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官邸主導「やりすぎ」…軽減税率で自民内に不満

読売新聞 12月15日(火)21時49分配信

 消費税の軽減税率を巡る与党協議が、公明党の主張を「丸のみ」する形で決着したことについて、自民党内で不満がくすぶっている。

 谷垣幹事長ら党側は財政再建の遅れを危惧し、生鮮食品に限定する方針だったが、首相官邸が押し切った。安倍首相は政策を官邸主導で決定する「政高党低」を続けてきたが、党内では「今回はやりすぎだ」と指摘する声も出ている。

 「公明党と丁寧かつ真摯(しんし)に協議し、民意をくみ取った最善の結果だ」

 首相は15日、党本部で行われた党役員会で強調した。だが、続けて発言した高村正彦副総裁は、「(これから)最善の結果とするよう、努力しなければいけない」と指摘。自民党関係者は「今の官邸と党の温度差を如実に物語っている」と解説する。

最終更新:12月16日(水)9時36分

読売新聞

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