腰痛の原因その 3
「血流の悪さ」
ときおり患者さんから、「体が硬くて前屈しても手の先が床に届かないんです」とか、「私は股関節が硬いのでバレリーナにはなれませんね」と言われることがあります。
これらはすべて、「関節が硬くなっている」ということです。では、なぜ「関節は硬く」なってしまうのでしょうか。
端的に言えば、それは「血流が悪くなっているから」です。筋肉への血流が悪くなっているから、脳が「これ以上はもう広がりません、曲げられません」と指令を出してしまうのです。
それが結果的に体が硬いという状態になる、というわけです。理屈としては、「体が硬いから広がらない、曲がらない」ではなく、「筋肉への血流が悪くなっているせいで脳からもうこれ以上は広がりませんよ、曲がりませんよという指令が出て体にストップがかかり、これ以上は広がらない」のです。
可動域が狭いところ、つまり硬いところは、血流がよくなれば柔らかくなってたくさん動かせるようになります。年齢をかさねていくうちに関節が硬くなってしまうのは、血管が老化したり、毛細血管が減ったりして、筋肉への血流が悪くなってしまうからです。
「朝30秒の正座」健康法では、第二の心臓と呼ばれるふくらはぎから足首までの部分に、バランスよく圧をかけます。結果、血流が促され、新しい毛細血管を増やすことができます。硬くなり、血流が悪くなっていた箇所にも十分に血流が行き渡っていきます。
左の写真は、「30秒の正座」をする前とした後の体の状態をサーモグラフィーで撮影したものです。手足の温度が、30秒の正座で驚くほど変化しているのがわかります。実際に体験したモニターの方は、体感的にも体全体がポカポカしてきたのがわかったとおっしゃっていました。
これまで述べてきた3つの原因すべてにアプローチできるのが、「朝30秒の正座」健康法なのです。
(本連載は、書籍『「朝30秒の正座」で腰痛が治る』からの抜粋です)
次回は5月30日更新予定です。
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