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 独立行政法人の農畜産業振興機構が12月4~6日に実施した調査によると、東京・大阪近郊のスーパー(売り場面積1千平方メートル以上)95店のうち、バターが店頭になかったのは3店にとどまった。前回調査(11月27~29日)は10店で、バター不足は解消に向かっている可能性がある。

 今年はニュージーランドなどから1万トンの緊急輸入を実施。北海道の酪農団体などが生乳を増産したこともあって在庫が増えた。

 ただ、ある中堅スーパーの広報担当者は「昨年より1割ほど入荷は増えているが、十分ではない。『お一人様1個限定』を続けている」という。比較的小さな店舗では棚にあるのは2、3個という例もある。

 乳価の値上がりなどでバターの高値は続いており、同機構によると、加塩バター200グラムの店頭価格は、4月からの平均で400・4円(税抜き)と、前年同期を12・8円上回っているという。