(cache) 『太陽の全エネルギーが吸収されたら困る』と言ってる人などいない

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2015-12-16

■『太陽の全エネルギーが吸収されたら困る』と言ってる人などいない

http://japanese.engadget.com/2015/12/15/sun/の話。

記事の中でリンクされている大元の報道の抄訳は以下の通り

Woodland rejects solar farm
http://www.roanoke-chowannewsherald.com/2015/12/08/woodland-rejects-solar-farm/

ウッドランド町議会が土地利用目的の変更（居住・農業向けで登録されてる土地を工業向けにする）を拒否した。端的に言うと、太陽光発電所の建設を拒否した
変更に賛成したのは1人、反対したのは3人（具体的な名前もあるが省略）
すでに3カ所の発電所があり、それについては（同じ変更を）過去に町議会が受理している
変電所が近くにあり、発電した電力を送電網に送るのに好都合なので、発電会社はウッドランドの近くに建てたがっていた
投票に先だってパブリックコメントが行われ、住民が太陽電池パネルに対する不安や不信を表明した
ジェリー・バーンズは、意志決定に住民が参画できるように、将来の太陽光発電所の建設は住民投票にかけるように求めた
メアリー・ホッブズは当地に50年間居住しているが、若者のための仕事がないので、町はゆっくりゴーストタウン化していると述べた
- 太陽光発電所に取り囲まれたため、自分の家の資産価値が失われたと述べた。
- 儲かっているのは土地を売った地主と発電会社と電力会社だけだと付け加えた。
ジェーン・マンは地元の住民であり、町を美しくしている自然の植生に関心があると述べた
- 彼女は元理科教師であり、光合成について心配している
- 太陽電池パネルの周辺地域（原文：areas near solar panels）で、十分な日光を受けられずに茶色に枯死している植物を見たと述べた
- 太陽電池パネルと癌は無関係だと誰も言ってない。その地区で癌による死者が多く出ているがどういうことか訊きたい
- 私は何が起こるか知りたい、十分な情報を得たい。町の利益になるとは思えない。何かを隠しているのではないか。この町に損害が及ぶならば、いかなる同意もありえない
ボビー・マンは、州間高速道路が整備された結果、多くの町が人口流出で寂れるのを見てきたが、太陽光発電所で同じ事がウッドランドにも起きると述べた。
- あなた方は町を殺しています、と言った
- 若者は皆町を出て行くつもりです
- 太陽光発電所は太陽からエネルギーを吸うだけで、ウッドランドに仕事が来るわけでもない、と述べた
- （原文：He said the solar farms would suck up all the energy from the sun and businesses would not come to Woodland.）
その後、太陽光発電会社は議会と傍聴人に説明を行った
ベス・トラオー、サム・ジャッド、ブレント・ニーマンら数人が会社を代表して発電所について説明した
- 計画を変更し、発電所を道路から離れた場所にすることで、十分な植生を守れるとした
- トラオーは発電所は家の近くにあっても安全だと述べた。家の資産価値が下がるというようなことも、州全体を見ても起きていないと述べた
発電所がtown limitsの外側、extraterritorial sectionsに位置するので、町は税収を得られない（※訳者はアメリカの法制度に疎いのでどういう意味か分かりませんでした）
- 町が得るのは、発電所の不調に備えた特別訓練をウッドランド消防署が行うための、年間およそ7000ドルの資金提供だけだ
ニーマンは太陽電池パネルは直接受けた日光だけで発電すると述べた。
- パネルは余分な日光を奪い取ったりはしない、と説明した
発電された電力は直接送電網に送られ、ウッドランドの電気料金を引き下げたりはしない
発電施設に有毒物質などはありません、とニーマンは述べた
- これは証明済みで技術的にも確かなことです、と。
ケネス・マニュアル市長は票決を求め、3-1で土地利用目的の変更を否決した
その後、議会は太陽光発電所建設の一時停止を決めた