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仏 極右政党党首のツイート 非難相次ぎ波紋
12月17日 9時39分

今週、決選投票が行われたフランスの地方選挙で大幅に躍進した極右政党の党首が、ツイッターで過激派組織IS=イスラミックステートに殺害された犠牲者の写真を引用したことについて、非難が相次ぎ、波紋を呼んでいます。
移民の排斥などを訴えるフランスの極右政党「国民戦線」のルペン党首は16日、フランスのメディアが国民戦線と過激派組織ISを比較して報じたことに対し、ツイッターで、ISに殺害された犠牲者の写真3枚を引用して「これがISだ」などと反論しました。
これについて、フランスのカズヌーブ内相は16日の議会で、「写真はISの宣伝であり、テロの犠牲者を侮辱している」と述べたほか、バルス首相もツイッターで「政治的にも倫理的にも問題がある」と厳しく非難するなど、波紋を呼んでいます。ルペン党首は残虐な行為を繰り返すISとの違いを明確にするために写真を引用したと説明していますが、フランスの当局は、ルペン党首の行為は暴力的なイメージを拡散させることを禁じた法律に違反する疑いがあるとして捜査に着手したことを明らかにしています。
ルペン党首が率いる国民戦線は、今月13日に決選投票が行われたフランスの州議会議員選挙で、前回5年前の選挙の3倍近くに当たる全体の27%余りの票を得て大幅に躍進しただけに、当局の対応に注目が集まっています。

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