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ツタンカーメン王「黄金のマスク」の「ひげ」修復12月17日 8時36分
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エジプトの貴重な文化財で、博物館員のずさんな扱いがもとで「ひげ」が取れてしまった古代エジプト・ツタンカーメン王の黄金のマスクの修復作業が終わり、報道陣に公開されました。
1922年にエジプト南部ルクソールの「王家の谷」で発見されたツタンカーメン王の黄金のマスクはエジプトを代表する貴重な文化財で、首都カイロのエジプト考古学博物館に展示されていました。
しかし、去年8月に博物館員が展示ケースを掃除していた際にあごひげの部分が取れてしまい、慌ててくっつけたものの、ことし1月に接着剤がはみ出しているのが見つかって失態が発覚し、大問題となっていました。
博物館では、ことし10月から専門家があごひげを丁寧にくっつけ直す修復作業を進めた結果、16日、作業が完了したとして黄金のマスクを元の展示ケースに戻しました。修復を行ったドイツとエジプトの専門家チームは会見で、修復の過程で、取れてしまったあごひげの内部が2重の構造になっていたという歴史的な発見があったことを明らかにしました。
エジプトのダマティ考古相は、「専門家の努力で黄金のマスクは修復された。できるだけ多くの観光客に見に来てほしいし、これからずっとマスクを大切に扱っていきたい」と話していました。エジプトでは、アラブの春以降、外国人観光客が減っていて、今回、思わぬ形で注目を集めた黄金のマスクが観光客を呼び戻す起爆剤になればと期待されています。
しかし、去年8月に博物館員が展示ケースを掃除していた際にあごひげの部分が取れてしまい、慌ててくっつけたものの、ことし1月に接着剤がはみ出しているのが見つかって失態が発覚し、大問題となっていました。
博物館では、ことし10月から専門家があごひげを丁寧にくっつけ直す修復作業を進めた結果、16日、作業が完了したとして黄金のマスクを元の展示ケースに戻しました。修復を行ったドイツとエジプトの専門家チームは会見で、修復の過程で、取れてしまったあごひげの内部が2重の構造になっていたという歴史的な発見があったことを明らかにしました。
エジプトのダマティ考古相は、「専門家の努力で黄金のマスクは修復された。できるだけ多くの観光客に見に来てほしいし、これからずっとマスクを大切に扱っていきたい」と話していました。エジプトでは、アラブの春以降、外国人観光客が減っていて、今回、思わぬ形で注目を集めた黄金のマスクが観光客を呼び戻す起爆剤になればと期待されています。