昔に比べ現代では市場には様々なサプリメントが販売され一大サプリメントブームとなっている感じがする。そもそも「サプリメント」とは日本語で「栄養補助食品」と言う事で食事で補え切れない栄養素を補足して摂るものであり、いわゆる「サプリメントマニア」と言われる人たちは殆ど食事を摂らずサプリメントを主に摂っている人たちもいる。そう言った人たちは果たして本当に健康的なのだろうか?と疑問に思うわけである。科学が発展した現代でも未だ食品に含まれている栄養素は全て解明されておらず、それらの栄養素には健康に欠かせないもの等沢山あるので(野菜に含まれている「ファイトケミカル」は免疫維持に必要だがサプリメントとして摂る事は現代ではまだできない)、あくまでも食事の補助として摂る事が望ましい。(食品で摂ると大量に食べなければならないものもあるので、そう言った場合はサプリメントを利用する事は効果的である)
今回は体作りを目的とした方のサプリメントの摂り方を説明したい。
体作りを目的とした方(ウエイトトレーニングをする等して筋肉を増量したい方等)に、お勧めのサプリメント7種類紹介したい。(他にも色々あるが限がないので今回は7種類に絞った)
1「ホエイプロティン」 蛋白質のサプリメントで、昔はまずくて飲みにくい大豆プロティンしかなかったが、最近では色んな味の美味しい商品があり体作りの方はもとより、ボディビルダーの間では必須のサプリメントである。タイプが2種類あり吸収が早いアイソレートタイプはトレーニング直後の早急な蛋白質(アミノ酸)の補給に適しておりアナボリック効果が高く(筋肉が増えやすい体内環境同化作用状態)、カゼイン等のゆっくり吸収されるタイプは就寝前などに利用する人が多い。就寝中は長時間食事を摂らない為体がカタボリック(筋肉が分解される異化作用状態)な状態になるのを防止する為(アンチカタボリック効果)。吸収が早いタイプでもシソ油やオリーブ油やフィッシュオイル等の不飽和脂肪酸等の必須脂肪酸を少量(大さじ1杯10g程度)入れる事により同様の効果がある。
2「ウエイトゲイン」 炭水化物を主としたサプリメント(最近では蛋白質もある程度含まれている商品が多い。また最近ではビタミンやミネラル等を含む優れた商品もある)で体重増量に絶大な効果を発揮する。炭水化物は蛋白質同様筋肉増量、維持に非常に重要な栄養素である。とくにハードゲイナー(外胚葉型のがりがり体型でなかなか体重が増えにくい人)には効果的で、食が細いので飲むことにより消化吸収にもよく胃腸の負担を軽減させる事ができる。ボディビルダーではバルクアップシーズン(大会のない体重を増やして筋肉を増量させる時期)に利用される事が多い。注意が必要なのは内胚葉型(太りやすい体質の人)は、体重増加が脂肪で増えることが多いので注意が必要である。主に食事後、食間、トレーニング前後(トレーニング前のエネルギー源、トレーニング後の早急なグリコーゲン補給時に)利用するのが望ましい。
3「総合ビタミン、ミネラル」 ビタミン、ミネラルは体作りのみならず健康にも必要な必須栄養素であるので野菜を1日350〜500g(一般の人でさえこれだけの量が必要だと言われている。ましてはハードなスポーツ選手や筋肉量が多い人は必要量がより増える事になる)食べるのも大変なので利用される事が多い。基本的には野菜を摂った上でその補足として摂る事が望ましいが、きちんと野菜を充分摂れている一般の方は、ハードなスポーツをされている方よりビタミン、ミネラルの消費が比較的少ない為無理に摂る必要はないと思う。とくに油容性のビタミンAは、摂りすぎると中毒症状を起こす可能性もあるので注意が必要である。ビタミンCは水溶性のため過剰に摂取しても問題はない。免疫力を上げるのに効果的である。(風邪を引きやすい人やストレスの多い環境で生活している人等に効果的である)ビタミンB1は疲労回復に効果的であるので肉体労働やハードなスポーツで体を酷使している方にはお勧めである。その他様々な種類と効果のビタミンがあるが話が長くなるので、ここでは省略したい。
4「クレアチン」 アミノ酸の一種で筋肥大や筋力アップに非常に効果的なサプリメントである。筋細胞内に水分を貯留する働きがあり、その働きによって筋力アップ、体重増加が起きる。また筋細胞内水分貯留により栄養素が筋細胞内に送り込まれやすい状態となる為、効果的に筋量アップが期待できる。その為このサプリメントを使用している期間は水分を多めに摂取して、塩分もあまり控えない方が効果的である。筋力アップによりトレーニングでの使用重量が増えることにより、オーバーロードの原則で筋肥大が起こる。またトレーニング中のパンプ(筋細胞内に血流が充満し筋肉がパンパンに膨れサイズが一時的に増える状態)もよくなる。筋肉や筋力を必要とする(ボディビルダー、重量挙げ、砲丸投げ、短距離ランナー、等)競技者に人気がある。体重が増加し筋力も増加する等サプリメントの体感作用が速く大きい事でも人気がある。自分自身も今から約10年前初めて使用したとき1ヶ月で体重が5kg近く増え、伸び悩んでいたウエイトトレーニングでの使用重量が伸び始めたのを覚えている。しかし長く使用していると体が、そのサプリメントに慣れてきてマンネリ化し効果が薄れてくるのでサイクル化して使用するのが、お勧めである。例えば2ヶ月使用したら1ヶ月使用を止める等して。
5「グルタミン」 アミノ酸の一種で人間の体内に存在するアミノ酸で一番多く含まれていて運動によって一番消費されやすいアミノ酸である。その為不足すると体内、筋肉がすぐにカタボリック状態(筋肉が分解される異化作用状態)になる為運動時常に必要で重要なアミノ酸だと言われている。アンチカタボリック作用が強いのでハードトレーニング前後やダイエットの時に摂取する事により筋肉を失わずに済む作用がある。もちろん筋肥大や筋力アップにも効果的である。先ほどのクレアチンと同様体感作用が強い(トレーニング中のパンプが強くなる等)ので人気がある。(ただ実際には個人差がありクレアチン、グルタミンのどちらか一方が効きやすいという方が多い。自分自身もクレアチンのほうが効きが良い)
6「消化酵素サプリメント」 これは消化吸収を助けるサプリメントである。体作りには大量の食事を摂る必要があるため、外胚葉型の胃腸の弱い人や、筋肉量の多い大型ボディビルダー(筋肉量がそれほど多くなくても基礎代謝の高い人は、常に沢山食べ続けなければ体重を維持できないので胃腸を常に酷使する事になる)ともなると1日に6000カロリー以上もの大量の食事を摂る場合があるため、胃腸のコンディションを常にベストの状態に整えておかなければ、すぐに体調不良を起こしトレーニングはおろか日常の生活まで支障をきたしてしまうので、体作りの重要なサプリメントとして紹介させて頂いた。自分自身も1日に7000カロリー以上もの大量の食事(多いときは10000カロリーに達する事もある)を摂るのでバルクアップシーズンには必須のサプリメントである。市販の薬局で販売されている「強力わかもと」にも消化酵素が含まれているので同様の効果が期待できる。
7「必須脂肪酸サプリメント」 必須脂肪酸である「オメガ6、3」は健康のみならず体作りやバルクアップを狙うボディビルダーにとっても非常に重要な栄養素である。一昔前までは脂肪は全てボディビルダーの敵(ダイエットの敵)と言われてきたが、最近では男性ホルモンのテストステロンを上げる働きがある事がわかってきた。その為体内をアナボリック状態(筋肉が増えやすい体内環境)に保つのに非常に重要な働きをする。また男性ホルモンのテストステロンが低下すると女性ホルモンのエストロゲンが上昇し体に筋肉がつきにくく、なおかつ脂肪がつきやすい体質となる為、ダイエット時にも必須の栄養素である。食品のフィッシュ油やシソ油や青魚のDHA、EPAにも含まれている。
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