偽クレーム電話の女、裁判官に「分かりません」「聞こえません」連発 詐欺事件初公判

産経ニュース / 2015年12月16日 21時28分



 洋菓子店などに嘘のクレームをつけ、現金や商品をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた住居不定、無職の小野谷知子被告(45)の初公判が16日、神戸地裁伊丹支部(永田雄一裁判官)で開かれた。小野谷被告は氏名や生年月日を尋ねた永田裁判官に終始「分かりません」などと答えたため、検察側が起訴状を朗読しただけで閉廷した。起訴内容の認否は25日に開かれる次回公判で行う。

 小野谷被告は入廷後、証言台に立つことを拒否。刑務官2人に抱えられて証言台のいすに座ったが、永田裁判官の質問に「分かりません」「聞こえません」と答えた。その後、検察官が起訴状を朗読中、いすの背にもたれて上を向くなどしたため永田裁判官から注意される場面もあった。

 起訴状によると、小野谷被告は今年5~9月、4府県の洋菓子店などに嘘のクレームをつけ、商品代金計約1万4千円や代替品のケーキなどをだまし取ったとしている。

産経ニュース

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