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トップ > シゴタノ! > 本に感じる文脈から生成した選書リスト:「ネットワークの力とその付き合い方」





倉下忠憲読書は、気の向くままに新刊を読み漁り、ときどき集中して過去本を読み返すことがある倉下ですこんにちは(※元ネタ)。

私はあまり体系的に本を読むことはせず、気の向くまま、目に付くままに本を読んでいます。でも、結局の所ひとりの同じ人間が選んでいる本なのですから、何かしらの共通点が浮かび上がってくることも珍しくありません。

それに、まったく脈絡なく読んでいた本で、「あっ、これはあの本に書いてあったことと通じるな」と発見するのは、独特の面白さがあります。

というわけで、最近読んだ本で感じた「脈絡」を今回は紹介してみます。

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出発点となる本

出発点となるのは、『ソーシャル物理学』です。

» ソーシャル物理学:「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学


本書のテーマは「ネットワークの力」で、それが人々の行動にどのような影響を与えうるのかが、理論だけでなく実験の結果と共に開示されています。で、この本のテーマにつながる本が、いくつもあるのです。

が、その流れに進む前に、「分岐ルート」を示しておきましょう。

分岐:IoTとデータ

「社会物理学」__『ソーシャル物理学』で提示されている学問__は、人の行動を細かく記録し、データとして集められる機器によってその科学性を担保しています。すると、人とネットワークの関係に注目するルートとは別に、機器とデータに注目するルートもあるわけです。

最近読んだ本の中では、次の二冊がそのテーマを扱っていました。

» IoTビジネスモデル革命[Kindle版]

» IoTビジネスモデル革命


» ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える (講談社現代新書)[Kindle版]

» ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える (講談社現代新書)


これはそのまま「ネットワーク理論」が扱われている本で、人の行動は経済学(あるいは行動経済学)が示すインセンティブモデルによってのみ決まるのではなく、ネットワークの力学もそこに無視できないほど関与している、という内容です。『ソーシャル物理学』ではインセンティブについてはほぼ言及されていませんでしたが、こちらは「両方を見据えることが重要である」と指摘されています。

続いては『偶然の科学』。

» 偶然の科学[Kindle版]