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靖国爆破事件で凌ぎ削る「外務省vs.警察庁」のメンツ争い

2015年12月16日(水)9時26分配信 日刊ゲンダイ

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外務省(右)と警察庁(C)日刊ゲンダイ [ 拡大 ]

 本紙既報通り、日韓の裏取引はあったのか。報復として横浜市の韓国総領事館に乾燥した人糞が投げ込まれるなど、靖国神社爆破事件は笑えない展開になっている。

 突然の再来日で逮捕された元軍人の全昶漢容疑者(27)は当初「もう一回やろうと思った」と供述していたが、現在は否認しているという。

「今年は日韓国交正常化50周年。ことを荒立てないように、全容疑者が自ら来日して逮捕されるというシナリオを韓国側から提示された。まことしやかにそうささやかれています」(外務省事情通)

 仮に逮捕されるために再来日したとなると、なぜ、全容疑者が火薬のような粉末とタイマーのような装置を持ち込んだのか、という疑問は残る。

「“反日無罪”で、靖国を攻撃すれば英雄視される。全容疑者が本気で再爆破を試みようとした可能性もありますが、いずれにせよ韓国政府としても、国内の反日派を刺激したくはない。全容疑者を空港で足止めして日本に差し出すわけにはいかないので、あえて再来日をスルーし、日本で逮捕するように連絡を入れたという見方もあります」(前出の外務省事情通)

 もちろん日本政府としても、わざわざ韓国政府を刺激したくはない。全容疑者の顔写真をさらしただけでクレームをつけられるほどだ。

「日本の外務省も穏便に済ませたいと考えているようです。年内に処分保留で釈放、韓国に送還という幕引きを望んでいるようですが、警察庁はやる気満々らしい。日本で来年開かれるサミットに向け、テロ対策に本腰を入れていると内外にアピールしているのに、靖国を狙った韓国のテロリスト1人も挙げられないとなれば、メンツは丸潰れですからね」(霞が関関係者)

 外務省VS警察庁。靖国神社爆破事件はやはり、笑えない展開になってきている。


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