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貨物列車の安全性向上 国土交通相に意見へ
12月13日 11時18分

北海道のJRで相次いだ貨物列車の脱線事故を調査している国の運輸安全委員会は、状況によっては左右の揺れが長く続く貨車の特性が影響した可能性があるとして、今月にも国土交通大臣に対し、貨物列車の安全性を向上させるよう求める意見を出す方針を固めました。
北海道のJR江差線では、貨物列車の脱線事故が、3年前の平成24年4月と9月、それに去年6月の、3回相次ぎ、国の運輸安全委員会が調査を進めています。その結果、いずれの事故も、状況によっては左右の揺れが長く続く貨車の特性が影響した可能性があることが分かり、運輸安全委員会は今月にも、国土交通大臣に対し、貨物列車の安全性を向上させるよう求める意見を出す方針を固めました。
これまでの調査で、いずれの貨車にも揺れを吸収する台車の装置に客車と異なる機能があり、積み荷の状況によっては左右の揺れが長く続く特性があるということです。また、積み荷を高く積むと揺れが大きくなったり、片寄って積むと左右のバランスが崩れたりするということです。こうしたなかでカーブにさしかかると、車輪が横向きに強く押しつけられ、レールを乗り越えて脱線する可能性が高まるということです。
このため、運輸安全委員会は、国土交通大臣への意見の中で、貨車の設計や積み荷の積み方、それに、レールの管理について、鉄道各社や車両メーカーなどと連携し安全性の向上に向けた検討を行うことなどを求めることにしています。

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