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“熱血カリスマ起業家”として知られる東証一部上場企業「株式会社ネクシィーズ」の近藤太香巳社長が、元ビジネスパートナーの女性に対して暴力を振るい、肋骨骨折などの重傷を負わせていたことが分かった。女性が「週刊文春」の誌上で告発した。

 告発者は倉本明美さん(仮名・41)。2009年に知人の紹介で近藤氏と知り合い、交際に発展。近藤氏は倉本さんが住むマンションに週3、4回ほど宿泊していた。だが、交際開始から約1年後、近藤氏が既婚者であることが発覚した。

「私はショックのあまり、頭部に十円玉大の円形脱毛症が十カ所以上もできたほど体調を崩しました。ストレスで会社にも行けなくなってしまった。近藤は『結婚生活はもう破綻しており、じき別れる』と言う。その頃、彼から『会社を辞めて自分の会社でも作るか』と言われたのです」(倉本さん)

 当時、会社員だった倉本さんは、2010年9月、DNA解析に基づいた美容法を提唱するJ社(後にD社と社名を変更)を立ち上げた。株式は7割を倉本さん、3割を近藤氏が所有。筆頭株主である倉本さんが代表取締役社長に就任した。

 だが、彼女は近藤氏から酷いDVを受ける。2011年7月には胸を蹴られて肋骨を骨折し、11月には頭を殴られ、病院では「外傷性くも膜下出血の疑い」という診断が下った。

 結局、2012年10月に2人の交際関係は破局。今年5月には、突然、近藤氏が倉本さんをD社の代表取締役から解任し、自分が代表取締役に就任した。

「設立から関わり、人生を捧げてきたD社を離れた今、これまで近藤の暴行に耐えてきた一切の理由がなくなりました。今まで我慢してきたことが限界に達してしまったのです」(倉本さん)

 倉本さんは、DV被害について警視庁原宿署刑事課にA4用紙18枚にわたる刑事告訴状を提出した。

「弁護士同席のもと、暴行傷害の刑事告訴状が提出されたのは今年8月6日です。すでに12月上旬、同署刑事課長が倉本氏の聴取を行いました。近く告訴状を受理する方向で進められており、いずれ近藤氏を聴取することになるでしょう」(捜査関係者)

 近藤氏は週刊文春の取材に対し、書面で回答を寄せたが、倉本さんとの不倫関係や傷害事件については一切回答を避けた。

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「週刊文春」編集部