ブラジルをジャンク級に格下げ、見通しは「ネガティブ」-フィッチ
2015/12/17 01:11 JST
(ブルームバーグ):格付け会社フィッチ・レーティングスは、ブラジルの信用格付けを投機的等級(ジャンク級)に引き下げた。主要格付け会社によるジャンク級への格下げは今年2社目となった。
フィッチは16日の発表資料で、ブラジルの信用格付けを1段階引き下げ「BB+」とし、見通しは「ネガティブ」にした。格下げを受けて、同国通貨レアルは下げ幅を拡大した。年金基金など多くの機関投資家は投資対象を主要格付け会社少なくとも2社が投資適格級を付与する資産としているため、ジャンク級となったブラジルの資産は世界的に売りを浴びる可能性がある。
格下げについてフィッチは「当初予想よりも深刻化しているリセッション(景気後退)、引き続き悪化する財政状況、政治的な不透明感の高まりを反映するものだ」とし、膨らむ債務を安定化させる財政措置を効果的に実施する政府の能力が一段と損なわれる恐れがあると説明した。
ニューヨーク時間午前9時42分(日本時間午後11時42分)現在、レアルはドルに対し2.2%安の1ドル=3.9596レアルで取引されている。
原題:Brazil Cut to Junk by Fitch With Negative Outlook on Rating(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:サンパウロ Filipe Pacheco fpacheco4@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Brendan Walsh bwalsh8@bloomberg.net
更新日時: 2015/12/17 01:11 JSTニュース一覧
注目のセクション