フォーカスブラケットというのは一度シャッターボタンを押せば、その名の通りピントを少しずつずらしながら、複数枚を撮影してくれる機能です。
さらにフラッグシップ機のE-M1においてはそれらの撮影画像を深度合成までしてしまえると!
以下、オリンパスよりE-M1を借りての深度合成チャレンジであります。
絶対ピント合う新機能オリンパスOM-Dフォーカスブラケット撮影と E-M1 Ver.4.0 の深度合成でビシッとマクロ写真をキメてみた
さて、OM-D E-M1 ユーザーにとって深度合成は福音でありましょうが、私のような E-M5 MarkII ユーザーなどその他の機種のユーザーは正直なところ「フォーカスブラケットだけできても仕方ないよなあ」と思ってることでしょう。
ご安心ください。
上の動画でもちら見せしておりますが、フォーカスブラケットに興味を示すようなデジタル一眼ユーザーならほぼ100%利用しているであろう写真編集ソフトのデファクトスタンダード「Adobe Photoshop(アドビ・フォトショップ)」でもちゃんと深度合成できるんですよ。
しかもほぼ自動で!
以下に手順をお教えいたしますね。
まずはフォーカスブラケット撮影した複数の写真ファイルたちを、ひとつのドキュメント内にレイヤーとして重ねておく必要があります。Photoshopの「ファイル」メニューから、ファイル > スクリプト > ファイルをレイヤーとして読み込み... を選択してください。
すると見慣れた「開く ダイアログボックス」が表示されますから、OM-Dでフォーカスブラケット撮影した写真たちを選択して「開く」ボタンをぽちっとな。
次に見慣れぬこのような「レイヤーを読み込む」画面になります。さきほど選択した写真ファイルたちは既にここにリストアップされておりますね。「ソース画像を自動的に配置する」チェックボックスにチェックを入れて「OK」ボタンをクリック。
※上でチェックを入れた「ソース画像を自動的に配置する」というのは、おなじくPhotoshopの「編集」メニューにある「レイヤーを自動整列」と同等のものだと思います。フォーカスブラケットではピントをずらしながらの撮影ですので、 被写体の配置やサイズ感も微妙に違います。それを上手く調整しながら配置してくれているのだろうと想像してます。
無事レイヤーとして読み込まれたら、下図赤枠の部分「レイヤーパネル」にて、shiftキーなどを押しながら全レイヤーを選択します。次に、「編集」メニューから「レイヤーを自動合成...」
「レイヤーを自動合成」ウインドウが表示されたら、合成方法のラジオボタンで「画像をスタック」を選択して「OK」ボタンをクリックしてください。
あとはPhotoshopのほうで自動的にレイヤーが合成されていきます。
はい、完了しました。
被写体のすみずみまでバッチリピントの合った写真になりましたね。ここまでで大まかに2つの作業がありました。まずは撮影した写真ファイルをレイヤーとして読み込む、そして次にレイヤーを自動合成。どちらもPhotoshopがやってくれますから難易度高そうなスキルは不要です。
お正月休みはOM-Dシリーズを使って、小物の撮影なんてのはいかがでしょうか。オークションにフィギュアを出品などされる方には必携アイテムとなるデジカメではないかと思います。
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