長崎被爆者、首相へ抗議文

日印協定「正気でない」

2015年12月15日 16時46分

画像 インドと原子力協定を結ぶことに原則合意した安倍首相宛てに抗議文を送り、記者会見する長崎の被爆者5団体の代表ら=15日午後、長崎市役所 長崎の被爆者5団体は15日、日印首脳会談で日本の原発輸出を可能にする原子力協定を結ぶことに原則合意した安倍晋三首相宛てに「(インドが未加盟の)核拡散防止条約(NPT)の根幹を揺るがす。正気の沙汰とは思えない」との抗議文を送った。

 抗議文は「協定締結そのものがNPT体制の崩壊につながることは明白だ」と主張。「わが国がなすべきことは、インド政府に核兵器を早急に廃絶し、NPTに加盟するよう働きかけることではないか」と訴えた。

 東電福島第1原発事故にも触れて「経済界と一体となったなりふり構わぬ外交に疑問を感じる」とし、協定を締結しないよう求めた。

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