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高い建物揺らし余震などの影響調べる実験12月12日 6時31分
現在の耐震基準で建てられたビルが、大地震やその後の余震によってどのような影響を受けるのか、鉄筋コンクリート製の高さ30メートル近くの建物を実際に揺らして調べる、世界で最大規模の実験が行われ、大地震のあとに規模の大きな余震が起きると、柱や「はり」が大きく壊れ、大規模な補修が必要になるという結果になりました。
この実験は国立研究開発法人防災科学技術研究所が行ったもので、兵庫県三木市にある震動実験施設「E-ディフェンス」には、現在の耐震基準に基づく鉄筋コンクリート製の高さおよそ27.5メートルの建物が造られました。10階建てのビルを8割のスケールで再現した、世界でも最大規模の建物を使った実験です。
実験では、あらかじめ震度6弱程度の揺れで揺らしたあと、20年前の阪神・淡路大震災の際に神戸市で観測された震度6強の揺れを加えました。
その結果、建物の中間の階が大きくたわみ、特に4階の柱や「はり」のつなぎ目に大きなひびが入りました。
その後、規模の大きな余震を想定して震度6弱程度の揺れを加えたところ、柱や「はり」のひびが広がり、コンクリートが剥がれ落ちるという結果になりました。
専門家によりますと、すぐに倒壊することはないものの、さらに激しい揺れが起きると、柱と「はり」のつなぎ目が壊れて、建物が倒壊するおそれもあるため、使用には大規模な補修が必要になるということです。
防災科学技術研究所の土佐内優介契約研究員は、「大地震のあとには規模の大きな余震が十分想定されるので、そうした揺れにも耐えられるような耐震や免震の技術の開発に役立てていきたい」と話しています。
実験では、あらかじめ震度6弱程度の揺れで揺らしたあと、20年前の阪神・淡路大震災の際に神戸市で観測された震度6強の揺れを加えました。
その結果、建物の中間の階が大きくたわみ、特に4階の柱や「はり」のつなぎ目に大きなひびが入りました。
その後、規模の大きな余震を想定して震度6弱程度の揺れを加えたところ、柱や「はり」のひびが広がり、コンクリートが剥がれ落ちるという結果になりました。
専門家によりますと、すぐに倒壊することはないものの、さらに激しい揺れが起きると、柱と「はり」のつなぎ目が壊れて、建物が倒壊するおそれもあるため、使用には大規模な補修が必要になるということです。
防災科学技術研究所の土佐内優介契約研究員は、「大地震のあとには規模の大きな余震が十分想定されるので、そうした揺れにも耐えられるような耐震や免震の技術の開発に役立てていきたい」と話しています。