【ソウル=共同】韓国メディアによると、韓国検察は14日、他人の研究書の表紙だけを替え、自分の著書と偽って出版したとして、韓国の110の大学で勤務する計179人の教授を著作権法違反罪などで在宅や略式で起訴したと発表した。
韓国では表紙の掛け替えによる本の出版は1980年代からあったとされるが、これだけ大規模な摘発は例がないという。
起訴された教授たちは、大学との再契約のために実績を示す必要があり、他人の研究書に自分の名前を著者と記した表紙をつけて出版。理系の教授が大半で、出版社も不人気の理系学術書の在庫をさばくため協力していた。検察は出版社4社の計5人も在宅起訴した。
本来の著者も、自分の本が他人の名で出版されているのを知りながら、出版社から今後も著書を出してもらうために黙認していたという。
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