インフル・妊娠検査薬のミズホメディーがジャスダック上場、買い気配
2015/12/17 09:05 JST
(ブルームバーグ):インフルエンザウイルスキットや妊娠・排卵日検査薬など、体外診断用医薬品メーカーのミズホメディーが17日、ジャスダック市場に新規株式公開(IPO)した。公開価格の1100円に対し買い気配で始まり、午前9時2分現在の気配値は公開価格と同値、差し引き約26万株の買い注文超過となっている。
同社は1977年11月の設立で、佐賀県鳥栖市に本社を置く。医家向け体外診断用医薬品の開発・製造・販売など診断薬事業、薬局・薬店(OTC)向け検査薬などライフケア事業、植物のウイルス検出試薬などアグリ事業を手掛け、医家向け製品ではインフルエンザウイルス抗原検出試薬、アデノウイルス抗原検出試薬、便潜血検査試薬などを提供。一般向け製品では、妊娠検査薬「Pーチェック・S」などがある。上場に際し公募21万7500株、オーバーアロットメントを含む売り出し15万7400株を実施。主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券。
2015年12月期の業績計画は、売上高が前期比3%増の41億500万円、営業利益は31%減の3億2000万円、1株利益は96.49円、1株配当は27円を見込む。公開価格ベースの予想PERは11.4倍。売上高の約5割を占めるインフルエンザ検査薬を中心に病院・開業医分野が伸びた半面、OTC分野で排卵日検査薬が減収、採算面では人件費や研究開発費の増加などが響く。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 長谷川敏郎 thasegawa6@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net 院去信太郎
更新日時: 2015/12/17 09:05 JSTニュース一覧
注目のセクション