民間企業が運営受託する斬新なスタイルで物議もかもした「ツタヤ図書館」の登場などで公共図書館のあり方への関心が高まる中、各地の図書館はあの手この手で進化しつつある。便利な「駅前図書館」の開館や、ATMのような「読書通帳」の導入、さらにビジネス支援に乗り出す図書館も。そんな中、奈良県立図書情報館(奈良市)では、地元の農産物などを販売する物産展との「異色コラボ」で新たな入館者層を開拓。県の直営図書館という“お堅い”イメージ払拭にも一役買っている。(岩口利一)
カキやブドウ、ハクサイなど新鮮な果物や野菜が並び、法被姿の店員らによる威勢のいい呼び込みの声が響き渡る。立ち寄った家族連れらが品定めし、お目当ての品を次々に購入していく−。
この風景、実は奈良県立図書情報館の玄関前のもの。とても図書館とは思えない光景だ。館内から出てきた人が野菜を買い求め、店頭をのぞいた人が今度は館内に入っていく。
開館10周年を迎えた11月3日、公募で集まった同県内の団体や店舗などが出店した「マルシェ」(仏語で市場)。地元の素材を使ったピザやパン、スイーツなども並び、約4200人が訪れた。
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