 登別市中登別町のわかさいも本舗地ビール工場(柴田泰彦工場長)が製造している「鬼伝説」が、日本地ビール協会主催のインターナショナル・ビア・コンペティション(国際ビール大賞)2008で2部門で金賞、1部門で銅賞に輝いた。国内で最も古い歴史を持つ審査会で初めての金賞受賞となり、関係者は喜びに沸いている。
金賞に選ばれたのは、ヨーロピアン・ピルスナー部門の「青鬼ピルスナー」、アメリカン・ペールエール部門の「金鬼ペールエール」、銅賞はイングリッシュ・ブラウンエール部門の「赤鬼レッドエール」。赤、青、金の鬼伝説シリーズ3種類がそろって入賞した。
同大賞は今年で13回目の開催で、日本で最も古いビール審査会。世界中のビールが対象になる。鬼伝説シリーズはこれまでに5回入賞しているが、銀賞が最高だった。
平成10年に発売した同工場の看板商品。「ビール好きにも、地ビール愛好者にもおいしく飲んでもらえるビール」を理想に掲げ、改良を続けてきた。
柴田工場長は「通常販売している商品が高い評価を受け、驚きとうれしさでいっぱい。だんだん理想に近づいてきたのではないか」と語り、10年の節目に打ち立てた金字塔に自信を深めている。
昨年末から東京や大阪周辺のビアパブなど地ビールを取り扱う飲食店から、注文が相次いでいる。同工場長は「さらにクオリティーを高め理想を追求していきたい」と腕に磨きをかける。 (高橋紀匠)
【写真=発売10年目で初の金賞に輝いた、わかさいも本舗の地ビール・鬼伝説シリーズと柴田工場長】
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