腰痛の原因その 2
「足の使い方」
ふだんの何気ない歩き方、立ち方、体重のかけ方の左右差が広がると、腰痛が発症します。
皆さんは、足にも「利き足」があることをご存じですか?
左右の手には、「利き手」というものがあります。使いやすいほうの手を指して「右利き」「左利き」と言いますよね。
実は手と同じく、足にも「利き足」というものがあります。手の場合と違うのは、左右の足は、「利き足」と「軸足」にわかれるという点です。
では、みなさんが自身の利き足と軸足を見分けるためには、どうすればいいのでしょうか?
一番わかりやすいのは、椅子に座っていて足を組みたくなるときです。この場合、上に重ねたくなるほうの足が、その方の利き足で、下になったほうの足が軸足です。
駅で人を待っているとき、無意識のうちに軸足のほうに体重をかけ、利き足のほうを前に交差してみたり、浮かしたりしていませんか。
意識してみると、誰にでもこの「軸足」「利き足」があることに気づくと思います。
そしてこの「軸足」と「利き足」の使い方の差が大きければ大きいほど、腰痛になりやすいのです。
肝心なのは、この「左右差」をできるだけ少なくするためにはどうすればいいのかを考えることです。
「朝30秒の正座」健康法では、日常生活の中で偏りがちな利き足と軸足に対して、同じ力で圧をかけて、足首やひざの周りの筋肉や関節の状態を、左右均等に整えてくれます。もしもどちらか足が硬いのであれば、その硬い方をほぐしながら、同じ圧力(体重)をかけることによって、左右の違いを少なくしていきます。
余談ですが、この利き足と軸足の違いを知っておくと、普段の生活でも役に立つことがあります。オフィスなどで座っていて、すぐに腰痛が出るという場合は、タオルを折りたたみ、軸足側のお尻の下に敷いてみてください。そうすることで、利き足と軸足で不均等に流れていた血液がバランスよく流れるようになります。足を組みたいという欲求は、左右の足の血流のバランスが悪くなるせいで起こりますから、左右の血流のバランスが整えば、足を組む頻度が少なくなり、腰痛が軽減されます。