「抱きしめたい」だけじゃない! ブレイク以前のMr.Childrenのラブソングを紹介していく

2015年12月16日 02時18分
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最近、Mr.Childrenの名曲『抱きしめたい』の盗作問題がお茶の間を賑わしている。平浩二の『ぬくもり』がその問題となった曲なのだが、確かに聴いてみるとほとんど詞が同じであり、言い訳のしようがないレベル。
そのため、『ぬくもり』も商品回収が決まったのだが、この曲の作詞を担当した沢久美「私は60歳を超えていて、ミスチルもよく知らないし、『抱きしめたい』はまったく知らない」と盗作を否定している。

いくら60歳を過ぎているからといって、音楽関係の仕事をしていてMr.Childrenを知らないということはありえるだろうか。しかし、本人が知らないというのなら仕方がない。
今回は沢氏に教えるという意味でも、『抱きしめたい』と同じく、Mr.Childrenブレイク前のラブソングを紹介していこう。

『君がいた夏』


この曲は1stシングルであり、ファンなら誰しも知っている曲。リリース直後にFM802のヘビーローテーション曲に選ばれるなど、一部の音楽関係者の目に早くも留まったらしい。ここにもMr.Childrenの音楽的な才能が伺える。
曲は夏の甘酸っぱい思いを歌っているのだが、《キリンぐらい首を 長くしてずっと待っていた》や《おもちゃの時計の針を戻しても何も変わらない》など今では考えられないほど可愛らしい歌詞が随所に見られる。
ちなみに、『君がいた夏』というタイトルだが、レコーディングは冬に行ったという。

『君の事以外は何も考えられない』


渦中の『抱きしめたい』のカップリング曲。デビュー前の1990年には出来ていたらしい。とても軽やかな曲なのだが、桜井さんは当時交際していた女性のことだけを考えて書いたと告白し、こう振り返っている。
その子となんかしている瞬間も曲が浮かんだりしてたんですね(笑)。だからこの歌詞の《君が居眠りする間に新しい歌が生まれる》というのも可愛く書いているけど、本当は……」
なお、これを聞いたギターの田原さんは「その曲作りへの根性というか執念は恐ろしい」と賞賛している。

『車の中でかくれてキスをしよう』


これもファンならば、知っているという「隠れた名曲」のひとつ。ブレイク前のミスチルの曲は、どこか可愛げがあるポップな曲調が多いのだが、この曲はかなり切なげなメロディーだ。《君は泣いてるの? それとも笑ってるの? 細い肩が震えてる》という歌詞が印象的である。
つい先日、Mr.ChildrenがRADWIMPSの対バンツアーに呼ばれた際には、野田洋次郎と桜井さんのコラボでこの曲が披露された。

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