2015年12月14日23時05分
愛知県は14日、名古屋市など5市の幼稚園と保育園計13園の園児ら618人が、弁当を食べた後に嘔吐(おうと)などの食中毒症状を起こしたと発表した。退院した園児も含め29人が入院した。
県は同日、弁当を作った同県大府市の「玉清(たませい)」(大野勝芳代表取締役)が運営する弁当工場「タマセイ キッズランチ」を営業禁止処分にした。
県生活衛生課によると、7、8両日に同工場の弁当を食べた名古屋、豊明、東海、岩倉、西尾の5市13園の園児・職員3875人のうち、3~6歳の園児615人と職員3人が9日から11日にかけて食中毒症状を訴えた。患者の便からはノロウイルスとサルモネラ菌が検出された。同工場は14日まで一部の園に弁当を配送していたという。
弁当のメニューは、マカロニソテー、まめサラダ、バターロールパンなど。名古屋市など10市町計40園に1日4千~5千食が配送されており、今後、患者が増える可能性もある。県は11日、工場に立ち入り検査を実施。食材や調理員を介してウイルスや菌が混入した可能性があるとみて原因を調査中。再発防止策が講じられるまで営業禁止処分を解除しないという。
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朝日新聞社会部
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