広告代理店が2016年こそVRと向き合うべき3つの背景

広告代理店が2016年こそVRと向き合うべき3つの背景

2020年までにAR及びVRのマーケットは1500億ドルになると予測されています。
VRが今のWEBサイトやソーシャルメディアのように私たちの生活の一部になることは明確で、
その本質は、コミュニケーションの形が変化するということにあります。

もしあなたが広告代理店に勤務し、顧客である企業のマーケティング課題と日々向き合っているのであれば、WEBサイトやソーシャルメディアがなければ、顧客とのコミュニケーション機会を逃すという事実を理解することは容易でしょう。

今はまだ極論に聞こえるかもしれませんが、VRの活用なき事業やサービスは
顧客とのコミュニケーション機会を逃すことと同義になります。

今回は、様々な情報が飛び交うVR市場の中で、広告代理店として、2016年こそVRと向き合うべき3つの背景をご紹介します。

ぜひ本記事で要点を掴み、2016年以降のビジネスに活かしてもらえれば幸いです。

近年VRが注目される理由

まずはVRが注目を集める背景についてお伝えします。
実はVRという技術自体は以前から存在し、特に新しいものではありません。

しかし、今この時代に注目を集めるのには下記の3つの背景があります。

1.スマートフォンの普及
2.オープンソースの広がり
3.スタートアップの盛り上がり

この流れはVRに限った話しではなく、あらゆる業界で起きていることなので、理解はしやすいでしょう。

FacebookのザッカーバーグCEOも下記のように述べており、期待は高まるばかりです。

「携帯電話の後の主要なコンピューティングとコミュニケーションプラットフォームになると思う。
10年後、恐らく携帯電話はまだ無くなってはいないだろうとしながらも、現在の技術では不可能である「完全な没入型」の新しい方法で、親しい友人と経験を共有できるVRデバイスがそこにあると思う」

10年前、コミュニケーションの多くはテキストでした、
しかし現在は、画像と写真が大半です。そして、これからは動画がどんどん増えていくでしょう。
そしてその次にくるのが、VRというわけです。

写真や動画には出せないリアリティにより、人間の消費行動が変わる。
だからこそ、写真SNSのインスタグラムを買収したFacebookが、創業わずか数年のVRスタートアップであるオキュラスを20億ドルもの大金で買収したのでしょう。

広告代理店が2016年こそVRと向き合うべき3つの背景

簡潔に背景を理解したところで、本題に進みます。
2016年こそVRと向き合うべき背景として3つにポイントに絞りました。

1.2016年はコンシューマー用のVR機器が続々と発売

各主要メーカーが一斉に発売を開始します。
これにより、一般層にまでVRが届く環境が整い始めることになります。

・Oculus Rift(2016年第1四半期)
Oculus-Rift

・PlayStation VR(2016年上期)
playstation-vr

・Gear VR(2015年12月18日)
Gear-VR

・HTC Vive(2016年4月)
HTC-Vive

2.モバイルVRの動きも活発

VRのハードの環境は整いはじめる中、一つの事実を受け入れなければなりません。
テクノロジーとそれを使った広告表現にはステップを踏む必要があるということです。

新しいツールを世の中に問うとき、私たちは人々にルールを知ってもらい、
ツールを準備して、使ってもらいながら、理解してもらう必要があります。

これは非常に骨の折れる作業ですが、そのステップを軽減してくれるのがモバイルVRです。
モバイルVRとは、スマートフォンをVRデバイスとしたもので、身近な例ですとFacebookやYouTube上でVRを楽しむことができるようになってきています。

オキュラスの創業者のパーマラッキーはこのように述べています。
パーマラッキー

“モバイルVRが仮想現実を“大衆化”させる”

そしてFacebookのマークザッカーバーグはこう述べています
マークザッカーバーグ

VRはスマホの次のプラットフォームになるには
5000万人から1億人に普及する必要がある

実際にGoogleとFacebookは急速なスピードで対応を始めています。

●Googleの動き
・YouTubeはGoogleCardboard
・YouTube場にVR映像の投稿が可能に
・YouTubeアプリがVRコンテンツ対応に

●Facebookの動き
・Facebook場にVR映像を投稿可能に

3.個人が発信する時代に

VRコンテンツというと、大規模な開発のもとに制作された映像を思いがちですが、これからはTwitterやInstagramのように個人が
発信をするカジュアルなVRコンテンツが増えていきます。

写真や動画がそうだったように、VRコンテンツは一人ひとりの体験や思い出などと結びつき、人生のアーカイブとしての価値を発揮してくるでしょう。

Facebookのザッカーバーグはこの体験を、生まれたての我が子に対する愛でこのように表現しています。

もうすぐ娘が生まれるんだ。私は彼女が初めて歩くところを写真や動画で撮影するだけではなく、その瞬間を家族や友人と臨場感を持って体験できるようになるのが楽しみだ。

まとめ

広告代理店が2016年こそVRと向き合うべき3つの背景をご紹介しました。
ツールは変われど、いつの時代も広告代理店のミッションは顧客とのコミュニケーション機会をいかに作り、最適に届けるか。
その一つの手段としてVRの可能性に興味を持ち、皆さんのビジネスのヒントになれば幸いです。

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AKIRA ANZAI

AKIRA ANZAI

代表取締役株式会社Jobtravel
360timesの運営会社の代表です。大学時代は短編映画の撮影に没頭。 VRによる新しい映像表現の可能性に惹かれて360timesを立ち上げ。他にも店舗内のバーチャル化の制作事業もしています。
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