音楽アプリ「nana」が躍進、累計再生数は5億回、ユーザ数は150万人を突破

Junya Mori by Junya Mori on 2015.12.16

nana music

nana musicが提供する音楽コミュニティアプリ「nana」のユーザによる投稿楽曲の累計再生数が5億回を超えた。今年1年間で、それまでの5倍となる再生回数となっている。ユーザ数も伸び、150万人を突破した。

同社はこの躍進の背景として、3つの要素をあげている。まず、JUJUや井上苑子、片平里菜といった人気メジャーアーティストとの タイアップ企画を数多く行ったこと。JUJUや井上苑子といったアーティストが実際にnanaユーザとなり、一般ユーザの投稿に歌やハモりを入れるコラボを実施したという。ツイキャスやMixchannel、ニコニコ動画など、インターネット上で有名なユーザたちがnanaを使い始めたことも成長を後押しした。

また、今年nanaでは一般ユーザの廣野ノブユキ氏が作詞作曲したオリジナル楽曲「Rainy」が流行したという。この楽曲の累計再生数は約40万回、2500人以上のユーザーによって歌われた。ユーザが作成したコンテンツの中から人気作が生まれ、サービス内で話題となるというのは、コミュニティサービスの盛り上がりを示すひとつの指標だ。



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そして、今年、nanaが実施した大きなできごとといえば、2015年8月に品川プリンスステラボールにて開催した、ユーザ参加型イベント「みんなでつくる音楽祭 nanaフェス」だろう。参加者数は合計で1000人を超え、ユーザ同士がリアルに繋がる機会を提供した。「nanaフェス」以後、 全国各地でユーザ主催のオフ会やライブイベントが数多く開催されているという。

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これまで長く地道な取り組みを続けてきたnana。大きく成長した今年を経て、来年はどこを目指すのだろうか。nana music代表取締役社長の文原明臣氏は、

文原氏「今回のリリースは主に日本国内の現象を取り上げていますが、実はアジア圏でもきちんとユーザが伸びています。来年は国内はもちろんのこと、更に海外展開に力を入れていき、”音楽で世界をつなげる”というビジョンに向けて、1歩1歩実現していきたいと思います」

と来年に向けての意気込みを語った。

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Junya Mori

Junya Mori

モリジュンヤ。2012年に「Startup Dating」に参画し、『THE BRIDGE』では編集記者として日本のスタートアップシーンを中心に取材。スタートアップの変革を生み出す力、テクノロジーの可能性を伝えている。 BlogTwitterFacebookGoogle+

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