アレクです。
アドベントカレンダー
www.adventar.org
この記事は「RPGツクールMV(なんでもあり) Advent Calendar 2015」用の記事です。
前日の記事
面白いゲームを作るコツ プレイヤーを飽きさせない2つの工夫とは?lucky-duet.com
前日の記事は「ゲーム研究の弓猫チャンネルさん」の「面白いゲームを作るコツ プレイヤーを飽きさせない2つの工夫とは?」でした。
このゲームは何が楽しいんだろう、本当に楽しいのだろうか、というのはちゃんとゲームのコアな面白さを考えてあっても、途中で悩んでしまうものですね。
そんな時は元のコンセプトやコアのシステムを見なおしてしまうのではなく、別の部分でメリハリを付けてプレイヤーの面白いと思う気持ちを復活させる!という記事でした。
フウフムとうなづける良記事ですね。
個人的にスマホゲーマーとしては「クッキークリッカーモデルはねずだく系、タップタイタン系と形を変えて2年以上続いていて、いまだにブームは終わってない」と思っています。(マイナーな意見ですが)
ツクマテさん
ツクマテ - トップページ
弓猫チャンネルさんではコミュニティも解説していますね。
日本でもっとも活発なフォーラムのうちの一つで、ぼくもお世話になっています。
作品がエターナりました!
アドベントカレンダー企画として、今日までにゲーム作品を完成させて「ツクールでエターナらないためのTips」を記事にする予定でした。
ですが残念ながら・・・・完全にエターナりました!
その言い訳というか、エターナルになる原因を考えてみました。
人がエターナルになる理由
今回思った「人がエターナルになる原因はこういうところにあるのではないか」という理由を書き出します。
- 「作業分量が思ってたのと違う!」という理想と現実の乖離
- 「ゲーム作りは楽しい物でしょ?」という勘違い
- 「人に足を引っ張られた」という言い訳
とくに気づいたのはこの3つでした。
「作業分量が思ってたのと違う!」
今回ぼくがゲームを作ろうとした時、まずこう決めました
「試しに一週間で作れる簡単なゲームを作ろう」
一作目から大作を作って作りきれるはずもありません。
なので最初から、作り切ることができるはずの規模のゲームを作ろうとしました。
ところが、ツクールでのゲーム制作は初めてでしたので、その後の作業分量とスケジュールの決定でミスを犯しました。
「スタンダートに、仲間が4人になるまで適当に歩いて、ダンジョンに一つ潜って、最後魔王城で魔王を倒して終わりにしよう」
今思えば、それだけでも一週間では作れないということを、気づいていませんでした。
- 仲間を4人、ばらばらに仲間にするということは、パーティの組み合わせが1〜4人で4パターンあるから、戦い方も4パターン必要。
- その間に敵を配置して仲間が増えて強くなることを実感したいから、1〜4人の間と、ダンジョンと魔王城で少なくとも敵は6体必要。
- 成長を感じるためには一人につき攻撃技が2つ以上はないとダメだよね。
- 仲間にするのは街とかでするイメージだったので、街がそもそも4つ必要
- イベントも当然7つ(主人公旅立ち、仲間2人目、仲間3人目、仲間4人目、ラスボス前、エンディング)
上げ続ければキリがないですが、
要はツクールでの作業経験がないため、一週間では終わらない分量のゲームを一週間で作れると思って作り始めてしまった
のです。
作っている最中に、段々と元の計画からずれていることは気づいてきました。
すると「こんなはずじゃなかった」「でも作ったのがもったいないから計画を変えたくない」「でも別の仕事とかにも支障が出てきてる」と、
悪いことばかりが発生するようになりました。
作業分量を正しく見積もるのはものすごく大変です。
なので、まずは本当にごくごく簡単なゲームを作るところから始めるべきです。
http://3punge.jp/
プログラマー用ツクールMVアドベントカレンダー1日目の記事で高クオリティな記事を書いたトモタカさん主催の
「3分ゲーコンテスト」でも、3分で遊べる程度でこんなに面白い!と言うゲームがそろっています。
最初に作るゲームはとにかく小規模なものにするのが無難だと思います。
それこそ、ドラクエ1のように主人公一人で魔王を倒すだけのゲームを、更に簡単にしたようなゲームにする必要があると思います。
くれぐれも、自分の力量が分かる前に無茶なゲームを作り始めないようにしましょう!
「ゲーム作りは楽しいものでしょ?」
ぼくはずっとゲームを作る仕事をしていたので、割とゲーム作りに対する幻想はない方なのですが、
やはり趣味でゲーム作るからには楽しみながら作りたいと思っていました。
ですが、ゲーム作りの工程が最初から最後まで全部楽しいなんて、無理!!
一つ、ぼくが気になったツイート記事がありました。
games.yahoo.co.jp
この中のですね、
配信されている体験版では、製品版と同じ内容を30日間無料でプレイできます
「プレイ!」
ゲーム制作はプレイじゃない!!!
コミケに出す同人誌にしろコンテストに出す同人ゲームにしろ、作り始めた最初と作り終わったあとの達成感を感じている時以外は、だいたい「オレなんでこんなことやるって決めちゃったんだろう」って思いながら作業するものだと思います。
ぼくもツクールはゲームを作る、世界で一番簡単なツールだと思いますが、大変な思いをせずにゲームが完成させられる魔法のようなツールではないんです!
楽しいなぁと思うだけでゲームを完成させられなくても良いなら別ですが、ゲーム作りは辛いものという覚悟も必要だと思いました。
それでも完成させて、更に自分の思い通りのゲームを作れるようになれば、ゲーム作りはきっと楽しいことばかりですよ。
(それでお金を稼げれば、本当はもっといいんですけどね)
「人に足を引っ張られた」という言い訳
ひとりでツクるよりも複数人でツクったほうがうまくいく。そう思っていませんか?
ぼくはこの意見には、かなり否定的です。
大きいゲームを作るなら作業量的に分担しなければならなくなるかもしれませんが、
2人でやれば、相手の作業待ちが発生したり、意見のすり合わせを行う時間が格段に増えます。
3人なら更に多くなります。
1人でやっているときは脳みその中だけで完結しますし、全てのスケジュールを自分で立てられます。
ツクールには大量の素材が最初からあって、絵師も楽師もプログラマーも無しでゲームが作れます。
自分ひとりでゲームを完成させたことが一度もない人が、誰かと組んでゲームを作りはじめるとエターナる確率が高いと思います。
本題「スマホでツクールMV作品を遊べるアプリ」を作った!
自分の作品がエターナルになると分かり、急きょアドベントカレンダーのため方針を変更。
スマホでプレイするためのアプリを2日ぐらいで作りました。
ブラウザで公開したゲームをスマホでプレイするとどういうふうになるのか、体験できると思います。
(Androidの5.0以上の端末でしかインストール出来ません)
ゲームリンク - Google Play の Android アプリ
アプリの特徴
このアプリではアプリ側にバーチャルコントローラー機能をつけています。
縦画面なら片手で使えるレイアウト、横画面なら両手持ちレイアウトに対応しています。
バーチャルコントローラーのプラグインは既にいくつかあるので、それを使ってそれぞれのゲームでコントローラーをつけることももちろんできます。
しかし、
「ゲームごとにコントローラーが違ったら、プレイヤーが慣れるまで毎回時間がかかる」
「コントローラーをつけてないゲームはそもそもスマホでプレイしにくい」
という課題があります。
またスマホ用にゲームを作ったとしても、APPstoreやGooglePlayといったアプリストアに登録するためのハードルが高いという問題もあります。
(ストアのアカウント維持費だけでも年間数千円かかる)
今回のこのアプリを使えば、ブラウザで公開されているゲームにリンクを貼るだけなので、ゲーム作者さんは余計な手間やコストをかけずにコンテンツ制作に集中できると思います。
「ツクラーのため」というよりは「面白いゲームを遊びたいと思っているスマホユーザーのため」を考えると、共通のアプリを作ってそのアプリにいろいろな機能をもたせたほうが良いと思い、試しに作ってみました。
アプリであれば、やろうと思えば、
- 「ホームボタンで中断した時に自動セーブ」
- 「セーブデータを20個以上作る」
- 「高速モードを全部のゲームに実装」
- 「Android5.0より前の端末でも遊べるようにする」
など、プレイヤーにとって嬉しい機能がつけられます。
現状のバージョンではアプリ機能としては内容がすごく薄いですが、これから少しずつバージョンアップしていこうと思います。
対象のスマホをお持ちのかたは是非ダウンロードしてみてください。
MVもくもく勉強&交流会やります!
明後日には日本語版の「RPGツクールMV」が発売されますね!
ツクールMVのイベントがまだ東京しかなかったので、ぼくらは関西でイベントをやることにしました。
12/20(日)の昼~大阪での開催です!
atnd.org
関西圏のツクラーのみなさま、これからツクールをはじめようという方、どうぞお気軽にご参加ください。
MVユーザーでしたら、海外版でも体験版でもOKです!
地方ツクラーも盛り上がっていきましょう。
- 出版社/メーカー: スパイク・チュンソフト
- 発売日: 2015/12/17
- メディア: DVD-ROM
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