国産初のジェット旅客機MRJを開発する三菱航空機は16日、納入開始の時期が予定の2017年4~6月から遅れることを明らかにした。MRJは先月に初の試験飛行に成功したばかり。開発や営業活動に弾みをつけようとする矢先に、ブレーキがかかった形だ。
MRJの開発は08年に本格化したが、材料や設計の変更などでスケジュールをたびたび延期してきた。1号機を全日本空輸に納入する時期もすでに約4年遅れており、延期は今回で4回目となる。三菱航空機は16日、「全体スケジュールのレビュー(見直し)を行っている」とのコメントを出した。先送りする幅や理由については、来週に説明するという。
初飛行した11月11日の記者会見で、森本浩通社長は「納期を変えるつもりはない」としつつ、「残された期間がタイトになっているのは否定できない」と話していた。その後、開発スケジュールを精査した結果、納期の遅れが避けられないと判断したとみられる。
朝日新聞社
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