<理解できない>中部電力「浜岡原発5号機の原子炉は海水で腐食してるけど大丈夫!使えます!!」
中部電、さびの圧力容器は使用可
浜岡5号機
2015年12月15日 19時21分 共同通信
中部電力は15日、東日本大震災に伴い運転停止した後、原子炉に海水が流入した浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)について、さびが生じた原子炉圧力容器などの機器は継続使用が可能とする評価結果を発表した。
圧力容器には、直径最大9ミリ程度のさびが分布している。超音波試験などでさびの大きさや深さを調べた結果、圧力容器は十分な厚みがあるため機能に影響はないと判断した。
ただ、評価対象となった約8700点の機器のうち、制御棒など約700点は交換や手入れが必要という。具体的な対応は今後決める。
中部電は同日、評価結果を原子力規制委員会に報告した。
浜岡原子力発電所5号機海水混入事象に係る機器レベルの健全性評価結果について
2015年12月15日 中部電力株式会社
当社は、2011年5月14日に発生した浜岡原子力発電所5号機の主復水器細管損傷により系統内に海水が混入したため、海水が混入した設備や燃料について健全性の評価をおこなっています。
これまで、原子炉圧力容器および炉内構造物等を除く設備の健全性評価のうち機器レベルの健全性評価の結果ならびに燃料の健全性評価の結果について原子力規制委員会へ報告しました。(2015年5月12日お知らせ済み)
このたび、原子炉圧力容器および炉内構造物等の機器レベルの健全性評価として、制御棒および中性子検出器を除いて継続使用は可能との結果をとりまとめたため、お知らせします。
これをもって、健全性評価のうち機器レベルのものがすべて終了しました。また、本日、評価結果について原子力規制委員会へ報告しました。
1 点検の結果
海水混入環境を模擬した再現試験により懸念される腐食の性状を把握した上で、各機器の機能を踏まえて点検箇所を選定し、抜き取りで点検を実施しました。
(1)原子炉圧力容器
原子炉圧力容器内張り材の一部に確認された腐食を研磨した結果、腐食は内張り材と母材の境界の溶接溶け込み部に到達していることを確認しました。
原子炉圧力容器外側からの超音波探傷試験による測定の結果、母材部の必要厚さを満足していることを確認しました。
(2)炉内構造物
炉心支持板および高圧炉心注水系配管等の一部機器に腐食があることを確認しました。
(3)その他
制御棒および中性子検出器は、腐食や中性子検出器指示値の異常があることを確認しました。
2 健全性評価の結果
確認した腐食のうち一部の腐食に対する研磨等の詳細点検、およびその結果を踏まえた機能への影響の評価をおこないました。
その結果、部材厚さの設計・製造上の余裕や機器の形状から、海水混入により発生した腐食はいずれも原子炉圧力容器および炉内構造物(制御棒および中性子検出器を除く)の機能に影響はないものと評価しました。
以上から、原子炉圧力容器および炉内構造物(制御棒および中性子検出器を除く)について、継続使用は可能と評価しました。
なお、制御棒は確認した腐食が機能に影響を及ぼす可能性があること、中性子検出器は指示値に異常があり機能を有していないことが確認されましたが、これらは定期的に取り替えをおこなう機器であり、プラントの健全性に影響を与えるものでありません。
3 今後の対応
これまでの機器レベルの健全性評価において補修等の措置が必要と評価した機器、および上記の制御棒および中性子検出器に対する具体的な措置の検討や、系統レベルでの健全性評価方法などの検討を計画的に進めていきます。
また、継続使用可能と評価した機器を含め、腐食等を確認した機器については、今後の継続的な点検の要否を考慮して予防保全の実施を含めた検討を進めていきます。
原子炉水の浄化については、現在の原子炉水の塩化物イオン濃度は十分低いものの、すきま内部に残留する塩化物イオンによる原子炉運転時のすきま腐食の発生・進展の抑制のため引き続き実施します。
別紙
浜岡原子力発電所5号機 海水混入事象に係る機器レベルの健全性評価の結果について
中部電力
2015年12月15日5号機
第10回「浜岡原子力発電所5号機海水流入事象に係る設備健全性評価検討委員会」の議事内容について
2015年11月26日(木)
4.委員からの主なご意見・ご質問
⑴主なご意見
・局部腐食の影響による機器レベルの健全性評価は、原子炉圧力容器及び炉内構造物に要求される安全上重要な機能について整理することで、健全性評価の内容が理解しやすくなる。
・原子炉の運転環境において、海水混入により発生した腐食が進展しないことは理解できるが、これらの腐食を残したまま運転する場合には、応力腐食割れへの影響がないことについての考察を加えるべきである。
・原子炉起動時(高温高圧環境)に残留塩分の溶出が考えられるので、原子炉起動前にどのような措置(試運転や浄化、継続点検等)を実施するかを注意深く検討する必要がある。
⑵主なご質問
ご質問:
健全性評価における類似機器の定義は何か。
また、スパージャの内面のような点検困難部位についてはどのように評価したのか。
回答:
炉内環境はほぼ一様であると推定しており、材料・構造の観点から類似箇所を整理し、類似機器としている。
また、点検困難部位の評価にあたっては、当該機器の類似箇所(材料・構造)の点検結果から評価し、また、他機器の類似箇所(材料・構造)の点検結果で確認した局部腐食深さを想定し、機能への影響を評価している。
ご質問:研磨、補修、交換等の今後の手当についてはどのように考えているのか?
回答:
今後の手当については、今後の継続的な健全性評価における継続点検の点検計画や予防保全の実施等を含めて検討していく。
2015年12月15日公表資料があったので見ようと思いました。
主復水器細管損傷の影響の調査について(原子力規制委員会への中間報告)2015年12月15日
クリックすると、⇩なぜかNot Found(2015年12月17日現在)
中間報告を見ることができなくなっているので、仕方がないので2015年5月12日の報告を見てみた。
主復水器細管損傷の影響の調査について(原子力規制委員会への中間報告)2015年5月12日
海水に浸かった燃料については使用可能という報告が書いてありました。
⑵燃料の健全性評価
海水混入時に原子炉圧力容器内に装荷していた燃料の調査及び材料試験をおこなった結果、海水混入による燃料の健全性への影響は確認されず、これらの燃料の継続使用は可能であると評価しました。
(燃料の健全性評価結果については2014年10月3日お知らせ済み)
「海水混入時に炉内に装着していた燃料」というのは、その燃料棒を手に取って検査することができるの?
原子炉に入っていた燃料なんだから、使用済みの燃料でしょ?
そしたら、人が近よったら死んじゃう位の強烈な放射線が発せられているんじゃないのかなぁ??
じゃあ、どうやって試験したんだろう?
原子炉圧力容器みたいにサンプルで実験?
ちょびっとでも海水が付いていたら、塩ってNaClでしょ?
放射性物質と化学反応起こらないのかな?
原子炉内で塩が付いた燃料燃やしてバチバチ化学反応が起きて、しかも、原子炉の部分に腐食があったら…どんなことが起こるんだろう?
なんで大丈夫なのか、よくわからなぁ〜い ┓(⊙.☉)┏
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