木村聡史
2015年12月13日13時25分
44歳で3児の母ながら、楽天イーグルスの初代チアリーダーとして活躍した小野寺真沙子さん(55)をモデルとしたドラマが完成し、12日試写会があった。ドラマを見た小野寺さんは「見た人の何かの役に立てればうれしい」と話した。
小野寺さんは、楽天がプロ野球に参入した2005年に誕生した公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」の第1期生。チアリーディング経験の全くない専業主婦だったが、当時監督だった田尾安志さんの「年齢ではなく大事なのはやる気だ」というインタビューを聞いて「私も何か大きいことに挑戦してみよう」とオーディションに応募し、05年1月にみごと合格した。
だが、そこからが苦難の連続だった。練習についていけず手足はいつも筋肉痛。家事をこなしながら練習に通う日々で、コーチから「明日から来なくていい」と言われたこともあったという。
それでも途中で投げ出すことはしなかった。大豆のプロテインを飲みながら筋肉をつけ、ウエストも6センチしぼった。「恥ずかしい」と反対した当時高校生の長男も、やがて応援してくれるようになった。親友、同僚にも支えられ、地元の開幕戦のグラウンドに立つことができた。
小野寺さん役を演じた俳優の堀内敬子さん(44)は「今の私の歳と同じ時にチアリーダーを始められたことにびっくり。私も挑戦してみようと思った」。自身も厳しいトレーニングをこなし、役に臨んだという。
1年間でチアリーダーを卒業し、いまは孫が3人いるという小野寺さん。「最初は卑屈だったけど、頑張っている姿は人に影響を与えるんだと感じた」と10年前を振り返り、「どんな小さい目標でも、それに向かっていけばチャンスが来る」と、試写会の参加者にエールを送った。
ドラマは20日午後10時、NHK・BSプレミアムで放送される。(木村聡史)
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