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今日本のバスロッド(ってかほとんどのガイド付きの竿全てか？)は
Fujiが市場を独占してる感はあるというのは言わずともご理解いただけるだろう。
そのFujiが提唱する
SiCとかトルザイトとかの高級高性能ガイドリングは
もはや日本のバスロッドには欠かすことのできないものとなってしまっている。
世はまさにSiC時代と言ってもいいだろう。
一方そのころ
アメリカの竿にSiCが搭載される事はほとんどない。
多くの竿はハイエンドを含めハードガイドと総称される
まぁ値段お安めなガイドリングを採用している。
実際のところそれで充分といえば充分なのだが
今回はもうちょい詳しく話をしよう。
そもそもガイドというのは
外っかわのガイドフレームと内っかわのガイドリングの二つに分けられる。
今回は内側の話をさせて貰うが
このガイドリングは多種にわたり、それぞれ全く性質が異なる事になる。
日本、アメリカでもよく見られるガイドリングは大体
・SiC
・アルコナイト
・ハイアロイ(製品名？)
・アルミニウムオキサイド
・ステンレススチール(ハードクロムメッキ)
・ハードロイ
あたりになるかなと。
トルザイトとかはSiCの上位互換とかで考えれば良いとして(実際は違うか？)
ガイドリングの性能を決める大きな要因は二つ。
硬度と熱伝導率だ。
それぞれの硬度をビッカース硬さで表すと
SiC＝2200〜2400
アルコナイト＝1300〜1500
ハイアロイ＝1200〜1400
アルミニウムオキサイド＝1200〜1400
SSクロムメッキ＝S(200)C(800〜1000)
ハードロイ＝1200〜1400
熱伝導率は
表記基準はちょっとわからんけどもSiC換算で
SiC＝60
アルコナイト＝46
ハイアロイ＝不明
アルミニウムオキサイド＝12.5
SSクロムメッキ＝C(20.8)
ハードロイ＝8.3
と算出した。
単純に言うと
SiCはアルミニウムオキサイドより倍の硬度を持ち
熱伝導率は5倍良いという事になる。
ついでに比重もガイドの良さを決める要因になるが
今回は割愛しよう。
さてさて
BPSの竿にはSiCが搭載されている事はほぼなく
そのほとんどはハイアロイやアルミニウムオキサイド。
もしくはステンレススチールのハードクロムメッキが施されたリングが装着されている。
例えば
ハイアロイガイドリング
304ステンレススチールガイドで
確かハードクロムメッキが施されてるヤツ。
ハイアロイからアルミニウムオキサイトへ
パックベイのマイクロガイドにハイアロイのガイドリング
高級です
なんとKRコンセプトのガイドフレームにアルコナイトリングという大奮発モデル。
ブランクスもRT5にさらにカーボンコイルテクノロジー搭載。
お値段150ドル前後とお高め。
ブローニングのサイラフレックス。
こちらアルミニウムオキサイド。
偏愛するシマノのロープライスロッドであるゾディアスは
トップガイドがSiC
後はアルコナイト？
という噂。
私から見れば超贅沢仕様。
確かにSiCに比べれば全てのガイドはその性能に一歩及ばないところはある。
が、アルコナイトリングレベルであれば必要充分以上の性能があり
ステンレススチールやアルミニウムオキサイドでも事実全く問題はない。
さすがにクロムメッキを施されていないステンレスガイドとかになると問題が出てくるだろうし(削れる)
熱伝導率から考えるとあんまり細い糸の使用は避けたほうがいいかもしれない。
が
『SiCでなければならないんだ』と言うのは
『車はカウンタックでなければいけないんだ』と言ってるようなもので
金があるなら別にそれでもいいのだが、普通は必要ないよね？馬鹿なの？死ぬの？
と言われかねない発言だと思う。
普通に市街地を走るだけなら軽自動車でも十分ではないだろうか。
という話。
そんだけ！
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