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シャープ再建の交渉山場 ホンハイ買収の提案も
12月16日 1時31分

大手電機メーカー、シャープの経営再建を巡って、台湾の大手電子機器メーカー、ホンハイ精密工業はシャープを買収する案など複数の提案を出したことが明らかになりました。一方、官民ファンドの産業革新機構もシャープの液晶技術を流出させないため、分社化する液晶事業に出資する方向で検討を進めていて、経営再建を巡る交渉は山場を迎えています。
関係者によりますと経営再建中のシャープに対して、台湾の大手電子機器メーカー、ホンハイ精密工業は先週、会社全体を買収する案など複数の提案を出したということです。ホンハイはシャープを買収し、液晶や家電の技術を取り込むことで自社の競争力を向上させるねらいがあるものとみられますが、シャープと主力銀行のみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行は、この提案が経営再建につながるか慎重に検討する見通しです。
これに対して、官民ファンドの産業革新機構はシャープの高い液晶技術が海外に流出するのを防ぐため、シャープが分社化する液晶事業に出資し、株式の過半数を取得する方向で検討を進めています。産業革新機構はシャープの主力銀行に対し、金融支援を求めることにしていて、近くシャープに対して、具体的な提案を出す方針です。
最終的にどちらの案に基づいて経営再建を進めるのか、交渉は山場を迎えています。

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