トップページ社会ニュース一覧情報伝え続けた「女川さいがいFM」閉局へ
ニュース詳細

情報伝え続けた「女川さいがいFM」閉局へ
12月16日 11時41分

情報伝え続けた「女川さいがいFM」閉局へ
k10010342611_201512161222_201512161224.mp4
東日本大震災の発生直後から、暮らしや復興の情報を伝え続けてきた宮城県女川町のFMラジオの放送局が、運営スタッフの確保が難しくなったことなどから、震災発生から5年となる来年3月で放送を終えることになりました。
宮城県女川町の「女川さいがいFM」は、津波で使えなくなった町の防災行政無線の代わりに、震災発生の1か月後の平成23年4月から臨時の災害放送局として放送を始めました。スタジオは小学校の校庭にあるプレハブで、震災直後は被災者に向けて炊き出しの場所などの情報を伝えたほか、今も復興のイベントなどさまざまな情報を伝えています。
番組制作や放送は地元の若者が中心となって手がけ、パーソナリティーを務めた高校生がドラマ化されて全国的に知名度が高まったことで、インターネットのラジオには今も毎日2万件のアクセスがあるということです。しかし、防災行政無線が復旧したほか、運営スタッフの確保が難しくなったことから、町は来年3月で放送を終える方針を決めました。
総務省によりますと、震災をきっかけに宮城、岩手、福島の3県では24の市と町で、ラジオの臨時放送局が放送を始めましたが、今も続けているのは女川町を含む9つの市と町だけになりました。
女川町の須田善明町長は「女川さいがいFMは復興を支える大きな役割を果たした。今後は町のPRを効果的に発信できる新しい形を考えたい」と話しています。

関連ニュース

k10010342611000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ