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忘年会でゾウさんを女性に擦り付けている奴がいて流石にわろた

商社での仕事

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はい。やって来てしまいました、今年も忘年会シーズンがついに到来です。新人のみなさん、お疲れ様です、余興、ゲーム、お酌、頑張ってください。 僕の部署の忘年会を振り返るので、まあ、参考にしてくださいな。

 

一年目:忘年会だけのために海外から帰国

僕は体育会出身なので、学生の時も後輩の強制一発芸みたいなのはあって、そういうのに対する耐性はままあった方だと思います。でも、やっぱりそんなの出来ればやりたくないのは当たり前な訳でして、僕は当時長期の海外出張に出ていたので、「これで忘年会はパスできる、ラッキー」とか思っていたんですな。ところが、上司からの指示は、

 

  • 忘年会は一年目の最も大事な仕事
  • 命を懸けて盛り上げろ
  • 余興楽しみにしてるよ
  • 忘年会の為に一日限定で緊急帰国しろ

 

でした。ということで、真夜中に仕事が終わってから朝まで、ドバイのホテルで泣きながら余興の練習をしました。当日は、体育会のノリそのままに、全力で恥をかきに行ったので、女性陣からは悲鳴が上がり、ドン引きされましたが、男どもからは、「お前やっぱ体育会だわ」「良くやった」と望外の賞賛を得ました。あの時だけ、忘年会が好きになりました。(翌日にすぐにドバイに戻りました。)

 

ここで、一つ、余興を強制される新人の皆さんに先輩としてアドバイスなのですが、余興は恥をかいた者勝ちなのです。上司の評価の尺度は、その新人が如何に恥の意識を捨てられたか、です。まさに社畜になるための通過儀礼なので、中途半端は絶対にやめましょう。いいですか、ウケるかどうかという心配をしているなら、それは全くのお門違いです。ウケなくてもいいので、とにかく恥をかきましょう。

 

四年目:指導していた後輩が余興で失敗

当時お世話していた新人が、余興で恥を捨てきれず、それはそれは中途半端な余興をしてしまいました。お陰で、場はドン白け。僕は、「あぁあぁ、やっちまったな、どんまい」程度にしか思わなかったのですが、翌日「あれはない」「お前の指導がなってない」と、彼ではなく、指導役の僕が上司から総スカンを一手に引き受けることになったのは、非常に悲しい結末でした。指導役は新人の芸まで指導してやらねばならないとは、知りませんでした。

 

毎年恒例の楽しいビンゴゲーム

毎年何故か恒例になっているビンゴゲーム。忘年会に招待した中で最も社内の地位が高い人に上位の賞が当たるように、仕組みます。やらせです。そして、若手は上位当選してしまうとブーイングを浴びるので、ビンゴになっても手を挙げません(挙げられません)。結果として、例年「何故か」オジサン達しか上位当選しないという、まさにTHE茶番。

 

二次会とぱおーん

最近課長に怒鳴られっぱなしでまるで良いとこなしの二年目ボーイ、何かから解放されたかったのか、ゾウさんを解放してしまい、あろうことか一般職のお局に擦り付けてしまいました。若い女性陣はドン引きの嵐。男はみんな酔っ払って我を失っているので、誰も止めない。もう完全にカオス。擦り付けられたのが、若い女性ではなく、理解のあるお局で本当に良かった。ちなみに、彼は翌日から社会的に死んだことは言うまでもありません。

 

会社の闇を体験する三次会

女性陣は二次会まで。既に時間は午前三時。しかし、男にとってはここからが本番。みんなで浴びるように酒を飲んで歌いまくります。いつも部長に虐げられている課長は号泣しながら全裸になり、お前も脱げと手当たり次第に周りの部下のワイシャツを破いて回ります。社会の恐ろしい闇を除いてしまった気になり居た堪れません。これまた号泣していた副部長の姿が見えないなと思ったら、店の階段を転げ落ちたのか、階段の下で動かなくなっていました。そのまま病院送りでした(死んでいなかった)。やっぱり泣いていた下戸の先輩は、トイレの便器を枕にしてお休みなさいをしていました。また、ある先輩は、帰り際、副部長が転げ落ちた階段のてっぺんから、"I can fly"という当部に語り継がれる名言を発しながら飛んで行きました。これは、あれですか、副部長へのリスペクトに溢れたオマージュですかね。ちなみに、翌日は松葉杖でした。

 

ボウリングで裏忘年会

当部には、裏忘年会という謎文化が根付いており、忘年会の週の土曜日にはみんなでボウリングに行きます(強制)。ここでも、みんなで浴びるように飲みながらボウリングをするので、もうカオス。僕が3年目の時までは、新人を頭からレーンに投げてストライクを取るというマジキチ余興があったのですが、一人頭を縫う事態になったのと、店に激怒されて出禁になったのとで、今はもう死んだ古き良き文化です。

 

それでも忘年会は一大イベント

二年目のときに、新人から余興のアドバイスを求められて、「あ、てきとうでいいんじゃん?」とポロッと言ってしまった事があります。しかし、側で話を聞いていた一般職のお姉さんに怒られてしまいました。「てきとうで忘年会が務まると思ってるの?!」とのことでした。誰も得しない忘年会のために、どうしてそこまで熱くなれるのか、僕は未だに理解出来ないでいます。これはやっぱりあれですか、自分も恥ずかしい思いをして苦しかったから、お前も苦しめ的なあれですかね。