トップページ国際ニュース一覧慰安婦問題巡る書籍 教授訴えた裁判が結審
ニュース詳細

慰安婦問題巡る書籍 教授訴えた裁判が結審
12月16日 16時32分

いわゆる従軍慰安婦の問題を巡って、韓国国内の一般的な認識は実態と異なると書籍で指摘した韓国の大学教授が、元慰安婦の女性から「名誉が毀損された」として起こされた民事訴訟が結審し、教授は「書籍の内容が曲解された」と主張して訴えを退けるよう求めました。
この書籍は、韓国のセジョン(世宗)大学のパク・ユハ(朴裕河)教授が執筆した「帝国の慰安婦」で、いわゆる従軍慰安婦の問題を生んだ原因は日本の植民地支配にあるとする一方で、「20万人の少女が日本軍に強制連行された」とする韓国国内での一般的な認識は実態と異なると指摘しました。
これを巡り、元慰安婦の支援団体が主導する形で去年6月、元慰安婦9人が一部の記述によって名誉が毀損されたとしてパク教授を相手取り、合わせて2億7000万ウォン(日本円にしておよそ2700万円)の損賠賠償を求める民事訴訟を起こしました。
ソウルの地方裁判所で16日に開かれた口頭弁論にはパク教授も出席し、「書籍は慰安婦問題に対する日本国内の関心を高めようと考えて執筆した。元慰安婦の名誉を傷つける意図はなく、書籍の内容が曲解された」と主張して、訴えを退けるよう改めて求め、裁判は結審しました。判決は来月13日に言い渡される予定です。
この書籍を巡っては、同じ元慰安婦らがパク教授を刑事告訴もしていて、先月、ソウルの検察が教授を在宅起訴したことから、「言論や学問の自由を封じるものだ」という批判が韓国の内外で広がっています。

関連ニュース

k10010342911000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ