【巨人】まじめな木佐貫、スカウトにうってつけ
今季限りで現役を引退した元日本ハム・木佐貫洋氏(35)が来季から巨人のスカウトを務めることが12日、分かった。今週にも、球団側と正式契約を交わす模様だ。
◆木佐貫の真面目エピソード
▽木佐貫メモ 自称“メモ魔”で、亜大時代から自分が感じたことなどを日記形式で書いていた。シーズン中の苦しい時には、メモを読み返して力に変えた。また、スマホが当たり前の現代にあって、常にシステム手帳を携帯。関係者の誕生日を記し、こまめに連絡。毎年、手帳更新時にはすべての誕生日を書き写す。
▽電車通勤 巨人時代はG球場や東京Dまで電車通勤が当たり前。日本ハム時代は、球場まで地下鉄で通勤することも。
▽親切 現役時代は、ファンのために常にサイン入りのカードを持ち歩いて配っていた。今ではそのカードと一緒に「2015年9月30日をもって引退しました」と自ら文字を打ち込んだオリジナル名刺を渡している。「僕が引退したことを知らない人もいるかもしれないので」
◆スカウトになった主な新人王
▽佐藤孝夫 仙台鉄道管理局から52年国鉄(現ヤクルト)に入団。45盗塁した俊足と、打球が飛ばない時代に14本塁打放って新人王に選出された。63年に現役引退しコーチが長かったが、91年から9年間ヤクルトの主に東北、北海道担当のスカウトを務めた。
▽城之内邦雄 ニッポンビール(現サッポロビール)から62年に巨人入りし、いきなり24勝。最初の5年間で101勝した右腕。74年ロッテを最後に引退。ロッテのスカウトとして3度3冠王となる落合博満を見いだしたことで知られる。
▽熊野輝光 日本楽器(現ヤマハ)から85年に阪急(現オリックス)入りし、2割9分5厘、14本塁打をマーク。巨人在籍の93年限りで引退。スカウトとしてオリックス、巨人を経て、13年から阪神。オリックス時代の04年、トヨタ自動車・金子千尋投手の獲得を球団に強く進言した。