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運転打ち切りの山手線新型電車「E235系」、ソフトのバグで電車が止まる時代に
鉄道ファンの筆者が“2015年最後のビッグイベント”として注目していたことがあった。11月30日。東日本旅客鉄道(JR東日本)山手線の新型電車「E235系」(写真1)の営業運転開始である。
E235系は山手線の現行車両で2002年から導入された「E231系」を置き換える計画で開発された新型車両だ。山手線では13年ぶりの新型車両投入になる。
デザインは奥山清行氏が監修した。伊フェラーリのスポーツカーなどを手掛けた世界的工業デザイナーで、鉄道車両では北陸新幹線「E7/W7系」なども手掛けた人物だ。従来の通勤電車にはない斬新な内装が特徴(写真2)。「中吊り広告」を液晶ディスプレイに置き換えることで、広々とした車内空間になっている(写真3、関連記事:JR東日本が新型E235系電車発表、山手線トレインネットと電子広告を標準搭載)。
ところが、11月30日午後に営業運転を開始したE235系は、数時間に3度の運転トラブルを繰り返した。同日夜、終電を待たずに営業運転を打ち切り、車庫(東京総合車両センター)へと戻った。JR東日本広報部によれば、12月中旬時点では「車庫に留置したままで、運転再開のメドは全く立っていない」という(関連記事:山手線新型車両E235系で相次いだトラブル、次世代システムのバグが原因)。
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