
勘弁してください。
いいかげんにしてくださいもう。
(文夫)こういう感じですね?ちょっと。
変なもんないよな?
(文夫)奇麗なキッチンじゃないですか。
まるで一人暮らしのサラリーマンのようだ。
あのう。
何なんですか?いきなり来て小じゅうとみたいにぺらぺらと。
(文夫)ああ。
すいません。
(文夫)興味があったもんで。
興味?それにしても握り拳のような顔だな。
はい。
お待たせしました。
よいしょ。
はい。
どうぞ。
ダージリンですか?ダージリンです。
いただきます。
いただきます。
熱い!わっ!ちょっ…。
あちい。
ごめんなさい。
やだやだ。
ちょっと。
すいません。
何でこんなに熱くするんですか?ごめんなさい。
わざとじゃない…。
もうホントに。
もう大ざっぱというかもうがさつというか。
もう。
ちょっ…。
すいませんね。
大ざっぱでがさつで。
ちょっちょっと…。
あのう。
うん?電気が明るい。
あっ。
そっか。
これ。
それテレビ。
(音声)あっ。
これじゃ…。
あれ?ついちゃった。
消して。
これか。
そうそう。
あれ?明るくなっちゃった。
あらら。
これちょっとやって。
あのう。
く…暗く。
あっ…。
あっ。
ゴキブリだ。
あっ!ゴキブリ!?嫌だ!ちょっと…。
ゴキブリ。
あっと。
捕まえた。
ちょっちょっ…。
何でこんな時季にゴキブリがいるんですか?そこに捨ててください。
そこ。
どうすればいいんですか?これ。
ヤベッ。
逃げた逃げた。
やーっ!?飛んでった。
やだ。
やだ。
ちょっと!ゴキブリ嫌いなんですか?ちゃんと捕まえてくださいよ。
キッチンでいいんですか?キッチンで。
キッチンでいいです。
いや。
キッチンじゃまずいでしょ。
キッチンのごみ箱があるから。
ど…どうしますか?これ。
こっち来ないでください。
こっち来ないで。
ホントに。
どうすればいい?ホントにホントにホントにこっち来ないで。
ちくわ。
ちくわ。
食べて。
えっ?ちくわ。
ちくわ。
もういいから早くあそこに…。
どうすりゃいいのかな?これ。

(くしゃみ)よいしょ。
あーあ。
突然だったからびっくりしたね。
でも何で突然来たんだろうね?ちくわ。
うん?すねた?すねんなよ。
ああ。
そうだ。
工藤さん。
直してもらったBGM。
すごいよかったよあれ。
(美和)ありがとうございます。
作曲家さんに伝えときます。
うん。
(沙織)中原さん。
はい。
(沙織)最終チェック用のデータ送っておきました。
おっ。
ありがとう。
(亮介)ホームページあしたまでにアップデート完了します。
頑張って。
(圭子)いよいよリリースですね。
ですね。
ではいよいよ皆さん。
ラストスパート頑張っていきましょう。
(一同)はい。
(玲子)お忙しいところすいません。
(純一)うん。
話って何?
(玲子)これなんですけど。
社長と関係を持ったっていう女性たちが集まっていろんなことをさらし合ってるみたいなんです。
(純一)へえー。
まっ大丈夫。
俺そういうの気にしないから。
(玲子)いや。
でも…。
(純一)罪なことしてきてるのは確かだからね。
これくらいやられても仕方ないでしょ。
(純一)男冥利に尽きるっていうか。
(玲子)社長がお気になさらないんならいいんですけど。
(玲子)会社のコンプライアンスもありますから。
分かってる分かってる。
(玲子)失礼します。
(純一)うん。

(ドアの開閉音)
(純一)フッ…。
ここまで書いちゃうかなぁ。
でこの前さここに来て…。
(みどり)えっ!?
(萠子)高山さんが?嘘でしょ?いや。
何でいきなりここに来たんだかよく分かんないよ。
何考えてんだかね。
(みどり)えーっ。
何それ?急展開じゃない?ってことは…。
(みどり・萠子)えっ?ちょっちょっ…。
待って。
そんなのあるわけないじゃん。
勘弁してよ。
あの高山だよ?ちくわとぺちゃくちゃほら…。
しゃべってそいで茶してとっとと帰ってった。
(みどり・萠子)ふーん。
何?
(萠子)いい年した男女がだよ?部屋で二人っきりで何にもないってあんた。
そんなバカな。
(みどり)でもさ高山さんって何か色々秘密の事情がありそうじゃない?何?秘密って。
(みどり)いや。
分かんないけど。
あっ。
まあ私には関係ないけどね。
(みどり)いや。
違うよ。
私たちは亜紀のこと心配してんの。
ああ…。
(みどり)だってさ高山さんって何か恋愛に否定的じゃなかった?
(萠子)確かに。
だからあのう。
恋愛とか始まったわけじゃないし。
もう何言っちゃってんだ。
亜紀はさいつも恋愛はうまくいかないよね。
ほら。
男も何か問題ある人が多かったじゃん。
(みどり)いやいやいやいや。
それでも私たちは応援するの。
(萠子)うん。
そうね。
応援する。
(みどり)ねっ?応援していこう。
頑張って。
よし。
頑張ります。
ありがとう。
(みどり)じゃあ乾杯しようか。
頑張れ頑張れ。
イェーイ。
ハハハ。
アハハ。
(萠子)お待たせしました。
(女性)ありがとうございます。
(萠子)またお願いします。

(女性)すいません。
(萠子)はい。
いらっしゃいませ。

(女性)お友達のお誕生日にお花を贈りたいんですが。
「運命の再会」いいね。
響きが。
へえー。
(亮介)お疲れさまです。
おう。
お疲れさま。
なるほどね。
えーっ?
(亮介)あのう。
中原さん。
うん?
(亮介)何かいいことありました?何?急に。
何にもないよ。
普通普通。
そうですか。
よし。
じゃあ例のデータちょっと持ってきてください。
こればっちり。
(亮介)あっ。
気付いてくださいよ。
(絹江)お疲れさま。
(萠子)お母さん。
どうしたの?
(絹江)いいじゃない。
たまには客として来たって。
(萠子)まあね。
(萠子)ねえ。
お母さん。
(絹江)何?ちょっと話したいことがあるの。
もう少しで仕事終わるから一緒に帰らない?
(絹江)いいわよ。
ああ。
どうも。
(賢三)おかえりなさい。
(亮介)高山さん。
お待ちしてました。
おお。
君か。
(亮介)あのう。
実は折り入って高山先生にご相談がありまして。
仕事の話かな?マスター。
コーヒー。
(賢三)はい。
(亮介)個人的な話なんですけど。
ここは悩み相談室じゃないんだけど。
(亮介)高山先生の恋愛講座。
社内でもすごい評判いいんですよ。
もう1回受けたいなって。
そんな講座を開いた覚えはないな。
(賢三)そんな講座私も聞きたいですなぁ。
ですよね?えっ?好きな人いるんですか?
(賢三)いや。
好きな人…。
いますよ。
(亮介)僕もです。
まあでもなかなか告白できないんですけど。
(賢三)それはもう思い切ってぱきっといくしかないんじゃないですか?
(亮介)ですよね。
(賢三)でもねそれがまあ難しいんだよね。
(亮介)ですよね?
(賢三)これね試作品なんですけどもどうぞ。
わさびチーズです。
わさびチーズ?
(賢三)新たな試みです。
おお。
じゃあちょっといかせてもらいましょう。
(賢三)はい。
うん。
おお。
(賢三)フフフ。
あっ。
どうぞ。
意外といけますねこれ。
(賢三)はいはい。
うーん。
(亮介)うーん!おいしい。
(賢三)うん。
うん。
わさびとチーズって不思議な組み合わせですね。
(賢三)でしょ?うーん。
これは運命の出合いと言って過言ではないな。
(亮介)確かに。
俺とあの人も…。
いやぁ。
うーん。
それはねえか。
君は自分の好きな人の趣味とか嗜好とかそういうのご存じなんですか?
(亮介)それはもちろん。
うん。
あれ?そういえばあんまり知らないかもしれないです。
まあ女性というのは男にとって永遠の謎です。
その謎を解き明かし知ろうとする力こそ愛なんです。
(亮介)なるほど。
君はまだまだ若い。
失うことを恐れずぶつかってった方がいいんじゃないかな。
ありがとうございます。
(賢三)さすが先生。
(亮介)なるほど。
(絹江)何?話したいことって。
(萠子)あのね最近仕事が忙しいでしょう?だからお店の近くに部屋を借りようと思ってるの。
(絹江)えっ?
(萠子)いいよね?
(絹江)何言ってるの?駄目に決まってるじゃない。
どうしてもっていうなら私も一緒に引っ越すから。
(萠子)ねえ。
お母さん。
(絹江)あなた私を捨てる気なの?
(萠子)ねえ。
そんなこと言わないでよ。
(絹江)だってそうでしょう?萠子を育てるのにどんだけ大変だったか。
(萠子)ねえ聞いて。
私お母さんのこと捨てるつもりなんてないよ。
ここまで育ててくれてホントに感謝してる。
(絹江)だったら…。
(萠子)でも一緒にいるとどうしてもお母さんの言うとおりにしちゃうの。
お母さんのことが大事だから。
それでいいのよ。
何がいけないの?私自分一人の足でちゃんと立ってみたいの。
お願い。
許してください。
あれ?お昼ご飯行ってきていいよ。
(美和)あっ。
でも…。
大丈夫大丈夫。
行ってきて。
(美和)あっ。
じゃあお先に行ってきます。
うん。
いってらっしゃい。
(一同)すいません。
お先です。
よいしょ。
あれ?前川君も行ってきていいよ。
あっ。
僕まだ大丈夫です。
あっそう。
よし。
えーっと…。
あのう。
中原さん。
うん?
(亮介)これ見ていただきたいんですけど。
えっ?
(亮介)新しい女性向けアプリの企画考えてみたんです。
うん。
(亮介)まあ中原さんの企画には全然及ばないんですけど。
どれどれ?よし。
(亮介)中原さんって猫飼ってらっしゃるんですか?うん?
(亮介)あっ。
これ。
ああ。
ブサカワでしょ?
(亮介)はい。
カワイイです。
そっか。
中原さんは動物が好きなんですね。
そう。
猫が一番好きかな。
へえー。
好きな音楽は?好きな音楽はジャズ。
はあ。
ジャズか。
うん。
好きな食べ物は?好きな食べ物…。
あれ?これ何かこないだ話したような気がするんだけど。
(亮介)あっ。
すいません。
あのう。
いや。
あのう。
今女性がどういうものが好きなのかなっていうのをリサーチしてて。
この企画に反映できればなと思って。
なるほど。
じゃあね気になんのがこことここのとこかな。
後は…。
うん。
(みどり)あっ。
沢田先生。
(沢田)どうも。
(みどり)あっ。
どうも。
あのう。
どうして?
(沢田)陵君のことで相手の生徒にもう一度確認しようと思いまして。
(みどり)私もです。
(みどり)言いましたよね?陵は私が守るって。
(沢田)この前はすいませんでした。
教頭にあんなこと言われて何も言い返せなくて。
(沢田)《教頭先生!》
(西尾)《君は黙ってなさい》
(西尾)《わが校にはいじめなどありません》《これをお見舞いにどうぞと》《バカにしないでよ!》いいえ。
行きましょう。
(みどり)はい。
(チャイム)
(山岸の父)ああ。
ケガについてはこないだ慰謝料お渡ししたじゃないですか。
(みどり)あんなもの受け取れるわけないじゃないですか。
(山岸の父)あれじゃ金額が足りませんか?
(みどり)はっ?
(山岸の父)幾ら欲しいんですか?ちょっと。
何を言ってるんですか?山岸さん。
それは言い過ぎかと。
(山岸の父)ほう。
先生はこの人の肩を持つんですか?いえ。
それは…。
(山岸の母)そもそもシングルマザーで子供にちゃんと目を配れないからこんなことになるんですよ。
シングルマザーは関係ないんじゃないですか?
(山岸の母)そうですか?
(みどり)そりゃ色々子供にも我慢させたことあったと思いますけどその分強い絆で結ばれてるんです。
陵は大事な息子です。
私の宝物です。
今後陵に何かあったら泣き寝入りするつもりはありません。
(みどり)失礼します。
(沢田)失礼します。
はい。
皆さんのおかげでアプリがやっと完成いたしました。
皆さまお疲れさまでございました。
(一同)お疲れさまでした。
(美和)ダウンロード数伸びるといいですね。
だね。
ホント。
(亮介)大丈夫ですよ。
もう宣伝部にもばんばん広告打ってくれってお願いしてますから。
ねえ。
そうだ。
近々さみんなで打ち上げやろうか?
(玲奈)やったー。
(圭子)楽しみですね。
(美和)じゃあ高山さんにもお知らせしなきゃですね。
ああー。
うん。
高山さんに私から連絡しときますです。
(美和)じゃあお願いします。
はい。
あのう。
ねえ。
前川君。
何かつまみとか用意しといて。
あのう。
何がいいかな?あのう。
サンドイッチとかさ…。
そうね。
空揚げとか。
色々。
(亮介)了解です。
(玲奈)じゃあ飲み物は私たちが手配しておきます。
ねっ。
うんうん。
そうだね。
うん。
あのう。
工藤さん。
やっぱりあのう…。
何でもない。
それやっといて。
(美和)あっ。
はい。

(せきばらい)マイクテスト。
マイクテスト。
OK。
あっ。
もしもし。
あっ。
違うね。
うんと。
もしもし。
中原ですけど。
何かちょっと打ち上げを…。
何か違うんだよな。
あーあー。
(せきばらい)あーあーあーあー。
ああー。
OK。

(トイレの水を流す音)
(せきばらい)ああ。
そうですね。
はい。
はい。
分かりました。
(みどり)ただいま。
あれ?暗っ。
(クラッカーの音)
(みどり)うわっ!
(昴)母ちゃん。
(一同)おかえり!
(みどり)えっ?えっ?何?何だ?あれ?私誕生日じゃないよ?
(昴)何ぼけてんだよ?分かってるよ。
そんなこと。
(みどり)えっ?じゃあ…。
(陵)母ちゃん。
(みどり)うん?俺のためにありがとう。
(みどり)えっ?さっき沢田っちから電話があったんだ。
母ちゃんが俺のために戦ってくれたって。
(みどり)ああ…。
(碧)いやぁ。
さすがだわ。
母ちゃん。
超カッコイイよ。
(昴)だから今日はそんな母ちゃんを目いっぱいねぎらおうと思ってさ。
ジャン。
(みどり)わあ。
えーっ?
(陵)母ちゃん。
俺強くなるからさ。
俺らにはこんな強い母ちゃんがいるんだから。
負けてらんないよ。
(昴)なっ。
ありがと。
ホントにありがと。
うれしい。
(昴)えっ?えっ?えっ?泣いちゃう?泣いちゃう?泣いてないよ。
(一同)うわうわ。
泣いてる。
(みどり)泣いてない。
うるさい!うるさい!泣いてない!泣いてない。
うわぁ。
しかしすごいねこれ。
(昴)陵。
やっぱこのハンバーグ駄目だよ。
お前これ。
(碧)ないな。
(昴)これどう見てもそぼろじゃん。
(陵)いや。
ちょっと待って。
兄ちゃんが作った空揚げだってこれ岩じゃん。
(みどり)いいのいいの。
いいのいいの。
もう。
そぼろでも岩でも母ちゃんうれしい!ホントありがとう。
ねっ。
みんなで食べよう。
(萠子)あのう。
すいません。

(玲子)LaLaBlossomさんですか?
(萠子)はい。
お花の配達に伺いました。
(玲子)ご苦労さまです。
先ほどお電話をした…。
(純一)やあ。
久しぶり。
(萠子)どうも。
(純一)今度から社長室の花は君のところに頼むことにしたよ。
(萠子)ご利用ありがとうございます。
(純一)それ上運んどいて。
(玲子)あっ。
分かりました。
(萠子)悪趣味だよね。
別れた女に花を注文するなんて。
君は俺が知ってる中で一番腕のいい花屋だからね。
(萠子)ご注文ありがとうございました。
(純一)ちょっと待って。
話があるんだ。
(純一)今まですまなかった。
(萠子)えっ?
(純一)君のこと傷つけてばかりだったから。
(萠子)どうしたの?急に。
(純一)やっと分かったんだ。
僕は女性に対してトラウマというかどこかで女性を憎んでるところがあるんだって。
だからもし君が許してくれるならもう一度…。
私一人で生きてくって決めたの。
さよなら。
あーあー。
(せきばらい)あー。
あー。
OK。
(呼び出し音)
(バイブレーターの音)チッ。
(バイブレーターの音)はい。
あっ。
あのう。
中原です。
ああ。
どうも。
どうも。
あのう。
おかげさまでようやくアプリが完成いたしまして。
ああ。
そうですか。
あのう。
ささやかながらちょっとあのう。
会社で打ち上げしよっかなんていう話していて。
あのう。
高山さんにもぜひ来ていただけないかななんて思ってるんですけど。
ああ。
はあ。
あのう。
詳細はメールいたしますんで。
分かりました。
それでそのう…。
うん?その打ち上げの後なんですけど。
はっ?やっぱり何でもないです。
ああ。
じゃあ楽しみにしてます。
ああ。
はい。
では。
では。
ちくわ。
ニャーン。
もう。
(賢三)どうかしました?いや。
自分で自分の気持ちがもうよく分からない。
(賢三)うーん。
そいつは恋ですね。
いや。
彼女のことは取材対象として興味があるだけですよ。
(賢三)ふーん?
(賢三)そうですか?そのはず…。
ヤベッ。
書けなくなっちゃった。
(田代)まさか萠子さんが僕の誘いに二つ返事で応えてくれると思いませんでしたよ。
まっ。
ただの気まぐれよ。
(田代)ついに僕に引かれ始めました?
(萠子)何バカなこと言ってんの?ただの暇つぶし。
(田代)何か今日の萠子さん。
いつにも増して奇麗ですね。
(萠子)ありがと。
(田代)何かいいことありました?
(萠子)別に。
ただまあ一人で生きてこうって決めたら何かすっきりしたっていうか。
(田代)あれ?結婚願望なくなっちゃったんですか?分かんない。
でもまあできないならできないで仕方ないって思えるようになったの。
結局そういうタイミングが来なきゃできないわけだし。
今はそのときじゃなかったのよ。
きっと。
そうですか。
(萠子)そうよ。
そうだ。
萠子さん。
(萠子)うん?これ。
(萠子)何?
(田代)ねっ?これをこうします。
でこれを…。
(萠子)あっ。
びっくりした。
もう。
何これ?
(田代)はい。
(田代)萠子さん。
(萠子)うん?僕と結婚してください。
はっ?はあ!?何バカなこと言ってんのよ?今がそのタイミングのときです。
(萠子)あっ…。
いやいや。
私たちあのう。
まだお付き合いとかもしてないし。
(田代)交際ゼロ日でプロポーズなんて今どき珍しくないですよ?
(萠子)いや。
ちょっ…。
ねえ?まだ。
いや。
ちょっと…。
(田代)僕とならきっとすごく楽しい毎日が過ごせますよ。
(バイブレーターの音)「お疲れさまです。
中原です」「打ち上げの件でメールしました」「16時から始めようと思います」「ご都合のよいところでお越しください」「よろしくお願いします」
(池田)こんにちは。
(賢三)いらっしゃい。
ああ。
どうも。
(池田)高山さん。
いいニュースですよ。
えっ?どうしたんですか?
(池田)実は高山さんの本の出版にようやくうちの上層部が乗り気になってくれたんです。
えっ?
(池田)急で恐縮なんですけど編集長が今日にでも直接お会いしたいと。
今日ですか?
(池田)はい。
さすがに急過ぎますよね。
ああ。
いやいや。
大丈夫です。
(池田)ホントですか?ええ。
(池田)よかった。
じゃあ一緒に行きましょう。
ああ。
分かりました。
(賢三)いってらっしゃい。
(池田)よかったですね。
高山さん。
いってきます。
せーの。
ほっ。
わあ。
奇麗。
(玲奈)いいですね。
いいねいいね。
(亮介)戻りました。
おかえり!
(一同)おかえり。
おかえりなさい。
ねえ。
料理って何時に来るの?
(亮介)えー。
15時ですね。
15時ね。
あっ。
ねえちょっと。
そこのお二人。
ちゃんと張ってね。
(美和・沙織)はい。

(ノック)はい。
どうぞ。
ああ。
(池田)お待たせしてすいません。
ああ。
いえいえ。
(池田)編集長の会議が長引いてまして。
ああ。
そうですか。
(池田)もう少しお待ちください。
ああ。
分かりました。

(ドアの閉まる音)あれ?あれ?ヤベえ。
(賢三)あっ。
(美和)高山さん。
遅いですね。
うん?うんうんうん。
うーん。
(呼び出し音)
(美和)どうします?もう少し待ちます?いや。
もうそのうち来るんじゃない?だからもう先に始めちゃおっか。
ねっ。
うん。
えーっと。
皆さま。
お待たせいたしました。
グラスを手にお持ちください。
本当に本当にお疲れさまでございました。
今日はもういっぱい食べていっぱい飲んで盛り上がってってください。
では乾杯!
(一同)乾杯!
(一同)おお!すげえ!すごい!
(呼び出し音)・
(ノック)
(玲子)失礼します。
社長からシャンパンの差し入れです。
(歓声)
(玲子)皆さんで飲んでくれって。

(ノック)はい。
どうぞ。
(池田)大変お待たせして申し訳ありません。
編集部へご案内します。
ああ。
(池田)高山さん?
(池田)どうかしたんですか?いや。
あなたに前に見せたあの作品。
実はもう書いてないんです。
(池田)えっ?こんなにいいお話頂いて。
(池田)理由を聞いてもいいですか?実は他に書きたいものが見つかったんです。
他にですか?ええ。
だったらそれを。
その作品を形にしましょう。
いや。
よろしければその作品を読ませてもらえませんか?僕は高山さんの一番のファンだって自負してます。
高山さんの作品を世に出すならぜひ僕の手で出させてもらえませんか?いや。
お願いします。
少し時間もらえますか?はい。
じゃあ皆さんお疲れさまでした。
(一同)お疲れさまでした。
気を付けてね。
(美和)あれ?中原さん。
まだ帰んないんですか?ああ。
私まだほら。
色々やることがあるから。
先に帰って。
(美和)はい。
じゃあお先失礼します。
(一同)お疲れさまです。
お疲れさま。
寄り道すんなよ。

(呼び出し音)・
(ドアの開く音)
(亮介)あっ。
お疲れさまです。
お疲れさま。
(亮介)あのう。
ちょっと忘れ物しちゃって。
そうか。
じゃあお疲れさまでした。
お疲れさま。
お疲れさまです。
中原さん。
どうした?俺中原さんのことが好きです。
えっ?ずっと前から好きでした。
あっ。
でも…。
ああ。
年の差とか上司と部下がどうこうとか関係ないです。
俺頑張って大人になります。
中原さんにふさわしい男になりますから。
高山さん。
ああ。
遅れて申し訳ない。
例の件後ほどご連絡します。
じゃあ。
行かないでください。
お願いです。
行かないでください。
ごめんなさい。
前川君の気持ちには応えられない。
でも…。
ごめん。
いたんだ。
ちょっと。
ちょっと待ってください。
何で?もう。
待ってくださいって言ってるんですけど。
だからちょっと待ってくださいって言ってるじゃないですか。
だいたい何怒ってんですか?別に怒ってなんかいませんよ。
約束破ったのはそっちなんですからね。
だから怒ってないって。
遅れたのは仕事の用があって。
連絡ぐらいしてくれればよかったのに。
携帯忘れてしまったんです。
へえ。
そうなんだ。
心配したんですからね。
あなたには他に心配してくれる人がいるみたいですけど。
あれ?焼きもちですか?何言ってんですか?焼きもちっていうのは自分が愛情を注いでる相手が他の人に愛情を注いだり注がれたりするのを嫌がることをいうんです。
だから?僕がいつあなたに愛情を注ぎました?どうでしょう?・
(鳴き声)うん?ちくわ…。
ほら。
あっち行ってろ。
(くしゃみ)あれ?おはようございます。
おはよう。
何だか新鮮ですね。
男の人に朝ご飯作ってもらえるなんて。
一人暮らしが長いんでね。
ふーん。
どれどれ?あっ。
和食ですね。
和食は体にいいんですよ。
肉魚野菜のバランスがよく取れるしダイズ製品が多い。
大豆イソフラボンは若さの源です。
どうぞ。
食は全ての基本。
それをおろそかにすると人生全てがおろそかになる。
それはちょっと言い過ぎかな?いや。
言い過ぎじゃないよ。
言い過ぎだね。
あっ。
ちょっとどいてください。
はい。
顔でも洗ってきてください。
はーい。
おはよう。
(一同)おはようございます。
(美和)中原さん。
うん?
(美和)早速リリースしたアプリのユーザーアンケートが来てます。
えっ!?うーっ。
どれどれどれ?
(美和)ホントに頑張ってよかったですね。
うん。
ちくわ?どこに隠れたのかな?だいたいお前がいるところは分かるんだよ。
隠れても…。
いた。
見つけちゃったよだ。
ヘヘヘ。
カワイイのう。
やっぱしお前はね。
ここにいたの?あれ?何これ?あれ。
忘れ物?・
(ドアの開く音)・こんばんは。
(賢三)いらっしゃい。
わあー。
奇麗だなこれ。
マスターが全部?はい。
すごいね。
あれ?あのう高山さんは?ああ。
散歩ですよ。
すぐに帰ってくると思いますけどね。
ああ。
じゃあちょっとここで待たせてもらっていいですか?どうぞどうぞ。
ああ。
よかった。
そうだ。
私ねちょっと買い物行ってきたいんでお留守番お願いできます?いいですけどいいんですか?いいんです。
お願いします。
いってらっしゃい。
ああー。
寒かった。
あっ。
そうだそうだ。
まったくよ。
これ忘れちゃって。
まっいっか。
うん?・
(ドアの開く音)これどういうことですか?私のことですよね?答えてください。
見たとおりです。
どうしてこんなことを?そんな恥ずかしいことですか?恥ずかしいですよ!誰にも知られたくないことを面白おかしく書いて。
私のことバカだと思ってたんでしょ?私は高山さんのことを…。
バカみたい。
一人で舞い上がってバカみたい。
答えてください。
この本を書くために私と?どうせそうなんでしょ?そうです。
初めからそうです。
最低。

(池田)中原さん?中原さん!どうしたんですか?すいません。
2015/12/10(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>オトナ女子 #09[字][デ]

「輝くキス」
篠原涼子 吉瀬美智子 鈴木砂羽 谷原章介 江口洋介ほか

詳細情報
番組内容
 亜紀(篠原涼子)のマンションに、いきなり高山(江口洋介)がやってくる。応対した亜紀に、「会いたくて…」という高山。亜紀は、戸惑いながらも高山を迎え入れるが…。
 萠子(吉瀬美智子)は、店にやってきた母・絹江(朝加真由美)に、ひとり暮らしをするために部屋を借りようと思っていることを告げる。しかし絹江は、それを認めようとはせず、「私のこと、捨てるつもりなの?」と言い出す。
 同じころ、とあるネット
番組内容2
掲示板に、栗田(谷原章介)と関係を持ったという女性たちが集まり、彼に関する書き込みをしていることが判明する。秘書の玲子(東加奈子)からその話を聞いた栗田は、このくらいやられても仕方ないと返す。
 亮介(吉沢亮)は、カフェ『caldo』を訪れ、高山に恋愛相談を持ち掛ける。亮介が亜紀に思いを寄せているとは知らない高山は、相手の趣味や嗜好を知ることの必要性を説き、若いのだから失うことを恐れずにぶつかって
番組内容3
みればいい、とアドバイスした。
 一方、みどり(鈴木砂羽)は、もう一度話し合いをするために、三男・陵(浦上晟周)をいじめていた相手の家を訪れる。するとそこに沢田(千葉雄大)もやってくる。しかし、相手側の両親は、みどりが金目当てで騒ぎ立てていると決めつける。
 そんな折、亜紀たちが取り組んでいたアラフォー向け恋愛アプリがとうとう完成する。社内で打ち上げをすることにした亜紀は、高山にも声をかけ…。
出演者
中原亜紀: 篠原涼子 
大崎萠子: 吉瀬美智子 
坂田みどり: 鈴木砂羽 
栗田純一: 谷原章介 
高山文夫: 江口洋介 

工藤美和: 市川実和子 
立花沙織: 平山あや 
前川亮介: 吉沢亮 

沢田健太: 千葉雄大 
池田優: 平山浩行 

山岡伸治: 斎藤工(友情出演) 

霜田賢三: 池田成志 

スタッフ
【脚本】
尾崎将也(『結婚できない男』『梅ちゃん先生』他) 

【プロデュース】
中野利幸(フジテレビドラマ制作センター『ディア・シスター』『ラスト・シンデレラ』他) 

【演出】
田中亮(フジテレビドラマ制作センター『医龍4』『ラスト・シンデレラ』他) 
関野宗紀(『ディア・シスター』『医師たちの恋愛事情』他) 

【主題歌】
中島美嘉「花束」 

【制作】
フジテレビジョン

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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