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 証券会社の営業マンが高齢女性(故人)を旅行に連れ出して信用させ、高額の投資商品を買わせて損失を負わせたとして、遺族がSMBC日興証券(東京)に約1億5千万円の賠償を求めた訴訟の和解が大阪地裁で成立した。訴訟記録によると、SMBC側が解決金9600万円を支払うとする内容で、和解は10日付。

 原告は2010年に亡くなった奈良市の女性の遺族。訴状によると、女性は80代だった04~05年、2回に分けて計3億円の不動産投資ファンドを購入したが、最終的に約1億3800万円の損失が出た。

 遺族が遺品を整理中、証券会社の営業マンがこの女性と東京ディズニーランドや北海道、長崎などを旅行した際の写真を発見。「判断力の衰えた高齢者を旅行に連れ出す不適切な方法で信用させ、リスクを理解させないまま高額商品を買わせた」と訴えていた。SMBC側は旅行の事実は認めつつ「女性には投資実績があり、リスク判断の能力もあった」と反論していた。(阿部峻介)