澤が頻繁に買い物する神戸・大安亭市場も「ありがとう」

2015年12月17日9時33分  スポーツ報知
  • 澤がよく利用する神戸・大安亭市場

 引退を表明した澤穂希(37)の地元、東京都府中市や所属チームのある神戸市などにも衝撃が広がった。府中市で澤を支援するサポータークラブ事務局長・堀江一男さん(45)は16日、「突然のニュースに驚きました」と動揺を隠せない様子。地元が生んだスーパーヒロインの偉業をたたえるため、市内に「ほまれミュージアム」を設置する案の実現に向け動くという。

 澤が所属するINAC神戸の選手が頻繁に買い物をする事で有名になった神戸市中央区の商店街「大安亭(おおやすてい)市場」では、澤へのねぎらいの言葉が相次いだ。青果店「ながお」の店主・長尾英樹さん(45)は「商店街の売り上げにも貢献してもらった。来店していただくことがあれば何でも持って行ってほしい」と大盤振る舞いを約束した。

 佐竹三郎さん(72)が営む佐竹豆腐店では「くみあげ湯葉」が澤のお気に入りだったといい、2011年のW杯優勝後にも何度か来店。「優勝記念に、商店街から商品券を贈ったんですよ。澤さんは500円分の券を持ってきたから、いろいろ入れてサービスしました」(佐竹さん)

 澤は11年からINACに所属。W杯前はジャージー姿で商店街を歩くこともあったが、優勝で環境は激変。同市場協同組合の桑山鉄男理事長(72)は「最初はみんな、どんな仕事をしている女性かも知らなかった」。優勝以来、一人で出歩くことも難しくなったという。

 「この商店街を日本全国に広めてくれてありがとう。サッカー界からは引退せず、後継者を育ててほしい」と桑山さんは話していた。

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