いよいよスターウォーズの最新作公開を金曜日に控え、そこここでスターウォーズの話題が盛り上がっている今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
世代や趣味によってスターウォーズの知識の深さは全く違いますし、映画を全く見たことのない人もいれば、何度も見過ぎて主なセリフを言えてしまう人もいるでしょう。
しかし映画公開前ともなると、たいして詳しく知りもしないのに、エラそうにスターウォーズについて語る人が増えて困る、と思ってる人もいるんじゃないでしょうか。
(いませんかね・・・)
そんな中、スターウォーズ最初の3部作のマニア度が一発で分かる質問がこれです。
「スターウォーズの最強パイロットは誰?」
皆さんは分かりますか?
ルーク・スカイウォーカー?
ダース・ベイダー?
ハン・ソロ?
ランド・カルリシアン?
当然、スターウォーズの映画の中でパイロット同士が直接対決するシーンというのは、デススター攻防戦のルークとダースベイダーのシーンぐらいですし、人によって好き嫌いもあるでしょうから、実際にはこの質問に明確な正解はありません。
ただ、この候補の中に「ウェッジ」という名前が出てくるかどうかで、あなたがスターウォーズに詳しいかどうかが一発で分かります。
「ウェッジ?誰それ?」
「そんなやつスターウォーズの映画に出てないだろ」
そう思ったあなたは、まだまだスターウォーズ初心者です。
なんとこのウェッジ、スターウォーズのエピソード4・5・6の全てに登場している知る人ぞ知る超重要人物なのです。
ちゃんとウェッジ・アンティリーズというフルネームも設定されてるそうで。
しかも、映画の中でメチャメチャ活躍してます。
参考記事:ウェッジ・アンティリーズ
え?まだ思い出せない?
仕方ありません、ちゃんと説明しましょう。
■エピソード4の登場シーン
※:この動画は予告編なのでウェッジの登場シーンは出てきません。
クライマックスのデススター攻防戦。
ルーク・スカイウォーカーの命を救った人物は誰でしょう?
当然、ハン・ソロという返事が多いと思いますが、実はウェッジもルークの命を救ってます。
確かにハン・ソロは最後の最後で登場してルークの命を救うんですが、ルーク・スカイウォーカーが雑魚のタイファイターにピッタリ後ろにつかれてしまい振り切れず今にも撃ち落とされそうになった瞬間、反対から飛んできてルークの命を救うXウイングに乗っているのが、ウェッジです。
このウェッジ、ルークがプロトン魚雷をデススターに打ち込む前に、ダースベイダーの攻撃にエンジンをやられて脱出したため、登場したほとんどのパイロットが無念にも撃墜される中、ルークと共に奇跡的に生き残っている脇役の一人なのです。
あれ、突入したパイロットはルーク以外は全員撃墜されてますからね。凄いパイロットなんですよ。ウェッジは。
そういう意味でウェッジは主人公の命を救った超重要人物なんですが、その直後にダースベイダーの攻撃からルークの命を救ったハン・ソロの存在で、あっさりと記憶を上書きされて存在を忘れられてしまうと言う実に悲しい役回りとなっております。
思い出せました?
思い出せませんかね、では次行きましょう。
■エピソード5の登場シーン
※:この動画は予告編なのでウェッジの登場シーンは出てきません。
雪の惑星ホスで、巨大なAT-ATとスノースピーダーが戦う前半の山場。
ここでもウェッジは登場します。
スノースピーダーがワイヤーをAT-ATの足に巻き付けて、転倒させ爆破させる痛快なシーンを覚えている方は多いのでは無いでしょうか。
あの偉業を成し遂げたのは誰か?
ルークだと記憶している人が多いんですが、実は違います。
ウェッジです。
ルークは戦闘の序盤で後部座席の砲手が被弾してあっさり死んでしまうため、実はワイヤー攻撃は成功してません。
壮絶な戦いの中で敵のAT-ATにワイヤーを引っかけてゆっくり相手のまわりを2周以上も回るという離れ業をやってのけたのは実はウェッジ、ウェッジなのです。
他にあんなこと誰も成功してませんからね、凄いパイロットなんですよ、ウェッジは。
ただ、この偉業も、その後撃墜されたルークがライトセイバーと爆弾で単身AT-ATをやっつけるという超人技を見せるため、あっさりと記憶を上書きされて存在を忘れられてしまうというまたしても悲しい役回りとなっております。
思い出せました?
思い出せませんかね、では次行きましょう。
■エピソード6の登場シーン
※:この動画は予告編なのでウェッジの登場シーンは出てきません。
これまた超山場の第2デススター攻防戦
ここでもウェッジは登場します。
ランド・カルリシアンが、ハン・ソロの代わりにミレニアムファルコンに搭乗し、デススターのコアを撃破して爆風の中を叫びながら飛び出すラストシーン。
当然この爽快なシーンを覚えている方は多いと思います。
あれをミレニアムファルコン1機の偉業だと勘違いしている人が多いんですが、実は違います。
あそこにウェッジもいるんです。
ミレニアムファルコンよりも先にXウイングで狭い通路を飛び抜けてコアに辿り着き、出力調整弁を破壊するのが実はウェッジ、ウェッジなのです。
何しろあのデススターの狭い通路を先頭切って飛んでるんです。ある意味ミレニアムファルコンより大役だったと思うんですよ。
つくづく凄いパイロットだと思うわけですよ、ウェッジは。
ただ、結局最後はランドの指示で調整弁を破壊して先に脱出しているため、先に逃がしてもらった雑魚的な印象になり、最後の爆風の中をミレニアムファルコンが颯爽と飛び出すというシーンで、あっさりと記憶を上書きされて存在を忘れられてしまうと言う、もはや彼のお家芸とも言える悲しい役回りとなっております。
実は最後の歓喜のパーティーでもさりげなくウェッジはでてるんですけどね。
いかんせんパイロットのユニフォームで、他の大勢のパイロットと見分けがつかないため普通の人は気づきません。
思い出せました?
思い出せませんかね・・・
結論:スターウォーズの最強パイロットはウェッジ
ということで、主人公の命を救ったことはあるし、二度のデススター突入から見事に生還した上に、誰も成功できなかったAT-ATのワイヤー引っかけ攻撃に成功したウェッジこそが、スターウォーズの最強パイロットと思っている方はきっと私だけでは無いはずです。
いや、どう控えめに見てもウェッジが最強です。
そもそも、3部作通じて生死がかかってる空中戦に参加しているのは彼だけなんです。しかもミレニアムファルコンみたいにどれだけ敵に討たれても墜落しない頑丈な期待じゃなくて、タイファイターに一発うたれただけで、簡単にぶっ壊れてしまうXウイングとかスノースピーダーとかに乗っているにもかかわらず、3部作通じて生き残っているわけです。
どう考えてもウェッジが最強です。間違いありません。
しかも、ウェッジの役を演じていた役者さんは実はエピソード1~3のオビワン・ケノービ役を演じたユアン・マクレガーの叔父さんだというから役者さんとしても凄い人なわけです。
(個人的には、こんどの最新作でウェッジが偉くなって再登場することを期待していたのですが、残念ながら出演を断ったとか。どこまでもいぶし銀の役者さんですね。)
参考記事:『スター・ウォーズ』旧キャストが新作への出演を拒否
そんなわけで、最新作に向けてこれから旧3部作を見て復習するという方は、是非、超重要人物なのにも関わらず、多くの人の記憶に残りそびれてしまったスターウォーズ旧3部作の重要人物であり、最強パイロットである「ウェッジ」の活躍にも注目してみて下さい。
個人的には最新作にウェッジの子供が出てくることを祈りながら公開を待ちたいと思います。
※:くどいようですが、この動画は予告編なのでウェッジの登場シーンは出てきません。