中国:16年の経済成長率、6.6~6.8%に低下へ-社会科学院が予想 (1)
2015/12/16 17:53 JST
(ブルームバーグ):中国社会科学院は16日、国内経済の成長鈍化が来年も続き、成長率が6.6-6.8%に低下するとの見通しを示すとともに、中国人民銀行(中央銀行)は「構造的に緩め」の金融政策を継続すべきだと促した。
社会科学院は昨年、2015年の成長率を7%と予想したが、今年半ばには6.9%に下方修正した。北京での記者説明会で配布された資料によれば、来年の消費者物価上昇率は2.1%に上昇する見込み。これは14年半ばに見られて以来の水準となる。生産者物価については過去最長となっている下落が4年を超えてさらに続くとの予想を示した。
中国株の指標、上海総合指数については3200から4000の間で推移すると見込んでいる。同指数の16日終値は3516.19で、年初来上昇率は8.7%。
社会科学院は年次報告書で、人民元相場の柔軟性向上と目標レンジ拡大を促した。不動産投資が回復し、不動産相場が「成長安定化」に寄与するとも予想した。政府は来年、大規模な刺激策を回避しながらも財政赤字拡大を容認すべきだとし、16年の税収が経済成長より低い伸びにとどまるだろうと指摘した。
原題:China’s 2016 Growth May Slow to 6.6 Percent, State Academy Says (抜粋)
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更新日時: 2015/12/16 17:53 JSTニュース一覧
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