
参議院議員会館で4月2日、mネットが「いよいよ憲法判断へ!!民法改正の早期実現
を求める院内集会」を開催し、民法改正を求める市民や弁護士、国会議員など191人
が参加しました。

開会挨拶 道あゆみさん
日弁連両性の平等に関する委員会副委員長

▼民主党幹事長・枝野幸男衆議院議員
15年も出しながら進まないことが残念かつ申し訳なく思っている。最高裁が憲法判
断をする状況で、この問題が動き出しうる状況が作られている。みなさんの国会の外
でのうねりと連動しながら今度こそ廃案とならないようにがんばっていきたい。

▼公明党法務部会長・遠山清彦衆議院議員
最高裁の大法廷回付を受けて、山口代表から裁判所に言われてから動くのではな
く、自主的に政治的合意を作る積極性が重要だと指摘をさせていただいている。みな
さまと一緒になって同じ目標に向かってがんばる決意だ。

▼社民党党首・吉田忠智参議院議員
安倍政権だからそう簡単なことではないが、自民党議員の中でも過半数が本音をい
えば賛成ではないか。できるだけ早く議員立法を提出すべきだと思っている。

▼共産党法務部会長・仁比聡平参議院議員
今では世界唯一になってしまった夫婦同氏の強制というこの法制を残していいのか
という思いが最高裁大法廷回付という決断にも表れている。国会の不作為が問われて
いるのだから、私たち政治家の責任としてご一緒に力を合わせてがんばろう。

▼夫婦別姓訴訟弁護団長・榊原富士子さん
95年の婚外子の決定は、当事者もマスコミもみな違憲決定だと思っていたら、大法廷
で合憲決定が出た。これが、法改正を遅らせたという反省を最高裁判事がマスコミで
述べている。20年後に同じ間違いを繰り返さないだろうと期待している

▼夫婦別姓訴訟原告・小国香織さん
名字は名前の一部で、結婚しても自分が自分であり続けることを示す重要なもの。
最高裁には賢明な判決を出してほしい。
また、女性差別撤廃委員長に就任した林陽子さんや自民党の野田聖子議員から頂い
たメッセージを披露しました。

最後にアピールを採択し、参加者から参加議員に2万7千筆の請願署名を手渡しまし
た。
いよいよ憲法判断へ!!民法改正の早期実現を求める院内集会アピール
◇参加した国会議員は以下のとおりです。
【議員】 | 15人 | | | | | |
(民主党) | 衆 | 枝野幸男議員 | 郡和子議員 | 階猛議員 | 辻元清美議員 | 西村智奈美議員 |
| 参 | 江田五月議員 | 神本みえ子議員 | | | |
(公明党) | 衆 | 遠山清彦議員 | | | | |
(共産党) | 衆 | 梅村さえこ議員 | 清水忠史議員 | 畑野君枝議員 | | |
| 参 | 仁比聡平議員 | | | | |
(社民党) | 参 | 福島みずほ議員 | 吉田忠智議員 | | | |
(無所属) | 参 | 糸数慶子議員 | | | | |
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【秘書】 | 27人 | (議員と秘書、秘書複数出席もあり) |
(自民党) | 衆 | 野田聖子議員 | | | | |
(民主党) | 衆 | 辻元清美議員 | 山尾志桜里議員 | 郡和子議員 | 阿部知子議員 | |
| 参 | 林久美子議員 | 小川敏夫議員 | 田城郁議員 | | |
(公明党) | 衆 | 大口善コ議員 | 遠山清彦議員 | | | |
| 参 | 矢倉克夫議員 | | | | |
(共産党) | 衆 | 池内さおり議員 | 斉藤和子議員 | 清水忠史議員 | 畑野君枝議員 | 梅村さえこ議員 |
| 参 | 山下芳生議員 | 仁比聡平議員 | 田村智子議員 | | |
(社民党) | 参 | 福島みずほ議員 | | | | |
(維新の党) | 参 | 真山勇一議員 | | | | |
(無所属) | 参 | 糸数慶子議員 | 行田邦子議員 | | | |
(集会賛同団体)
mネットまちだ
特定非営利活動法人 アジア女性資料センター
「慰安婦」問題解決オール連帯ネットワーク
家族法改正を実現する法律家の会
均等待遇アクション21
公人の性差別をなくす会
ジェンダーと制度研究会
社会民主党全国連合女性青年局
シャキット富山35
世界女性会議岡山連絡会
選択的夫婦別姓の会・富山(ななの会)
全国労働組合総連合女性部
男女平等をすすめる教育全国ネットワーク
日本共産党女性委員会
日本キリスト教婦人矯風会
日本婦人団体連合会
“人間と性”教育研究協議会
夫婦同姓・別姓選択制の早期実現を求める会・広島
夫婦別姓選択制の実現をめざす−あいち別姓の会
夫婦別姓選択制をすすめる会
(有)フェミニストカウンセリング堺
別姓訴訟を支える会
別姓訴訟を支える会・富山
別姓を考える会
ワーキング・ウーマン男女差別をなくす愛知連絡会
(25団体)
参議院会館で11月11日、mネットが主催し、日本弁護士連合会が
共催した「選択的夫婦別姓実現キャンペーン キックオフ!院内集会」
を開催しました。民法改正を求める市民や弁護士、国会議員、メディア
関係者など、105人が参加しました。
開会挨拶では、日本弁護士連合会両性の平等に関する委員会の道あゆ
み副委員長が、「現政権では女性の活躍推進を高らかにうたっている。
しかし、女性にとって真の意味で多様な選択が保障され、男女の関係が
豊かで対等なものとなる礎、法制度が準備されないかぎり、この社会に
おいて、本当の意味で女性が活躍し、輝く環境を実現することは到底か
なわないと思う」と挨拶しました。
各党代表挨拶では、維新の党国会議員団女性局長・高橋みほ衆議院議員、民主党ネ
クスト内閣府特命大臣・辻元清美衆議院議員、公明党法務部会長・遠山清彦衆議院議
員、生活の党・国会対策委員長・小宮山泰子衆議院議員、社民党副党首・福島みずほ
参議院議員、
共産党法務部会長・仁比聡平参議院議員が発言しました。
参加を予定されていたみんなの党は国会日程の都合で欠席でした。
その他、出席した共産党の田村智子議員も民法改正に取り組む決意を示しました。
また、夫婦別姓訴訟の弁護団長の榊原富士子さん、原告団長の塚本協子さんから、訴
訟の経緯や最高裁に託す思いなどについて話がありました。
◇参加した国会議員は以下のとおりです。
【議員】 | 7人 | | |
(民主党) | 衆 | 辻元清美議員 | |
(維新の党) | 衆 | 高橋みほ議員 | |
(公明党) | 衆 | 遠山清彦議員 | |
(共産党) | 参 | 仁比聡平議員、 | 田村智子議員 |
(生活の党) | 衆 | 小宮山泰子議員 | |
(社民党) | 参 | 福島みずほ議員 | |
【秘書】 | 21人 | (議員と秘書、複数出席あり)
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(自民党) | 衆 | 野田聖子議員 | | |
(民主党) | 衆 | 荒井聰議員、 | 郡和子議員、 | 階猛議員 |
| 参 | 牧山ひろえ議員 | | |
(維新の党) | 衆 | 高橋みほ議員 | | |
| 参 | 真山勇一議員 | | |
(公明党) | 衆 | 大口善徳議員、 | 遠山清彦議員 | |
| 参 | 佐々木さやか議員、 | 矢倉克夫議員 | |
(共産党) | 衆 | 高橋千鶴子議員 | | |
| 参 | 倉林明子議員、 | 仁比聡平議員 | |
(みんなの党) | 参 | 行田邦子議員 | | |
(社民党) | 衆 | 照屋寛徳議員 | | |
| 参 | 福島みずほ議員、 | 吉田忠智議員 | |
(無所属) | 参 | 糸数慶子議員 | | |
最後に、夫婦別姓訴訟弁護団事務局長の打越さく良さんがアピールを
読み上げ、満場一致で採択し、終了しました。
選択的夫婦別姓実現キャンペーン キックオフ!院内集会アピール文


憲政記念館講堂で10月10日、mネット主催、日本弁護士連合会の共
催で「民法改正実現を!国会の決断を求めるシンポジウム」を開催しまし
た。民法改正を求める市民や弁護士、国会関係者など151人が参加しま
した。
第1部では、民法に関する裁判の原告の紹介や政党代表挨拶などを行い、
第2部では元最高裁判事や弁護士、家族法学者によるシンポジウムを行い
ました。
各党からは下記議員が代表挨拶をしました。生活の党は文書での挨拶で
す。
民主党ネクスト法務大臣 | 小川敏夫 | 参議院議員 |
公明党 | 國重 徹 | 衆議院議員 |
みんなの党法務責任者 | 真山勇一 | 参議院議員 |
共産党法務部会長 | 仁比聡平 | 参議院議員 |
社民党前党首 | 福島みずほ | 参議院議員 |
生活の党総合政策会議議長 | 畑 浩治 | 衆議院議員 |
開会挨拶(道あゆみさん) 日弁連両性の平等に関する委員会委員長 | 原告の皆さんからの声 住民票や戸籍の続柄裁判の経過と思いを語る田中須美子さん |
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政党挨拶
民主党 小川敏夫さん | 公明党 國重徹さん | みんなの党 真山勇一さん |
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共産党 仁比聡平さん | 社民党 福島みずほさん | |
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第2部のシンポジウムでは、元最高裁判所判事で弁護士の泉徳治さん、元法制審
民法部会身分法小委員会幹事で弁護士の吉岡睦子さん、立命館大学法学部
教授の二宮周平さん、弁護士の榊原富士子さんをシンポジストに、m
ネットの坂本洋子がコーディネーターを務めました。
二宮さんには相続差別規定が法律に盛り込まれた経緯や平等化への動き
と今後の課題について、吉岡さんには法制審議会で議論されるまでの経緯
や議論の内容などについて、泉さんには相続分規定についての判例の概観
と司法の役割などについて、榊原さんには様々な裁判の経緯と意義につい
てお話しいただきました。
コーディネーター (mネット坂本) | シンポジスト 泉徳治さん | シンポジスト 吉岡睦子さん |
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シンポジスト 二宮周平さん | シンポジスト 榊原富士子さん | |
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10月10日のシンポジウムがメディアで紹介されました。
10月10日 | NHK | 「婚外子格差解消へ 法改正求めるシンポ」 |
10月11日 | しんぶん赤旗 | 「民法改正の実現を 国会の決断求めシンポ」 |
10月18日 | しんぶん赤旗 | 「民法の改正臨時国会で 婚外子の相続差別やめる」 |
10月30日 | 社会新報 | 「婚外子相続差別は憲法違反 今国会で早く民法改正を」 |


憲法24条、女性差別撤廃条約を遵守!
民法改正を求める院内集会を開催 3月8日
衆議院第二議員会館で3月8日、mネットが主催し、日本弁護士連合会
が共催した「憲法24条、女性差別撤廃条約を遵守!民法改正を求める院
内集会」を開催しました。民法改正を求める市民や弁護士、国会議員、秘
書、メディア関係者など、およそ133人が参加しました。

開会挨拶では、日本弁護士連合会副会長の小川恭子さんが、「弁護士は
裁判をするのが仕事。違憲訴訟について代理人になっているが、差別規定
は本来、裁判などの司法的救済でなされるのではなく、早急に立法府にお
いて改正がなされるべき課題。これまで遅々として進まなかった民法改正
だが、本日の院内集会を契機に、このあたりで実を結ばせ、収穫の年とし
ていく決意をみなさまと確認し合う、元気の出る集会にできればと思う」
と挨拶しました。

◆「家族と法―憲法24条の意義について」と題して、立命館大学法学部
教授の二宮周平さんが講演しました。二宮さんは、明治民法下で女性がど
う扱われていたか、その状況を知っていた若いベアテ・シロタさんが憲法
24条のもととなる草案を書いたこと、日本国民が24条制定をどう受け止
めたかなどに触れ、「24条があったから民法が改正され、当時、世界で
最も男女平等が進んだと言われる民法が作られ、この改正案(96年法制
審答申)につながっている。ベアテさんの贈り物をわれわれは大切にしな
ければならないと思う」と、話しました。

◆弁護士の大谷美紀子さんは、国際人権基準について解説しました。大谷
さんは「条約というのは国際社会の法律。入るかどうかは国に任されてい
る。条約では、女性に対する差別となる国内法があれば、それを改正する
のが国の義務と書かれている。民法750条は女性差別撤廃条約がいう差
別に当たると考えられており、委員会から何度も法律を改正するように言
われている」と話しました。
各党の代表挨拶では、民主党、社民党、共産党、公明党の法務の政策責
任者が挨拶をしました。
▼民主党「次の内閣」ネクスト法務大臣の前川清成参議院議員

2009年に大きなご期待で政権交代させていただいたにもかかわらず、
婚外子の相続差別の廃止程度のことでさえ実現できなかった。私たち民主
党が政権を失っても当然のことかなと思う。政権は勝ち取った時が最も推
進力がある。その時にどうしてやらなかったのか。マニフェストに書いて
あるからということで、どうして押しきれなかったのか。最高裁の大法廷
に事件が回付される。もう待ったなしの状況ではないか。この婚外子の相
続分差別については、議員立法を提出するということは法務部門では決定
した。早ければ来週火曜日の次の内閣で議員立法登録をしたい。選択的夫
婦別姓に関しては、もしも私の肩書からネクストという文字が消えた時に
は、いの一番に提出させていただきます。今は少数野党だが、いつの日か、
みなさま方との約束を実現するために、今は力をためたい。
▼社民党政策審議会長の吉田忠智参議院議員

3年半前に政権交代後連立政権に入り、政策合意に盛り込まれていたの
で、すぐに法案を出すべきだった。党首も閣内にいて努力したが、叶わな
かった。政権に参画した社民党として大変申し訳なく思っている。自民党
が先の衆議院選挙で勝ったので厳しい状況になっているが、参議院で賛成
勢力が多数を占める状況を踏まえながら、我が党は長年関わってきた福島
党首を中心に、みなさんとともに法改正に向けて全力で取り組んでいく決
意だ。
▼共産党参議院国対委員長の井上哲士参議院議員

総選挙で自民党が大きく議席を伸ばし、夫婦別姓に反対の人が政権の中
枢に相当入った。内閣府の世論調査で、選択的夫婦別姓は必要ないとする
声が、必要とする声を僅かに上回ったということで、反対派の人たちが鬼
の首をとったように報道するということも起きている。15年前の調査で
は賛成は13%、反対派66%だった。反対派の皆さんは家族の一体感が
損なわれるというが、96年の調査でも「家族の一体感」に影響ないと答
えたのは48.7%だった。今回の調査では59.8%、調査をやること
に増えている。反対派の論拠は壊れてきている。いろんな誤解もある。こ
うした世論を見据えながら、他の党のみなさんとも力を合わせながら実現
をしていきたい。
▼公明党法務部会長の遠山清彦衆議院議員

選択的夫婦別姓については10年前から公約に掲げている。昨年12月、
再び政権与党に復帰させていただいた。数の上では圧倒的に自民党が多い
中での連立与党なので、正直申し上げ、簡単なことではないと思うが、公
約を掲げて政権に復帰したので、与党で反対する方を粘り強く説得しなが
ら、一日も早く選択的夫婦別姓制度の導入にこぎつけたいと思う。
このほか、夫婦別姓訴訟の弁護団長の榊原富士子さん、旧姓使用権裁判
の原告の宮脇隆志さん、住民票訴訟の原告の菅原和之さんから、裁判の経
緯や意義について話がありました。
最後に、弁護士の打越さく良さんがアピールを読み上げ、満場一致で採
択し終了しました。
憲法24条、女性差別撤廃条約を遵守!民法改正を求める院内集会アピール
