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毛沢東書簡、1億円で落札 ロンドンの競売で 「英国人が日本による中国侵略知れば中国を支援する…」
中国共産党を率いた毛沢東が1937年、英国の労働党党首だったクレメント・アトリーに対し、抗日戦争での支援を求めた書簡が15日、ロンドンで競売に掛けられ、60万5千ポンド(約1億1千万円)で中国人の個人収集家に落札された。10万~15万ポンドとされた予想額を大幅に上回った。競売大手サザビーズが発表した。
書簡は37年11月1日付で、共産党が当時、抗日戦争の拠点としていた延安から送られた。「英国人が日本による中国侵略の真実を知れば、中国人を支援するために立ち上がると信じている」などと訴えている。
毛沢東が中国語で書いたものが英訳され、現地を訪れたニュージーランド出身のジャーナリストがタイプ打ちした。中国語原本は残っていない。
毛沢東の署名が入った書簡が国際市場で競売に出されるのは異例という。(共同)