安倍首相連続3期、実現すれば20年以降も韓日こう着の可能性

総裁の連続3期を禁じる自民党党規の改正を検討

 日本の安倍晋三首相が、2020年の東京五輪後まで長期政権を維持しようとする動きが目立ってきている。

 毎日新聞などが16日報じたところによると、鳩山邦夫・元総務相(自民党衆議院議員)が15日、東京都内での会合の席上、党総裁の3選を禁止している自民党の党規を改正すべきだ、と主張した。鳩山氏は今年9月、安倍首相が自民党総裁に無投票で再選されたことについて「(安倍首相が保障されている)3年間の任期を順調に務めていくためには、党規を改正し、あと1期安倍さんに首相を務めてもらうのが望ましい。それが無投票再選に隠された意義だ」とも述べた。

 安倍首相は9月、自民党総裁に無投票で再選されたことにより、今後3年間の任期を保障されている状態だ。自民党総裁が首相を兼任するため、首相としての任期も2018年9月まで自動的に延長されている。自民党は党規により、総裁の任期を連続2期までとしているが、連続3期務めることができるよう党規を改正し、安倍首相が2018年の党総裁選挙でも当選できるようにしようというわけだ。そうなった場合、安倍首相の任期は21年9月まで自動的に延長されることが可能になる。自民党の現職議員が公の場でこのことに言及したのは異例だ。

 安倍首相が自民党総裁として3期連続で務めらてることになれば、歴代で最も長く務めた首相として記録されるだけでなく、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領(任期2018年2月まで)の後任の韓国大統領の任期中盤まで、また中国の習近平国家主席の任期(23年まで)の終盤まで、首相を務められることになる。安倍首相の歴史認識が変わらない限り、歴史認識をめぐる韓日間のこう着状態もまた20年以降まで続く可能性がある。

 安倍首相は2006年9月から1年間首相を務めた後、12年12月から再び首相を務めている。16日現在、安倍首相の通算在任期間は1452日で、戦後の歴代政権では6番目に長い。

崔元碩(チェ・ウォンソク)記者
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